やばい・・・
強烈でした。。
長年懇願し続けていたタイガーシャーク漁へ乗船させてもらった時から3年。
何とかその海域で潜るチャンスがないかと自分なりにハード面・ソフト面と準備を重ねながら、
このオフには、必ず一度動くと決めてようやくようやく調査に行って来れました。
海域の水深は深く-100m近いフラットな地形。
そこは巨大ザメのはえ縄漁が行われ、最も大きな個体が生息し、数も多いと言われる場所。
漁で引き上げられるサメは何度も見たが、
それでもダイバーの僕には自分の目で水中状況をみなければイメージがわかなかった。
もちろん、漁の最中にそんなことはOKは出ない。
ましてやサメが多く生息するどんぶかな水深に丸裸で入るような無謀なことはできない。
水面から見ても風向き、潮流もとても難しい海域。
そこにいけば本当にいるのか・・・
果たして我々の目で確認なんてできるのか・・・
深いとこにいるサメが我々が確認できる水深まで上がってくるのだろうか・・・
疑問は頭の中に浮かべればきりがなく、とにかく水中を一見しなければ解決はしない。
意を決して初めての調査へ行ってきた。
まずは、通常-100m~-150m付近を好むタイガーが、
確認できる水深まで上がってきてもらうには、僕自身あまり好きではないが、
いろいろ考えてもやはりフィーディングしか手段はない。
餌箱に大量の魚をさばきなるべく匂いが発せられるように工夫しながら一度-80mまで落としていく。
僕は水深-5mで待機し確認できるまで徐々に徐々に箱を揺らすようにあげていく。
-30mのところでしばらく待つ。
中層の浮遊物の感じ・・・
うっすら見えてくる活性の良い小魚たち・・・
下はとても薄暗く不気味な雰囲気は、
自分の中では見てすぐ違和感がわかった。
5分・・・
10分・・・
静かな海域で目を凝らして下を見ているが、どうにも-5mからでは確認がしづらい。
そこには、不思議とタラマブルーのような碧さはなく、濁っているというよりも色が深い。
そのため、怖さをぐっとこらえて-10mまで落としてみる。
船につながれたロープを握っているが、下からや背後から巨大なサメのアクションが起こった時に
一気に浮上する体制を整えながら
じわり、
じわりと。
餌箱付近がざわついている感じはあり、
中層をいきなり高速で泳ぐイワシやツムブリの群れが不気味さを増してくる。
きょろきょろしながらもじっくり目をそらさず見るが、それでも確認しづらい。
あと-5m落としたい。
でも、-15mとなると急浮上のリスクと箱付近から自分との距離が近く、万一の時に逃げ切れるか不安が残る。
「やめよう・・」
「出たとしても人を入れるのは無理だ」
「何のために・・」
いろいろな葛藤があるが、
ぐっとロープを握りながら-15mへ・・・
いる!!!!
-40m付近、明らかに巨大な生物を確認。
怖い・・・
ぶっちゃけ、震えてる自分がいる。。
んん??
その横に回っている一回り小さいのもいる。
シルキーだ!!
こいつはちょっと上がってくる動きで確認できたが、
大きな生物は、目を凝らしてうっすら見えては、消え、の繰り返しで判断ができないが、
僕の中では、タイガーであることは99%確信していた。
ここで、自分の緊張も高すぎるので、ゆっくりと注意を払いながら一度浮上。
少し気持ちを落ち着かせ、また-5mから繰り返す。
おそらく匂いには反応しているのでフィーディングは成功している。
なので今度は自分が下がるのではなく、餌箱を-25m・・・-20m・・・まであげていき、
自分は-5mで安全を確保しながら待機する作戦に。
いる。
シルキーは消えたが、大きな物体は周囲を大きく回っているのが確認できる。
間違いない。
タイガーだ。
しかも・・デカすぎる・・・
余裕で4m以上はあるし、胴回りの太さが半端じゃない。
いきなりボス出現は予想外だった。
それともここはそれクラスだらけなのか・・
やばいな・・・
また一度浮上し、船のラダーから観察するが、ここではやはり見えづらい。
カメラは一眼はやめて、コンデジのみにし、両手が使えるようにし軽量化して、再度潜降。
-5m・・・
んん?巨体の姿が消えた・・・
見えない
5分
-7m・・・
いない・・・
いない・・・
もう消えたかな・・・
-10m・・・
箱との距離はもう7mくらいだ。
もうこれ以上はだめだな。
あがろう・・
と、思った時、下から大きな巨体が上がってくる。
あわてて-5mへ上がり、コンデジを準備するが様子がおかしい。
餌箱をスルーして、真上に!!!
やばい!!!
あわてて上がり、ラダーにつかまった時にはもうタイガーと僕とは1mの距離に!!!
そのまま船尾にがたがたごとぉ~と転がり込み万事休す。。
大きな巨体はそのまま船尾に尾びれを当てるように振り返り水底に潜っていった。
やばかった・・・
間一髪・・・
サメは襲わない説やら
スイッチが入るとこうなる説やら
夜しか捕食に入らない説やら
いろいろ聞いたり、読んだりはしてきたが・・・
ぶっちゃけ、浮上して最初に放った言葉は、
「全然あいつがんがん来るじゃんかよぉ~!!!」
と泣き声だった俺(笑)
正直、まじでだめだと思った。
心臓はばくばくいって、その後はもうラダーからも足を入れられないくらい怖かった・・・
体を入れずに船尾から顔を入れて、水中を確認すると、
完全にやつが餌箱をがしがしやり始めてます。
そう、目の前の光景は、あのホホジロがゲージをがしがしやってくるようなまさにテレビで見る映像です。
船から水面に顔だけ入れて、からかろうじてGOPRO撮影をしていると、
大きな巨体は暴れながらロープを食いちぎり、
餌箱を切り落として深海に消えていきました。
決して、安易になんて考えていなかったし、自分なりにたくさんの勉強をしながら調査に入ったが、
結果、あまかった。。。
やつらは海の王者。
スイッチが入ってしまえばもう関係なしです。
超高速で上がってくるタイガーと目が合った時の衝撃は未だ震えます。
諸外国でやっているシャークフィーディングとまったくイメージが違うこと。
サメの動き、大きさ、スイッチの入り方も違うこと。
水底が深く暗く見えづらいが、中層での観察はまず不可能であること。
いろいろなイメージがあったが、やってみて大きくいろいろなことが分かった気がする。
そして何しろ確かに大きなあの巨体がいるということ。
1回目の調査にしてはとても上出来だったのではと感じながらも、
恐怖感で気持ちがなえてくる自分もいなくもない・・・
そしてとても感動している自分もいなくもない・・・
まぁ~海はいろいろ。
これからも気長にたくさんのことを学んでいこう。
そして、その海がとにかく安全に多くの感動と多くのロマンを与えてくれるのであれば、
そこに向かえるように頑張りたいと思います。
詳しいお話はログ付の時にね♪♪
※ちなみにここはかな~り沖合の異例な場所での調査であって
通常潜っている場所でのお話ではないので怖がらないでくださいね☆
ってこの話書いたら無理かな(笑)
これからももちろん安全第一に頑張ります!!!!
☆小さな島から大きな元気を☆
今日もGOOD☆DIVE!!!
強烈でした。。
長年懇願し続けていたタイガーシャーク漁へ乗船させてもらった時から3年。
何とかその海域で潜るチャンスがないかと自分なりにハード面・ソフト面と準備を重ねながら、
このオフには、必ず一度動くと決めてようやくようやく調査に行って来れました。
海域の水深は深く-100m近いフラットな地形。
そこは巨大ザメのはえ縄漁が行われ、最も大きな個体が生息し、数も多いと言われる場所。
漁で引き上げられるサメは何度も見たが、
それでもダイバーの僕には自分の目で水中状況をみなければイメージがわかなかった。
もちろん、漁の最中にそんなことはOKは出ない。
ましてやサメが多く生息するどんぶかな水深に丸裸で入るような無謀なことはできない。
水面から見ても風向き、潮流もとても難しい海域。
そこにいけば本当にいるのか・・・
果たして我々の目で確認なんてできるのか・・・
深いとこにいるサメが我々が確認できる水深まで上がってくるのだろうか・・・
疑問は頭の中に浮かべればきりがなく、とにかく水中を一見しなければ解決はしない。
意を決して初めての調査へ行ってきた。
まずは、通常-100m~-150m付近を好むタイガーが、
確認できる水深まで上がってきてもらうには、僕自身あまり好きではないが、
いろいろ考えてもやはりフィーディングしか手段はない。
餌箱に大量の魚をさばきなるべく匂いが発せられるように工夫しながら一度-80mまで落としていく。
僕は水深-5mで待機し確認できるまで徐々に徐々に箱を揺らすようにあげていく。
-30mのところでしばらく待つ。
中層の浮遊物の感じ・・・
うっすら見えてくる活性の良い小魚たち・・・
下はとても薄暗く不気味な雰囲気は、
自分の中では見てすぐ違和感がわかった。
5分・・・
10分・・・
静かな海域で目を凝らして下を見ているが、どうにも-5mからでは確認がしづらい。
そこには、不思議とタラマブルーのような碧さはなく、濁っているというよりも色が深い。
そのため、怖さをぐっとこらえて-10mまで落としてみる。
船につながれたロープを握っているが、下からや背後から巨大なサメのアクションが起こった時に
一気に浮上する体制を整えながら
じわり、
じわりと。
餌箱付近がざわついている感じはあり、
中層をいきなり高速で泳ぐイワシやツムブリの群れが不気味さを増してくる。
きょろきょろしながらもじっくり目をそらさず見るが、それでも確認しづらい。
あと-5m落としたい。
でも、-15mとなると急浮上のリスクと箱付近から自分との距離が近く、万一の時に逃げ切れるか不安が残る。
「やめよう・・」
「出たとしても人を入れるのは無理だ」
「何のために・・」
いろいろな葛藤があるが、
ぐっとロープを握りながら-15mへ・・・
いる!!!!
-40m付近、明らかに巨大な生物を確認。
怖い・・・
ぶっちゃけ、震えてる自分がいる。。
んん??
その横に回っている一回り小さいのもいる。
シルキーだ!!
こいつはちょっと上がってくる動きで確認できたが、
大きな生物は、目を凝らしてうっすら見えては、消え、の繰り返しで判断ができないが、
僕の中では、タイガーであることは99%確信していた。
ここで、自分の緊張も高すぎるので、ゆっくりと注意を払いながら一度浮上。
少し気持ちを落ち着かせ、また-5mから繰り返す。
おそらく匂いには反応しているのでフィーディングは成功している。
なので今度は自分が下がるのではなく、餌箱を-25m・・・-20m・・・まであげていき、
自分は-5mで安全を確保しながら待機する作戦に。
いる。
シルキーは消えたが、大きな物体は周囲を大きく回っているのが確認できる。
間違いない。
タイガーだ。
しかも・・デカすぎる・・・
余裕で4m以上はあるし、胴回りの太さが半端じゃない。
いきなりボス出現は予想外だった。
それともここはそれクラスだらけなのか・・
やばいな・・・
また一度浮上し、船のラダーから観察するが、ここではやはり見えづらい。
カメラは一眼はやめて、コンデジのみにし、両手が使えるようにし軽量化して、再度潜降。
-5m・・・
んん?巨体の姿が消えた・・・
見えない
5分
-7m・・・
いない・・・
いない・・・
もう消えたかな・・・
-10m・・・
箱との距離はもう7mくらいだ。
もうこれ以上はだめだな。
あがろう・・
と、思った時、下から大きな巨体が上がってくる。
あわてて-5mへ上がり、コンデジを準備するが様子がおかしい。
餌箱をスルーして、真上に!!!
やばい!!!
あわてて上がり、ラダーにつかまった時にはもうタイガーと僕とは1mの距離に!!!
そのまま船尾にがたがたごとぉ~と転がり込み万事休す。。
大きな巨体はそのまま船尾に尾びれを当てるように振り返り水底に潜っていった。
やばかった・・・
間一髪・・・
サメは襲わない説やら
スイッチが入るとこうなる説やら
夜しか捕食に入らない説やら
いろいろ聞いたり、読んだりはしてきたが・・・
ぶっちゃけ、浮上して最初に放った言葉は、
「全然あいつがんがん来るじゃんかよぉ~!!!」
と泣き声だった俺(笑)
正直、まじでだめだと思った。
心臓はばくばくいって、その後はもうラダーからも足を入れられないくらい怖かった・・・
体を入れずに船尾から顔を入れて、水中を確認すると、
完全にやつが餌箱をがしがしやり始めてます。
そう、目の前の光景は、あのホホジロがゲージをがしがしやってくるようなまさにテレビで見る映像です。
船から水面に顔だけ入れて、からかろうじてGOPRO撮影をしていると、
大きな巨体は暴れながらロープを食いちぎり、
餌箱を切り落として深海に消えていきました。
決して、安易になんて考えていなかったし、自分なりにたくさんの勉強をしながら調査に入ったが、
結果、あまかった。。。
やつらは海の王者。
スイッチが入ってしまえばもう関係なしです。
超高速で上がってくるタイガーと目が合った時の衝撃は未だ震えます。
諸外国でやっているシャークフィーディングとまったくイメージが違うこと。
サメの動き、大きさ、スイッチの入り方も違うこと。
水底が深く暗く見えづらいが、中層での観察はまず不可能であること。
いろいろなイメージがあったが、やってみて大きくいろいろなことが分かった気がする。
そして何しろ確かに大きなあの巨体がいるということ。
1回目の調査にしてはとても上出来だったのではと感じながらも、
恐怖感で気持ちがなえてくる自分もいなくもない・・・
そしてとても感動している自分もいなくもない・・・
まぁ~海はいろいろ。
これからも気長にたくさんのことを学んでいこう。
そして、その海がとにかく安全に多くの感動と多くのロマンを与えてくれるのであれば、
そこに向かえるように頑張りたいと思います。
詳しいお話はログ付の時にね♪♪
※ちなみにここはかな~り沖合の異例な場所での調査であって
通常潜っている場所でのお話ではないので怖がらないでくださいね☆
ってこの話書いたら無理かな(笑)
これからももちろん安全第一に頑張ります!!!!
☆小さな島から大きな元気を☆
今日もGOOD☆DIVE!!!