今日も明日も元気

おやじの本音を綴ります。

怒るのも無理はないと思った話し

2011-11-29 20:29:06 | 乱読ノススメ

"日本の菫(すみれ)は眠っている感じである。「天来の奇想のように」と形容した西人の句はとうていあてはまるまい。こう思うとたんに余の足はとまった。足がとまれば、厭になるまでそこにいる。いられるのは幸福な人である。東京でそんな事をすれば、すぐ電車に引き殺される。電車が殺さなければ巡査が追い立てる。都会は太平の民を乞食と間違えて、掏獏(すり)の親分たる探偵に高い月俸を払う所である。" -夏目漱石『草枕』より-

Photo 庄内町野畑 渓仙峡

「春の物語に秋の山とはなんだ?」とお叱りを受けそうですが、仕事で通りがかりに目にした景色に思わず足が止まりシャッターを押しました。

ただ残念なことに山間を流れる川の音は聞こえるのですが降りる場所が解りません。解ったところで革靴にスーツでは降りようが無いのですが、やはり残念。その先に鏡ヶ池があるかも知れぬのに…しばし足を止めて濡れた空気を胸一杯に吸い込みました。

Img_1565 自然が織りなすパース

明治30年に漱石が訪れた那古井の温泉場は時が静かに流れます。柱を通り抜ける風の音、洗い場を静かに立ち去る足音、向かいの部屋から流れる長唄…バスロマン温泉でも構わないので寝っ転がって小説の世界に浸りたいですね(憧夢)

ところで『都会は太平の民を乞食と間違えて「犯すぞ」と脅す…』

余りにも酷過ぎる田中沖縄防衛局長の発言は、パフォーマーに振り回される政治家を現場の官僚は鼻で笑いながら国民を蔑んでいる証拠といえます。

デモクラシーとは本来民意が尊重されるべきであるが専門バカ官僚によって牛耳られた国家は気が付かぬうちにファシズムへと舵がきられ、やがて恐怖のアニマルファームと化す…

ちょっと極端すぎましたが、いずれにしても失礼な話です(弩)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。