「海」と「ダイビング」を熱く本気に考える男のブログ ~JAWS SHU~

「海」を本気に考えます。「海」を本気に案内します。抜群の多良間の海で本気に海を感じてみませんか。

多良間島&水納島の海 ダイビング ~今年も全力で頑張っています!!!~

2012-02-17 17:47:06 | Weblog
オフシーズン恒例となった保全活動も9年目を迎えようとしています。
異常な状況は島の周囲で場所を移動しながら続いています。
おそらく何もしなければ2年で壊滅していたであろうサンゴ礁もまだしっかりと生きている箇所も多いです。
ただ、全盛期の状況に比べれば10分の1程度に激減したことは確かなことかな。

大きく2つのパターンがあるオニヒトデの大量発生駆除。
一つは一気に大きな固体が集結し、一網打尽に珊瑚を食い尽くすパターン。
もう一つは様々な大きさの固体が潜伏しじわじわと珊瑚を食べていくパターン。
いずれも1年もたてばその周囲の珊瑚は壊滅します。
駆除とすると前のパターンはかなりきついお作業ですが、一気にきっちり行えば固体はきれいにいなくなります。
やっかいなのは後者のパターン。。。
これは駆除し、。きれいになったと思うとまた次の日には同じだけの数が駆除でき、その次も1ヶ月後も・・・
そして気がつけば珊瑚はなくなっています。

基本的には発生した時点で保全することはほとんど厳しいとされています。
僕もそう思います。ただ・・・延命は可能です。その間に珊瑚が卵を産んで少しでも回復していく循環を作ることが必要に思います。

長く活動していると一喜一憂ありますが、海と上手に向き合えていける気もしています。
活動の結果は結論が出る10年、20年先となると思います。
その時きれいなさんご礁が再び咲いているのか、それとも壊滅し魚も激減しているのか。
きっとそのときの状況で人間は生きていく術を海に作っていると思います。
きっと・・・・
何だか切ないですが、「自然体」という中には、既に人が行う開発や環境変化も組み込んで考える必要があるものです。

僕には日々変化を感じ、伝え、全力で携わることができるのはこの海しかありません。
だからこそ必死にこの海と向き合って、その気持ちをガイドとして皆さんに伝えて行きたいと思います。

今年も頑張ってやります!!!