ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

皇帝コモドゥス(ローマ人の物語ⅩⅠより)

2007-07-15 23:18:33 | ヨーロッパあれこれ
哲人皇帝マルクス・アウレリウス亡き後、その息子コモドゥスが皇帝に就任する。
五賢帝時代は、最適の人物を養子に迎え、その者が皇位を継ぐという、実力主義と正当性を兼ね備えた方法を取る事ができたが、今回は実の息子がいたため、コモドゥスがそのまま後を継ぐこととなってしまった。
そのコモドゥスは、まずゲルマニア戦役を終わらせる。しかしその講和の内容は、疑問点が残るものだった。
しかしそのおかげで、しばらくの間は、ゲルマンとの関係が良好になったとの説もある。
その後、コモドゥスは、20歳という若さのせいもあるのだろうが、ほとんど統治をしなかった。
それでも帝国が維持されたのは、父が忠実な将軍と、官僚グループを残してくれたおかげであった。

22歳の時、姉による暗殺の陰謀が発覚する。
それでますます統治が嫌になってしまったのか、実際にはペレンニスやクレアンドロスが実権を握り、北アフリカやブリタニアの問題に対処する。
しかし彼らもいなくなると、まともな人もいなくなり、コモドゥスも剣闘試合や競技会にうつつを抜かすだけになってしまう。
さらには自分も剣闘士として闘技場で戦う有様であった。
映画「グラディエーター」などでは、史実とは異なるものの、彼をモデルにした役も出てくる。
そして、最後は、よくわからない動機による暗殺により一生を終える。
死後、元老院は満場一致で「記録抹殺刑」に処する。

この後ローマは、皇位をめぐる、内乱状態に陥ってしまうのであった。
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オンフルールの貴重な木造建築(サント・カトリーヌ教会)

2007-07-15 00:20:35 | フランス物語
オンフルールの旧港、ではなく「古(いにしえ)の港」(相変らずどーでもいいことにこだわっている)の周りを歩いた後、サント・カトリーヌ教会を訪問する。
この教会の特徴は、何といっても木造ということで、木造の教会としての大きさはフランス最大規模だといわれている。
日本では木造建築は多々あれど、ヨーロッパでは割と珍しいものである。
写真は教会本体とは別になっている鐘楼の写真です。(観光案内所からもらったパンフレットから引用しました。)
教会本体の内部は、田舎の学校の講堂という感じがする。
建造には、港町らしく、船大工の技術が駆使されたとのことだった。

この教会を見た後、古の港そばのサンパなレストランに行って、昼食をとる。
多人数だったので、二階に上がり、机を寄せる。
港町らしく、そこでは魚料理をいただく。

食事後、出発の時間まで自由行動ということになる。
自分は印象派の画家、ブーダンの美術館に向かう。
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