Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

赤字ローカル鉄道への新しい提案 富山ライトレール

2005-05-04 | Transportation
 近年,低コストで効率的で環境負荷の少ない公共交通機関として,世界各地で 路面電車とLRT(Light Rail Transit:次世代型路面電車) が見直されている.
 そういう中で,赤字のJRローカル線を,自治体が中心となって,LRTとして再生する全国初めてのプロジェクトが 富山ライトレール という第3セクターの形ですすめられている.
 これは,富山市の北部とJR富山駅を結ぶJR富山港線(約8km)を,第三セクターが路面電車化して運営するというものである.この選択には,ローカルな地域での新しい公共交通機関という側面と,環境負荷の少ない(二酸化炭素の排出量が乗客一人当たり乗用車の1/6程度)交通機関という側面があろう.

 もちろん,来年の4月に予定どおりに開業しても,その経営は大変だではない.しかし,安易に「赤字線は廃線としてバス路線で代替え」としなかった行政や地域の判断の意義は非常に大きいと思う.


 昨日の記事でもとりあげた, 北海道ちほく高原鉄道(鉄道の廃線とその地域の高速道路の工事がセットになっているらしい) とは,地域の人口,路線の長さ,自然環境と,様々な条件が全く異なるが,地域における交通システムへのスタンスとしては,どちらが戦略的と云えるだろうか?




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