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おやじの本音を綴ります。

吾輩流渡世術

2012-02-08 20:26:04 | 乱読ノススメ

厭くまでも一個猫的な考えであることをご承知置きいただいたうえでお読みください。

『見ず知らずの人のために眉をひそめたり、鼻をかんだり、嘆息をするのは、決して自然の傾向ではない。人間がそんなに情深い、思いやりのある動物であるとは甚だ受け取りにくい。

只世の中に生まれてきた腑税として、時々交際の為に涙を流してみたり、気の毒な顔を作って見せたりするばかりである。云わば誤魔化し性表情で、実を云うと大分骨が折れる芸術である。

この誤魔化しをうまくやるものを芸術的良心の強い人と云って、これは世間から大変珍重される。だから人から珍重される人間ほど怪しいものは無い。』

随分と偏見に満ちた切り口ですが、余ほど痛い目にあわされたか裏切りに遭ったか…しかし確かに調子のイイ奴には気を付けないといけないのは間違いないでしょう。

後から考えてみれば気付きそうな事でも、芸術的ペテン師は全力を挙げて仕事をします。

人を見たらドロボウと思え…猫は云っています。

『冷淡は人間の本来の性質であって、その性質をかくそうと努めないのは正直な人である。』

正直者は世間で浮いてくる、いわゆる"KYな善人"ということでしょうか…

シリアスな吾輩(猫)にとって不器用な愛する主人が出世の道を選ばないことをココロの底から喜んでいる…などというのも偽善でしょうか?

愛する主人が繰りひろげる頓珍漢を妻たち女性(ここではマスコミと読み替えてください)は面白がっています。たとえ他人にとって不幸な出来事であっても、興味が大なる話題になれば面白いのです。

『苟も人間に生まれる以上は踏んだり、蹴ったり、どやされたりして、しかも人が振り向きもせぬ時、平気でいる覚悟が必要であるのみならず、唾を吐きかけられ、糞をたれかけられた上に、大きな声で笑われるのを快く思わなくてはならない。それでなくては斯様に利口な女と名のつくものと交際は出来ない…』

ここからはアドリブです。

『政治家のみなさんへ

みなさんが目指しているモノが"自身の利"ではなく"国民の利、人類の希望"であることを祈ります。そのためには泥を被る覚悟も辞さぬ気持ちで臨まなければ"世間の常識"という壁は打ち破ることは出来ないでしょう…』


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