みなさん、お久しぶりです。
先日10月1日に当店は20周年を迎えることができました。
たくさんの皆様方に支えられここまで来れたことに心より感謝もしています。
本当に有難うございました。
本来であれば、盛大なイベントを打って盛り上がりたいところですが、
まだその状況ではないので、思いの丈をブログに綴ったりYouTubeで発信していこうと思っています。
20年・・・
長かったのか、あっという間だったのか・・
正直、記憶にないくらいな日々を送って来ました。
僕たちの仕事は、
大きな責任を背負い、
恐怖に追われ、
凄まじいプレッシャーの中過ごしていく日々です。
OPEN当初からイケイケだった僕のダイビングは
いつしか行動範囲も狭くなり、穏やかを求めるようになりました。
その背景には、
たくさんの怖い経験と
たくさんのプレッシャーとせめぎ合う日々がありました。
「海は怖い」・・・
経験が増すごとに、この感情はどんどん大きくなってきます。
目を離せば人が死んでしまうことがある世界。
本人は気が付かないかもしれないけど、
何十人、何百人の命を陰ながら救って来ました。
「判断すること」。
これにずっと追われてきた20年だったと思います。
朝、車で島を周り海を見回しながら
「今日はどこなら行けるだろうか」の判断。
船を点検しながら
「今の状態でどのような海況なら 乗り越えられるのか」の判断。
お客様と話しながら
「この人たちが今日どのPOINTだったら満足してくれるのか」の判断。
ガイドしながら
「どのようなコースでどのようなペースで何を見せていけば楽しんでくれるのか」の判断。
来島される方々を考えながら
「1日間、2日間、3日間、4日間・・・7日間・・どのようなストーリーを描けば楽しんでもらえるのか」の判断。
島民の気持ちを考えた時に
「今来ている方々が快く受け入れてもらうにはどうしたら良いのか」の判断。
ダイビングが終わって
「1日がどうしたら充実に過ごして頂けるのか」の判断。
ずっと海に出ながら
「安全に終わるためにはどのようなスケジュールで遂行していくのが良いのか」の判断。
1日がいつも外せない「判断」を背負っていく日々でした。
これはこれからもずっとそうだと思います。
判断が合っていれば、最高に喜ばれ信頼を得て
過大評価される世界。
判断を誤れば、すぐに大きな事故になり、
すぐに多くの批判を浴びる世界。
毎日、1日3本のダイビングが終わると
「よかった・・・今日も安全に終われた・・」
「明日はどうにしていこうか、」
「明日も安全でありますように」
そんなことばかりを考え、毎日神頼みをする日々でした。
好きなことを楽しいことをやっていこくことは簡単ではないことは十分承知して始めた仕事だけど、
この20年間挫けそうになることもたくさんあったのも事実です。
その都度、家族やSTAFFや島民、お客様に支えられながらここまで歩んで来れたことを
本当に心から感謝しています。
僕は案外不器用で、人より努力しないと前に出ることができなくて
小さな頃から自分のプライドや華やかさを出すために、こそこそ努力をするタイプだったと思います。
一見、華やかな場所にいつもいるようで、なんだかダメな自分を克服するために精一杯時間を費やして来た気がします。
今までダイビングでもたくさんの人をがっかりさせて来たと思います。
たくさんの人の気持ちを裏切ってきたと思います。
でも、その分たくさんの努力でここまでようやく続けてこれました。
今がゴールなんてもちろん思っていなくて、
今から15年、20年と新たな歴史を刻みたいと思いつつ、
今当店で頑張ってくれている若手STAFFに今までの僕が経験した技術を全て教えていきたいと思っています。
大好きなダイビング。
仕事にしたらめちゃくちゃ怖くなりました。
でも、今でも大好きです。
だから・・
最高の想いと最高の技術で
安全に楽しいダイビングをこれからも提供していきたいと思います。
20周年を迎えて、
本当に多くの皆様の支えに心から感謝しています。
本当に有難うございました!
そして、これからも末永くよろしくお願いいたします。