いつもながら久しぶりのアップです。
今年のシーズンも残りあとわずかになり、例年のごとく一年を振り返りながら様々な沖縄の変化を感じているこの頃です。
近年の沖縄離島の状況は良くも悪くも様々な発展を感じています。
石垣島は、新空港設立とともにオーバーブッキングが起こるほどの来島者に恵まれ、島内は様々な開発が重ねられる日々です。
台湾・中国・韓国などの国際線を視野に入れ、このまま沖縄本島と同じように発展していく方向性なのだと感じます。
宮古島は、様々な観光地を外資に手放し、対八重山を意識しながら観光地化を進めていくしかなく、地は削られ、砂は新しく運ばれ、海は埋め立てられ・・
これまた韓国などの国際線もほぼ確定し、開発をしていく方向性で定まっているようです。
一方でその先の2次離島、3次離島はというと「離島振興」という離島を想うためなのか、行政の動きのためなのか分りませんが、小さな島をピックアップし観光発展に動いている最中です。
地域が一体化しながら発展していくのであれば、それは住民が望み、豊かになることだから良いことだとは思います。
ただ、僕個人の意見では、現況はかなり寂しさと危機感が漂う心境です。。。
離島に住んでいる方は、ある意味では観光産業には疎く、それを発展させていくことへの道を問えば、ある意味容易に賛成を得ることはできると思うのですが、
本来の目的は、住民が豊かになるための産業を活性化させることにあるので、僕も含め島外の人間がそこに仲介し、数社がそこでビジネス展開を行い、
あたかも島の発展のためとしているところに懸念を抱かざるを得ないのが現状です。
今の振興のやり方では、離島に遊びに来られる人のニーズと提供する側の住民との格差が大きすぎてどちらもうまくは進みません。
要はそこに携わる仲介業者がただ斡旋しているだけとなってしまい、島民と観光者の格差は広がります。
小さな何もない島に来て、
「もっとサービスの良いホテルはないの?」
「おいしい地元料理が食べられるとこないの?」
「海岸で施設が整っていることないの?」
「コンビニもないの?」
「シュノーケルやったことないけど全部やってくれるんでしょ」
「せっかくだからついでにダイビングもしてみようかな」
「もっと揺れない船はないの?」
「タクシーでいろいろ回りたいんだけど」
「マッサージとかエステは?」
「ここの名物ってなに?」
「お寿司屋焼肉が食べたいんだけど」
「ネオン街はないの?」
「お土産店は?」
・・・・・・・
そう。。。あげればきりがないほど来島者とのギャップが必ず生まれてきます。
正直なところ小さな何もない島には、しっかりと理解をされこの環境を楽しめる方しか受け入れることはできないのです。
みんなわかっている通り、何もないからこそ、そこに広がる素晴らしい自然が残っているのです。
もし両方を得るには、両方を平均並みにするしかなく、もし平均レベルでご案内するのであればそれはそれでできると思いますが・・・
やはり僕は、この豊かな島でその方向こへは行きたくないと感じてしまいます。
フェリーが来なければ食材はなくなります。
1泊¥2食 5,000
不自由なく寝れて、食が取れるレベルで良いのではないのでしょうか。
あれが食べたい・・・
夕食が良い悪い・・・
シャワーの水の出が悪い・・・
アメニティーが・・・
欲を出せば様々な意見は出てくると思います。
1泊2万も3万も払っているのであればそんな気持ちにもなるでしょうが・・・
ただでさえ物資が高く入手困難な環境下で、¥5、000ですよ。。
住んでいる僕たちだって、台風が来れば保存食で過ごし、停電の中での生活を普通にしています。
提供する業者が無理をすればどこかに負荷が行くんです。
近年、大きな島では万人を受け入れることで、島の風情は壊れ、海はビジネス化し、クオリティーを望む業者よりも
簡易的に回転できる業者が繁栄を遂げているのが現状です。
そう。島に旅行に来ているのに、島にいないような感覚。
ビーチには人とごみがあふれ、バナナボートやジェットが縦横無尽に走り抜け、居酒屋では暴れる観光者、夜の街に罵声が響き、スマホ片手にうろつく人々、
空港ではレンタカー業者が客獲り合戦を繰り広げ、マリン事業者は安売りされている現状。
多良間島はまだ生き残っているのが救いです。
それでもここ10年間、僕なりに様々な抑制と様々な取組みで抑えている現状もあります。
小さな島はほんの一手で壊れます。
本当にほんの一手です。
信じられないかもしれませんが、わずか20mの防波堤ができるだけで潮の流れは変わりそこに生息していたサンゴ礁も生物も
半年経たずに壊滅していくのです。
観光発展と島内開発は一心同体の面を持ちます。
島人が海に出て、食べるだけの魚を獲って、そこに来るわずかな人が島の海を大切に島の雰囲気に馴染みながら遊び、島民と和み、
温かな旅行をされていく。
そんな環境では生きていけないのでしょうか。。
僕は、生きていくために今の仕事をしていかなくてはならないけど、この環境を壊すようなビジネスになるならばやめて島を出たいと思っています。
だからこの島で生きるために今後の発展の中で真剣な取り組みをしていかなければいかないといけません。
しっかりと前をみて、今の現状で子供たちも発展していける島作りに取り組んでいければなぁと。
島が壊れる時、それは発展したときなのかもしれません。。。。
そんな気持ちの中で素晴らしき沖縄の離島がいつまでもその風情を失わないように、そこへ暮らすおじぃおばぁ、子供たちが豊かな気持ちでいられるように
しっかりとした気持ちを持って進んでいきたいと思います。
今年のシーズンも残りあとわずかになり、例年のごとく一年を振り返りながら様々な沖縄の変化を感じているこの頃です。
近年の沖縄離島の状況は良くも悪くも様々な発展を感じています。
石垣島は、新空港設立とともにオーバーブッキングが起こるほどの来島者に恵まれ、島内は様々な開発が重ねられる日々です。
台湾・中国・韓国などの国際線を視野に入れ、このまま沖縄本島と同じように発展していく方向性なのだと感じます。
宮古島は、様々な観光地を外資に手放し、対八重山を意識しながら観光地化を進めていくしかなく、地は削られ、砂は新しく運ばれ、海は埋め立てられ・・
これまた韓国などの国際線もほぼ確定し、開発をしていく方向性で定まっているようです。
一方でその先の2次離島、3次離島はというと「離島振興」という離島を想うためなのか、行政の動きのためなのか分りませんが、小さな島をピックアップし観光発展に動いている最中です。
地域が一体化しながら発展していくのであれば、それは住民が望み、豊かになることだから良いことだとは思います。
ただ、僕個人の意見では、現況はかなり寂しさと危機感が漂う心境です。。。
離島に住んでいる方は、ある意味では観光産業には疎く、それを発展させていくことへの道を問えば、ある意味容易に賛成を得ることはできると思うのですが、
本来の目的は、住民が豊かになるための産業を活性化させることにあるので、僕も含め島外の人間がそこに仲介し、数社がそこでビジネス展開を行い、
あたかも島の発展のためとしているところに懸念を抱かざるを得ないのが現状です。
今の振興のやり方では、離島に遊びに来られる人のニーズと提供する側の住民との格差が大きすぎてどちらもうまくは進みません。
要はそこに携わる仲介業者がただ斡旋しているだけとなってしまい、島民と観光者の格差は広がります。
小さな何もない島に来て、
「もっとサービスの良いホテルはないの?」
「おいしい地元料理が食べられるとこないの?」
「海岸で施設が整っていることないの?」
「コンビニもないの?」
「シュノーケルやったことないけど全部やってくれるんでしょ」
「せっかくだからついでにダイビングもしてみようかな」
「もっと揺れない船はないの?」
「タクシーでいろいろ回りたいんだけど」
「マッサージとかエステは?」
「ここの名物ってなに?」
「お寿司屋焼肉が食べたいんだけど」
「ネオン街はないの?」
「お土産店は?」
・・・・・・・
そう。。。あげればきりがないほど来島者とのギャップが必ず生まれてきます。
正直なところ小さな何もない島には、しっかりと理解をされこの環境を楽しめる方しか受け入れることはできないのです。
みんなわかっている通り、何もないからこそ、そこに広がる素晴らしい自然が残っているのです。
もし両方を得るには、両方を平均並みにするしかなく、もし平均レベルでご案内するのであればそれはそれでできると思いますが・・・
やはり僕は、この豊かな島でその方向こへは行きたくないと感じてしまいます。
フェリーが来なければ食材はなくなります。
1泊¥2食 5,000
不自由なく寝れて、食が取れるレベルで良いのではないのでしょうか。
あれが食べたい・・・
夕食が良い悪い・・・
シャワーの水の出が悪い・・・
アメニティーが・・・
欲を出せば様々な意見は出てくると思います。
1泊2万も3万も払っているのであればそんな気持ちにもなるでしょうが・・・
ただでさえ物資が高く入手困難な環境下で、¥5、000ですよ。。
住んでいる僕たちだって、台風が来れば保存食で過ごし、停電の中での生活を普通にしています。
提供する業者が無理をすればどこかに負荷が行くんです。
近年、大きな島では万人を受け入れることで、島の風情は壊れ、海はビジネス化し、クオリティーを望む業者よりも
簡易的に回転できる業者が繁栄を遂げているのが現状です。
そう。島に旅行に来ているのに、島にいないような感覚。
ビーチには人とごみがあふれ、バナナボートやジェットが縦横無尽に走り抜け、居酒屋では暴れる観光者、夜の街に罵声が響き、スマホ片手にうろつく人々、
空港ではレンタカー業者が客獲り合戦を繰り広げ、マリン事業者は安売りされている現状。
多良間島はまだ生き残っているのが救いです。
それでもここ10年間、僕なりに様々な抑制と様々な取組みで抑えている現状もあります。
小さな島はほんの一手で壊れます。
本当にほんの一手です。
信じられないかもしれませんが、わずか20mの防波堤ができるだけで潮の流れは変わりそこに生息していたサンゴ礁も生物も
半年経たずに壊滅していくのです。
観光発展と島内開発は一心同体の面を持ちます。
島人が海に出て、食べるだけの魚を獲って、そこに来るわずかな人が島の海を大切に島の雰囲気に馴染みながら遊び、島民と和み、
温かな旅行をされていく。
そんな環境では生きていけないのでしょうか。。
僕は、生きていくために今の仕事をしていかなくてはならないけど、この環境を壊すようなビジネスになるならばやめて島を出たいと思っています。
だからこの島で生きるために今後の発展の中で真剣な取り組みをしていかなければいかないといけません。
しっかりと前をみて、今の現状で子供たちも発展していける島作りに取り組んでいければなぁと。
島が壊れる時、それは発展したときなのかもしれません。。。。
そんな気持ちの中で素晴らしき沖縄の離島がいつまでもその風情を失わないように、そこへ暮らすおじぃおばぁ、子供たちが豊かな気持ちでいられるように
しっかりとした気持ちを持って進んでいきたいと思います。
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