「海」と「ダイビング」を熱く本気に考える男のブログ ~JAWS SHU~

「海」を本気に考えます。「海」を本気に案内します。抜群の多良間の海で本気に海を感じてみませんか。

多良間島&水納島の海 ダイビング ~泣けちゃうよ~

2018-01-22 15:02:02 | Weblog

ここ数日、海況も安定していたこともあり、保全活動もしながらシーズンのシュミレーションを兼ねて、一人船を出している。



風と潮を読みながら、POINT水中ブイ上に船を浮かせ、操船席から降り、ウエイト・フィン・マスクを装着してロープを持って海に飛び込む。
その間に船が流され水中ブイの位置からずれれば、そのままロープをたどって船に戻り、ロープを回収し、操船席に戻ってもう一度やり直す。

風や流れが強ければ強いほど水中ブイへの係留は難航し、時には先にアンカーをもって飛び込み、サンゴを砕かないようにアンカーを打ち、
船を一度止めてから、そのまま船に上がり、今度はブイロープを持って再度飛び込みブイと係留してくる。



そんな一連の流れが一早くできなければエントリー前のお客さんが心配するし、船酔いしてしまう。
でも、係留を完璧にしなければ安心してダイビングなんてできない。
小さな船に切り替えればもっと楽かもしれないが、船上の快適さが低下してしまう。

係留して、船のエンジン止めて、ラダー下して、潜降ロープおろして、ブリーフィングに入る。
水中を全力でガイドして、エキジットのサポートをし、アンカーを外しやすくしてから船上にあがり、
すべてのロープを回収して、船上でのサポートを行い、次のPOINTへ繰り返す。
港に戻って岸壁に寄せて、ロープをしばり、タンクをおろし、積みかえる。

STAFFがいる時には、分担しスムーズに当たり前にしてきたこんな作業も、一人で行えば難航することは目に見えているので、
とにかくスムーズにできるように何度も何度も繰り返す。
自分一人で作業で海に出る時には今までも行ってきたことだが、それは海況も安定し、プレッシャーもない状況での事で、
これからシーズン中にお客さんを連れて行うとなると、時間的なことも抱えるものも全く別の作業になると思うと何度も行って身に着けるしかない。
そのために体力と筋力がなければと今シーズンはトレーニングもいつになく日々積み重ねている。



でも・・・・

それでもやっぱり・・・

人の力がなければ、人の力がある時と同じクオリティーは生み出せない。
2人、3人、4人とSTAFFがいる時と同じクオリティーになるべく近づけるためにはトレーニングするしかないと頑張るけど、
どうしても、一人の力には限界を感じてしまうこともある。

今は海から戻って考えることは、

今シーズン大丈夫なのかな・・・
期待に応えるダイビングを提供できるのかな・・・
もうあと1か月もすれば始まるのか・・・
何とかしなければ・・・

と、マイナスの事ばかり。

数年前、STAFFが辞めてしまい今と同じように一人になってしまった時に同じようなこともあったが、
今はその時よりもお客さんは増え、その後やってきたお店のクオリティーもあがり、期待も大きくなり、状況は全く変わっている。



この業界は人の入れ替えが激しかったり、今は新しく目指す人が少なかったり、将来を設計するのにとても難しい職種であったりと
多方面で人材確保に苦労している状況で、
育てたガイドもいつかは独立をさせていかなければ将来が築けなかったり、
独立を目指さない人はある年齢で見切りをつけて業界から去って行ったり・・・
オーナーとSTAFFのモチベーションが一致せず苦労しているお店も多い。

僕自身も長年ずっと見つめ直すことばかり。

俺の育成方法が悪いのかな・・・
もっと雇用を考えなければいけないんだろうな・・・
もっと同じ喜びを共有できるようなお店つくりをしないとな・・・
経営者としての力が俺に不足しているからだろうな・・・
俺がもっと魅力を伝え、指導して素晴らしい職場にしないとな・・・
STAFFの将来を明るくしてあげられるお店にしないとな・・・

そんなことばかり考えながら、嫁にも不安ばかりを話す日々。





そんな時・・・・

お店に行くといつも僕が作成しているフォトブックの会社から見たことないフォトブックが届いていた。

???????

俺注文してないけどな・・・・

開けてみると、

僕のフォトブックではない。

??????

中身を見てみると、温かな多良間の写真と多くの方々からのコメントが書かれている。

1ページ、1ページめくるたびに涙が出てきた。



「いつもありがとう」

「もう多良間に通って10年になります」

「記念ダイブの想い出が最高でした!」

「ドラフトあきらめて多良間の海で頑張ってください!」

「最高のガイドとおもてなしをいつもありがとう」

「多良間を通じてたくさんの素敵な仲間ができました」

「あの透明度が衝撃でした」

「また必ずいきます。よろしくお願いします」

「おかげでダイビングがもっともっと好きになりました」

「いつまでも美しい海を守ってください!」

「出会ったころの夫婦から子供が生まれ5人チームになって、これからもがんばって下さい」

「出会いに感謝しています」

「尊敬しています。熱い想いとガイドで多良間をこれからも魅せてください」

「多良間の海も陸も大好きです!」

「熱い情熱があるお店はみんなが癒しを求める最高のSHOPです」

「多良間の海の感動と夜の熱い話を聞きに通い続けます」

「多良間の海に一目ぼれでした」

「初めてこの海に潜った時の感動を今でも覚えています」

「また多良間に元気をもらいにいきます」

「一緒に過ごした期間が人生の宝物です」

「人見知りの私もすぐに溶け込み楽しむことができました」

「多良間の伝統や文化、海の素晴らしさすべてが宝物です」

「いつまでも素敵な海と島でありますように」

「多良間の海はみんなで守るよ」

「JAWS大好きです。熱いトークも海も大好きです」

「いつもありがとう。熱いガイド多良間でのダイビングはいつも楽しいです!」

「多良間に出会えて良かった、大好きだよ!」

「みんなが愛してやまない海。また会いに行くね!」


1ページ、1ページ綴られる数々の温かいコメントに、みんなと潜ってきた日々が目に浮かび、
感謝の気持ちでこみあげる想いでいっぱいになりました。


諦めそうになる時、いつもそこには大きな期待を寄せてくれる方々がいて、その方々の笑顔に会うために頑張って来れた気がします。

とても弱っている時に届いた温かなフォトブックは、僕の気持ちを落ち着かせ、また奮い立たせてくれる本当にうれしい贈物でした。

ありがとうの言葉しかありません。

多良間島で皆さんとお会いできる時間は、全ての方との貴重な時間で、僕にとって大切な時間だったのだと再認識できました。

また、新しいSTAFFとしっかりと築き上げて、皆さんの期待を胸に頑張らなければと努力していきたいと思います。

期待されるということは、大きなプレッシャーとの闘いもあるけど、決して嫌いじゃない。
応えるためには、地道な努力を続けて積み重ねるしかない。

悩ましい日々に一つの大きな兆しをくれたフォトブック。
「みんなのBLUE」
大きな宝物が増えました。



たくさんの方々に喜ばれるように、そこで働くみんなが幸せになれるように、
そして、大切な嫁と小さな子供たちに明るい道を与えられるように頑張ります!!!



「みんなのBLUE」
ありがとう!!!





多良間島&水納島の海 ダイビング ~久しぶりになっちゃいました~

2018-01-17 10:43:24 | Weblog
明けましておめでとうございます!!!
気がつけば、かなりの放置ブログ・・・
久しぶりになっちゃいました。

いろいろあった昨年のシーズンも終えて、すっかりオフシーズン作業に追われている日々です。

この時期になると考えることも多く、もやもやする日々だなぁと毎年同じ繰り返し。

例年は、オフシーズンになると一人こもりたくなる病で、あまり出かけないことが多いのですが、
今年はなんだかいろいろ考えたくもあり、里帰りには多くの旧友との再会やいろいろなお店にも出かけてきました。

みんな本当にいろいろ頑張っていて、まだまだもがいている自分を恥じながらも、
前に進まなければいけない気持ちを奮起させられたような気がします。



思えば27歳で想いをこめてチャレンジしたお店も15周年を迎えました。
多くの人に支えられながら、本当にたくさんの繋がりもでき感謝しかありません。
それとともに、来季への希望やら不安やら盛りだくさんの気持ちです。

最初は5年を区切りに、何とか必死に頑張ろうと走り始め、
不思議と5年経つといろいろがリセットされてしまうような日々を積み重ね、
また新しいスタートの年となりました。
STAFFの退社もあり、お店を見直すこととなる1年。またふりだしに戻って頑張るしかない1年のスタートです。



沖縄本島や宮古島にも立ち寄り、ぶら~っといろいろ考えながら今の現状を感じてきました。
大型フェリーが週に何便も就航し、国際線も便数を増やしていく中で、本島も宮古島も外国人観光者であふれかえっていました。
沖縄の観光者数は凄まじい勢いで伸びていっている現状。。
多くの問題は山積みだが、普通に変化していっている。
お店は次々と立ち並び、大きなリゾートホテルがあちこちに開発され・・・・
変わるのはあっという間だなぁと。

今はデイトリップの観光者も今後は2Day、3Dayとロング滞在が今後可能となり、それを視野に入れて動いているのが目に見える。
観光からレジャーに足が伸びることも間違いないだろう。
その変化をチャンスとしてついていくことが観光ビジネスを行うものとしては当然のあり方で、変わることは必然なのであろう。

でも、正直なところ・・・・
なんかもやもやが消えない。。。

観光者数を伸ばすためにみんなそれぞれ頑張ってきたのだから良い結果になっている気もするが、
なんかもやもやが消えない。。。



まだ小さな島には影響が出ていないが、それなりのアクションもあり、
僕の中で方向性を見失うと大変なことになってしまう気もしながら、いろいろと考える日々。



いつもそんな時に、「なんで俺この島に来たんだっけなぁ・・・」と初心を想い返す。
いろいろな想いはあったけど、
「自分のやりたいダイビングをしがらみなく提供していきたい」
「日々のダイビングが仕事としての感性よりも、気持ちを優先したものであり続けたい」
「新しい場所で新しいチャレンジをし、認められるようなお店を作りたい」
そんな想いは今も変わらない。

だから周囲の変わっていく現状にもやもやがあるのかもしれない。
もしかすると、上手に仕事をしている人への自分の中での嫉妬なのかなぁとも感じたりもする。

結局、お店の環境がふりだしに戻った今、年々変わっていく環境に自分がついて行っていないのだろう。
なんだかんだと声をあげても、もっと力をつけて影響を与えられるようなお店にならなければ次は見えてこないなぁと。





とにかく、かわりゆく環境の中で多良間島が島の良さをなくさないように、
良い意味で変わらないようにまた一から作り直そう。

そして今年も変わらない美しい海で、変わらない笑顔で迎え入れられるように努力していこう。
その中で力をつけて、また積み重ねて、何かが見えてきたときに道を見誤らないように頑張っていこう。


そんな気持ちで変わっていく環境と付き合っていくしか今は考えられないのかな。



一つ言えるのは、
島は、
いつでも温かく自然豊かで、人が心で繋がれる様な場所であってほしい。

島を歩けば
「どこから来たかぁ?」
「楽しんでいきなさいよぉ」
「良いとこ教えてあげるからついてきなさい」
「おいしいのがあるから食べていきなぁ」
なんて声をかけられる島。

道にはゆっくりと走る車や道で止まって話に夢中になる人がいる島。

島に広がる畑でおじぃ、おばぁが元気に働き、笑顔で暮す島。

周囲には誰もいない美しいビーチが広がる島。

海が過剰に開発や形だけの保全をされるのではなく、生活の場として息づき宝物と考えられる島。

子供たちが元気に走り回り、伸び伸び遊んでいられる島。

神事に向き合い、何百年の伝統を受け継ぐために島民が力を合わせる島。

そう・・・
本当に魅力のある「島」は、変わらず残っていってほしいと願います。

きっとそれは旅をする人たちの幸せにも繋がると信じて、守れるところは自分なりに守っていきたいと思います。












立ち寄る人が便利に思うことが一つ増えれば、このようなことが一つ削られる。
一つでも犯罪が起これば、このようなことが削られていく。
一つでもビジネス主体で無理な判断をすれば、このようなことが削られていく。
だから・・・難しんです。
多くの人が考えても良い結論にたどり着かない。

引っ越していく人も多く、子供も減少し、過疎化が起こっているのは現状だけど、
僕は「島」があればきっとそこに「人」は集まるような気もします。









そんなことを考えながら、結論のでないもやもやした気持ちだけど、
しっかりと初心を想い返して、
素晴らしい島の素晴らしい海を伝えていけるように頑張りたいと思います。







今できることを1歩づつ・・・
1歩づつしか進めないんだよね☆



☆会いにいこう TARAMA BLUE!! ☆