Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

現代のIT技術者のための健康ガイド

2016-06-25 | IT

 本書は、ITエンジニアおよびIT企業役員、会計およびシステム監査人、医師およびIT研究者、大学時代からUNIXワークステーションに親しんだ医師などの非常にユニークな専門家のグループによる、現代のIT技術者の健康について考える本です。

 毎日が忙しくみずから体調管理が必要なIT技術者や、プロジェクトマネージャ、IT企業の経営陣の方々には、強く薦めします。


目次
第1章 IT企業における産業医学
第2章 IT技術者と健康
第3章 わが国のIT産業の実態
第4章 IT産業の技術者を大切にする
第5章 IT企業の未来について


IT技術者の長寿と健康のために
情報通信医学研究所 編
近代科学社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の読書ガイド SE歴40年の視点

2012-03-24 | IT

本書は、SE歴40年の東京海上日動システムズ 代表取締役社長 の横塚裕志氏が、日経コンピュータに
コラムとして2010年から2011年まで(全53回)連載していたエッセイを加筆修正して単行本としたものである。

これから、ITの業界を目指す学生の方(特に就職活動中の方)、すでにIT業界で働く若手の方に、あるいは、ITの会社の経営にかかわろうとしている方、すでにかかわっている方にも、オススメしたい一冊。

また、ユーザ系情報システム開発企業のケーススタディとして見ることもできる。
東京海上日動システムズ、東京海上日動グループの懐の深さもよくわかる。


「SEよ大志をいだこう」
横塚裕志 著
日経コンピュータ 編
275.p
日経BP社
2012/3/19


目次

【第1章】 プロデュース思考で臨もう
       チームで考えると知恵がわく
       会社に勢いを付ける情報化投資を
       サービス業の「設計図」を考える
       システムを「育ててもらう」うれしさ
       投資効果を高めるレビュー方法
       米国でSEが「最良の職業」に輝く
       リスク感性を取り戻そう
       営業の仕事とSEの仕事は同じ
       ITサービスの本質を考える
       世界で働くために必要な心構え
       「SE魂」で作り上げた超保険システム
       Do “IT” Yourself!

【第2章】 新しいことにチャレンジしよう
       クラウドの魅力を考える
       「要求開発」をやってみた
       若手SE、アジャイル開発にチャレンジ
       システムを「作らず」に作った
       サービスインした現場を見よう
       効果絶大、ワークフロー
       フューチャーセンターで創造しよう
       クリエイティブな場、その瞬間
       ふるきをたずねて新しきを知ろう
       絵を描き右脳を呼び覚ます

【第3章】 縦割り組織を壊そう
       縦割り組織の壊し方
       私たちは誰と競争しているのか
       必要な情報はシステムからは得られない
       スクラム開発を参考に人事制度を刷新
       「投資効果」の呪縛から抜け出そう
       マネジメントのイノベーション
       役員が意思決定の経緯を全社公開
       システム監査への期待
       世界一に挑む二十の自主活動
       「お客様第一」は戦略にあらず
       顧客目線のビジネスに変えよう
       自律的に成長する人財を創出しよう
       CIOが担う社長補佐の役割
       パートナー評価は我々の評価

【第4章】 国を変えよう、社会を変えよう
       地球規模で「シェア」しよう
       今こそITで新しい日本を創るとき
       ITで震災に強いビジネスを実現
       今こそ業務プロセスを描こう
       過剰反応の悪い癖をなくそう

【第5章】 楽しく働き、楽しく生きよう
       ワークライフバランスの本質
       近頃の若者は意外とできる
       ハッピーな会社は社員が作る
       「ツインセンター」、両方が主役
       オフィスを自分たち流にデザイン
       十二人の「SE女子」、元気なリーダー
       CSRは誰のため
       手作りの人権啓発研修
       笑顔、笑顔の大運動会
       こども職場見学会
       歴史はみんなの努力で創るもの


SEよ大志を抱こう
クリエーター情報なし
日経BP社

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

訃報: 石田晴久先生 逝去 2009/03/09

2009-03-09 | IT
サイバー大学IT総合学部長,元多摩美術大学教授,東大名誉教授,の石田晴久先生が逝去されました.


サイバー大学の訃報
http://www.cyber-u.ac.jp/outline/release/2009/090309_0001.html

INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/03/09/22718.html

IT Media
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/09/news082.html

IT Pro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090309/326182/


私は,直接指導をうけたわけではありませんが,UNIXやC言語関係の著作,あるいは日本UNIXユーザ会等では大変お世話になりました.
間接的な意味では,日本における,UNIX, C, PC, Internet のどの分野をとっても,石田先生が20-30年前から推進されていたことが,今日につながっているといえるでしょう.


石田先生をご存知ない方には,以下のご経歴等から,そのご活躍の一端をご覧いただけます.
情報処理学会の2001年度名誉会員推挙のページ(ページの下段,3人目が石田先生)
サイバー大学の教員紹介のページ


謹んでご冥福をお祈りします.



[代表的な著書,編著書,訳書(一部抜粋)]

黎明期のUNIX解説書
UNIX
石田 晴久
共立出版

このアイテムの詳細を見る



C言語のリファレンスブック
プログラミング言語C ANSI規格準拠
B.W. カーニハン,D.M. リッチー
共立出版

このアイテムの詳細を見る



情報科学事典
岩波情報科学辞典

岩波書店

このアイテムの詳細を見る



UNIXの入門書
UNIX最前線 (情報フロンティアシリーズ)
石田 晴久
共立出版

このアイテムの詳細を見る



一般向けパソコン入門書
新パソコン入門 (岩波新書)
石田 晴久
岩波書店

このアイテムの詳細を見る



一般向けインターネット活用入門書
インターネット安全活用術 (岩波新書)
石田 晴久
岩波書店

このアイテムの詳細を見る



コンピュータの名著,古典解説書
改訂新版 コンピュータの名著・古典100冊
石田 晴久,青山 幹雄,安達 淳,塩田 紳二,山田 伸一郎
インプレスジャパン

このアイテムの詳細を見る



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「グリーンIT」に関するカンファレンスと懇親会のお知らせ 9/27

2008-09-17 | IT
 最近は,IT系のシステムにおいても,省エネルギーや環境問題への配慮が重要な課題となってきている.
 
 そのような社会的要請をふまえて,IPA「未踏IT人材発掘・育成事業」では,以下のようなテーマで研究プロジェクトを公募している.

    「地球に優しいIT技術,地球を護るIT技術,サステーナブルなIT技術」 

 来る,2008/9/27 (土) には,この「グリーンIT」公募プロジェクトに関する説明会をかねた,カンファレンスと懇親会が予定されている.

 「グリーンIT」に関連した,研究やプロトタイプ開発等のアイデアをお持ちの方は,是非参加されることをおすすめしたい.

----------------------------------------------------------

「グリーンITへの未踏的アプローチ」

日 時 : 2008年9月27日(土) 15:30~17:30
会 場 : UDXカンファレンス内セミナールーム (秋葉原駅下車 秋葉原UDX 6階)
主 催 : 独立行政法人 情報処理推進機構 ( http://www.ipa.go.jp/ )

講演 :

「IBMの環境とエネルギーに対する取り組み」
  久世 和資 (日本IBM 執行役員)

「グリーンIT: 地球に優しい、地球を護る、サステーナブルなIT技術」
  加藤 和彦 (未踏IT人材発掘・育成事業プロジェクトマネージャー・筑波大学教授)

「未踏IT人材発掘・育成事業について」
  独立行政法人 情報処理推進機構 (神島万喜 也)

※ 後援会のあと,懇親会も予定しています.

事務局 : 株式会社 オープンテクノロジーズ ( http://www.opentech.co.jp/ )
お申し込み,お問い合わせ: mitou2008@opentech.co.jpへお名前、e-Mail、所属をお知らせください

----------------------------------------------------------
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ITのデザインを考える新しい雑誌の誕生

2008-08-17 | IT
 情報通信分野を中心に雑誌,書籍出版,セミナー,展示会等を行っているリックテレコムから,非常に斬新な新しい雑誌が創刊された.

 「DESIGN IT! magazine」「デザインからITを考えるビジネスマガジン」 である.

 単なる,Webデザインの雑誌ではなく,もっと広い間口と視点で,IT,ビジネス,デザインをとらえて,主に以下の6つのテーマを取り扱う全く新しいタイプの雑誌である.

 ・ストラテジー
 ・デザインマネジメント
 ・ユーザビリティ
 ・インタラクション
 ・情報アーキテクチャ
 ・コンテンツマネジメント


 部分的には,Webサイトの http://www.designit.jp/ と連動する,クロスメデイアの方式ではあるが,本誌は,新しいタイプのITビジネス雑誌として,紙媒体ならではのプロのための「ストック」となる情報の発信をめざしているようだ.
 目次と,記事のカテゴリーごとの概要には,すべて英訳がつけられており,編集長らのこの新しい雑誌にかける意気込みが感じられる.


 記念すべき,第一号の特集は,

  ・iPhone X 企業情報システム

  ・自治体Webサイトのユーザビリティ評価

 と,ホットな話題である.


 執筆陣も,情報システム,情報デザイン,インタラクションデザイン,ユーザビリティなどの第一人者や第一線の現場で活躍する人があつめられており,特集記事以外の記事も充実している.


 情報システムの構築,設計,デザインあるいはそれらのマネジメントにかかわる人に広く推薦できる,新しい雑誌である.

 第二号が楽しみですね.


DESIGN IT!magazine―デザインからITを考えるビジネスマガジン (vol.1(2008))

リックテレコム

このアイテムの詳細を見る


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ICPF セミナーのお知らせ

2006-11-12 | IT

   情報通信政策フォーラム (ICPF) より、のお知らせです。

-------------------------------------------------

 最近、日本の企業が共同で検索エンジンをつくろうという「情報大航海プロジェク
ト」、通称「日の丸検索エンジン」が話題になっています。Web2.0と呼ばれるイン
ターネットの新しい動きに日本企業が立ち遅れていることは明らかですが、これに
よって日本は立ち直れるのでしょうか?

また、このような政府主導の産業政策はもう時代遅れだという批判もあります。一
方、経産省は日の丸検索エンジンという理解は誤解だといっています。日本のIT産
業を活性化するために政府は何をすべきなのでしょうか? また何をすべきでない
のでしょうか?経産省の政策の真の狙いはどこにあるのでしょうか?

11月のセミナーでは、経済産業省 情報政策課の久米孝さんをお招きし、IT産業と
政府の役割について議論します。


スピーカー:久米孝(経済産業省 商務情報政策局 情報政策課 課長補佐)
モデレーター:原淳二郎(ジャーナリスト)
日時:11月30日(木)18:30~20:30
場所:「情報オアシス神田」    
    東京都千代田区神田多町2-4 第2滝ビル5F    
    地図:http://www.jo-kanda.com/map/m_top.html
入場料:2000円 ICPF会員は無料(会場で入会できます)
申し込みはinfo@icpf.jpまで電子メールで氏名・所属を明記して(先着順で締め
切ります)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

携帯デバイスに求められるもの

2006-06-26 | IT
 今年の2月に、PHS内像のハンドヘルドコンピュータ? Willcom W-ZERO3 を購入した。

 小さいがPCと似た配列のキーボードがついていて、画面も昔のPC並みの640x480なので、携帯電話とノートPCの中間的な携帯でバイスとして便利に活用していた。

 基本ソフトのバグと思われる問題はいくつもあるが、マイクロソフト製なので、その品質上の問題は、これは、まぁ想定範囲内である。
 また、端末そのもののメール処理能力に比較して、Willcomのメールサーバーの能力が貧弱であることに関しては、有料オブションでも良いので、W-ZERO3ユーザ向けのサーバーの容量や性能のアップなどの追加サービスを早急に検討してほしいところだ。
 goo.ne.jp のようなWebメールでは、300円以下の比較的安い月額料金で、2GBのメールボックスを提供していることを、Willcomの経営陣が知らないとは思えない。


 私の意見では、一番の問題は、ハードウェアの品質とサポート体制である。


 W-ZERO3の一つの特徴はキーボードにある。そのキーボードはスライド式であり、メカニズムとして相当な耐久製が要求されることは、当然織り込み済みの設計であるはずだ。このことは、W-ZERO3発売時に出た、W-ZERO3を紹介するのMookの記事の中でも、設計企画チームの人の発言として明記されている。しかし、実体はまったくお粗末なものである。

 わずか4ヶ月の使用で、スライドキーボードの根っこの部分を押さえる金具を固定しているネジが緩んでスライドキーボードの片側が外れてしまったのだ。
 これは、落下などで液晶やケースが破損したというのとは、わけが違う。
 毎日、携帯して使用する機器に内蔵されたキーボードを普通に使っていたら、ネジが緩んで外れてしまったというものだ。
 一日20回スライドさせても、たかが2400回である。どんなに多くみても3000回だ。
 たった4ヶ月で、2000-3000回の開閉で、構造上重要なネジが緩んではずれるというのは,機械屋からみると、ただの設計ミスとしかいえない。いまは、緩まないネジ/ゆるみにくいネジが沢山あるのだから。
 色々な状態で携行される、あるいは、その使用形態からいって、スライドキーボードを引き出した状態で色々な振動や外乱をうけることへの想定が、全く不十分であった証拠であろう。
 また、肝心な構造部品のネジが緩むという事態について、W-ZERO3は「ユーザは簡単にネジを締め直すことはできない」構造になっていいる。もし、コスト上の問題で、ゆるみ安い安物のネジを使うのであれば、いざというときは、ユーザがゆるみを締め直すようなシカケも考慮すべきだったのではないかとさえ思う。
 そうでなければ、どう考えても、2-3年は緩んではいけない部品のネジである。

 ソーシャル・ネットワーキングサイトの mixi の中に、「SHARP&WILLCOM W-ZERO3」というW-ZERO3のコミュニティがある。メンバーは、5000人以上である。このコミュニティの中に「私のW-ZERO3はこんな風に壊れました」というトピックがある。
 1/15 から開始して、6/24までの間で、190件以上の書き込みがある。
 落下や外部からの衝撃によるケースや液晶の破損や水没ももちろん報告されているが、それ以外では、HW的に同じ部類の故障がいくつも報告されている。液晶がナイーブなのは当然としても、電源プラグの部分が特に構造的に弱いようだ。
 上述のスライドキーボード関連のネジのゆるみも複数報告されている。
 W-ZERO3は、2005/12の発売なので、一番古いロットでも、まだ7ヶ月しか使われていない。7ヶ月の使用期間だとしても、スライドキーボードの開閉は、精々7000-8000回、どんなに多くても10000回以下であろう。やはり、構造部品のネジが緩むのは、設計上あるいは生産管理上の失敗といわざるを得ない。


 W-ZERO3は、15万台とか20万台とかいうオーダーで大々的に販売されており、この手の携帯デバイスとしてはヒット商品である。しかし、サポート体制が全く不十分といわざるを得ない。
 サポートの窓口である「ウィルコムプラザ」には,W-ZERO3の代替え機はないし,また、今回の簡単な修理でも、修理予定期間は「2週間」という普通の常識ではあり得ない回答であった。
# どうみても、2箇所程度のネジを締め直すだけなのに。
 W-ZERO3の場合、PHSの電話というよりは小さなノートPC的な構造であるので、電話や通信の技術部門でなくてもできる、修理が少なからずあるはずだ。
# 今回のネジのゆるみも、PHSとしての通信には一切関係ない。
 明らかに、通信に関わらない部分の修理や調整は、「ウィルコムプラザ」、「ウィルコムカウンター」経由ではなく、全国の通常のシャープのサービスセンターでも直接処理できるような体制にして然るべきであろう。
# W-ZERO3は、シャープの通常のサービスセンターでは修理を受け付けていないのだ。
 シャープは、長年ザウルスの商売をやっているわりには、携帯端末やハンドヘルドコンピュータを使うユーザのニーズをちゃんと捉えていないのではないだろうか?


 金曜日の夕方の,秋葉原のウィルコムプラザの込み具合と、周りにいた他のユーザへのサポートの内容の観察からすると、各社の端末のHWとしてオーバーオールでの品質管理が不足しているように見える。また、そのしわ寄せがフィールドのサポートに集まっているという印象をうけた。その中でも、W-ZERO3への対応は全く不十分であるといえよう。

 W-ZERO3についていえば、通常の携帯電話よりは、部品の価格が高いことも考慮すると、衝撃での破損や水没の場合もカバーする、オプションの損害保険プランの提供が早急に必要なのではないだろうか?
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

情報通信政策フォーラム  セミナーのお知らせ

2005-12-04 | IT
  情報通信政策フォーラム から,今年最後のセミナーのお知らせです.

-----------


第7回「ワイヤレス・ブロードバンドへの総務省の取り組み」

スピーカー:小泉純子(総務省電波部 電波政策課 周波数調整官)
モデレーター:真野浩(ルート株式会社 社長)

日本が「ブロードバンド大国」になった今、無線の世界に注目が集まっています。
総務省は、民間の専門家からなる「ワイヤレス・ブロードバンド推進研究会」を
開催し、今後5~10年後の周波数再編を見据えた検討を行ってきました。その結
果が21日にとりまとめられるのを機に、これからの電波政策について総務省の説
明をうかがい、その方針について議論します。

日時:12月22日(木)19:00~21:00
場所:東洋大学白山キャンパス 5号館5202教室
   東京都文京区白山5-28-20
   地下鉄三田線「白山」駅から徒歩5分
   地下鉄南北線「本駒込」駅から徒歩5分
入場料:2000円
    ICPF会員は無料(会場で入会できます)

申し込みはinfo@icpf.jpまで電子メールで(先着順で締め切ります)

--
情報通信政策フォーラム
http://www.icpf.jp/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sun の新しいサーバー

2005-09-18 | IT
 昨日の午後, Sun Microsystems の新製品発表会に行った.

 今回発表された, AMD の64bit CPU Opteron を用いた,新しいサーバー ,特に,X4100/X4200 は,久しぶりに「すばらしい」出来映えの製品だと思う.
 X4100は,マザーボードが見えるように展示されていたが,一目でわかる「エレガントな設計」である.

 これは,昨年の2月に, Andy Bechtolsheim 会社を買収して結果的に,Andy が再び Sun に戻ったことの成果の一つといえるだろう.Andy は,Sun 創業者の一人で,この業界では有名なコンピュータの設計者である.


 発表会は,日本法人の人たちだけでやるものと思っていたら,CEO の Scott McNealy がちゃんと出てきて,少しスピーチをした.うれしそうに,「性能,消費電力,スペース,価格の面で大きな差のある,この製品(==X4200)の発表で,DELLは困ったことになるだろう」という主旨の発言をしていた.
 これからは,技術のわかるのコンサルタントやSEなら,中規模のサーバーとして,DELL PowerEdge 6850,2850 を提案することはないだろう.

 日本法人の人のプレゼンは,やや準備不足で,あまり面白くはなかったが,製品が良いことはわかった.
# 予定されていた,デモがキャンセルされたことは,残念だったと思う.


 また,今回の一連の製品は,Sun の 自前UNIXである Solaris や,オープンソースの Linux だけでなく,なんと,MS-Windows までも動作する.


 今後の新しいプロジェクトで,サーバーの選定も任せてもらえる時は,是非推薦しようと思う製品である.


追記:
hrefのミスタイプ直しました.
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の読書月間 (3) ITと組織のモジュール化

2005-09-05 | IT
 昨日紹介した2冊につづいて,博士論文の研究をベースとした本.

 筆者の 池田信夫 先生 の経歴は,ちょっと興味深い.東大の経済卒,NHKの報道局等で勤務した後退職し, 慶應SFC 政策・メディア研究科に進み,博士課程を中退して, 国際大学GLOCOM の教授や, 経済産業研究所(RIETI) の上席研究員をへて,現在は,須磨国際学園 情報通信研究所 研究理事. ITNY & パートナーズ というコンサルティング会社のチーフ・エコノミストも務めている.

 池田先生は,私とは専門分野が違うが,偶然にも私と同じ時期の今年のはじめに,慶応大学から「情報通信産業のアーキテクチャーについての研究」で,博士(政策・メディア)の学位を取得している.
 本書は,その博士論文を加筆修正した単行本であり,インターネット時代のITのアーキテクチャと,組織,技術,情報の所有,通信政策,制度設計等について,「モジュール化」をキーワードとして,経済学的な視点から論じている.
 元の博士論文の一部となったRIETI時代の論文にML上でコメントした関係で「はじめに」のおわりの方に私の名前もでている.

 広い意味でのITと経済学,あるいは,ITのおける技術経営について興味のある方にオススメの一冊.



情報技術と組織のアーキテクチャ
池田信夫
NTT出版

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の読書月間 (1) 知識情報社会論 オープンソースIT戦略

2005-09-04 | IT
 最近米国に留学した知人に,ソフトウェアとビジネスに関する参考文献として勧めた一冊.

 筆者の 末松千尋先生 は,東工大で電子制御,スタンフォードで技術経営の修士,元マッキンゼーのコンサルタントで,独立して各種のコンサルティングを手がけ,現在は,京都大学の経済学研究科の教授.

 京都大学の経済学の博士論文(2004/11)の題目も「オープンソースと次世代IT戦略 : 価格ゼロ時代のビジネスモデル」なので,本書にまとめられている内容をベースとしたものが,博士論文となっていると思われる.
 博士論文の内容にも興味があるが,そちらはまだ入手していない.

 単なるオープンソースのビジネス論というより,知識情報社会論して読める.
 末松先生は,元々理工系の人のためか,普通の経済学やビジネスの本とはひと味も味も違う内容.

 これからの知識情報社会やそこでのビジネスに興味のある方にオススメの一冊.



オープンソースと次世代IT戦略―価格ゼロ時代のビジネスモデル
末松千尋
日本経済新聞社

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み読書月間 (9) グリッドコンピューティング入門

2005-08-06 | IT
 グリッドコンピューティング(Grid Computing) というのは,電力網(Grid)からのアナロジーである.
 通常我々は,電力会社からやってくる電気がどの発電所で発電され,どの変電所を経て自分のところへ送られているか意識していない.電力のユーザからみると,電力網全体が自分の目の前のコンセントに繋がった「電力システム」である.
 同じように,ネットワークにつながれた様々な計算資源(CPU,メモリ,ストレージ...)を,一つの「コンピュータシステム」のように使えるようにしようというのが,グリッドコンピューティングである.このようなアプローチは1990年代の後半から行われているが,比較的広い範囲で活用されるようになってきたのは,この2-3年であると思う.
 
 本書は,日本語で書かれたグリッドコンピューティングの入門書としては,最も新しいものの一つである.並列計算機について全く知らなくても,グリッドコンピューティングの概要について理解できるようにまとめられいる.また,参考資料となる URLのリスト,参考文献リストが充実しているのでその点も親切である.
 ちなみに, Amazon.co.jp では40冊以上の英文の Grid Computing の本が販売されているが,日本語の本はとてもすくなくて,本書を含めて数冊しかない.

 筆者の溝口文雄 先生 は,東京理科大の教授であり,私が学生のころは人工知能などの研究で活躍されていた.溝口先生の門下生だった知人によると,元々は化学が専攻だったらしい.数年前は,Javaの関係の研究や活動が多いような印象をうけたが,いつのまにか「グリッド」であるが,並列計算については,古くから取り組んでおられたらしい.

 高速なあるいは強力な「計算資源」を手元におきたい,自由に使いたい,安く使いたいと考えたことがあるすべての方に,「グリッドコンピューティング」について少し勉強したいと思う方に,最初の一冊としてオススメできる.


グリッドコンピューティング―情報処理の新しい基盤技術
溝口文雄
岩波書店

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み読書月間 (5) 物質から情報へ

2005-08-02 | IT
 本書はMITのマルチメディアに関する研究所: Media Lab の創設者であり,現在 Chairman を務める ニコラス・ネグロポンテ教授 による,エッセイである.1993-94年ごろに,米国の情報通信メディア雑誌 WIRED に書かれ,1995年に出版された内容だが,あまり古さを感じさせない.

 技術の流れだけでなく,現在および未来の「デジタル・ライフ」について考える上で,とても示唆に富んだ内容である.

 また,ITに関係ない仕事をしている人でも,何らかの形で普段コンピュータやインターネットを使っている人には,読み物として,広くオススメできる.



ビーイング・デジタル - ビットの時代 新装版
ニコラス・ネグロポンテ(著) 西和彦(監訳)
アスキー

このアイテムの詳細を見る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Google Maps

2005-07-03 | IT
  ある研究室HP管理人のぼやき-blogの6/28の記事 で, Google Maps を知った.

 まだベータ版だが,なかなか凄い.アメリカだと,地図と,航空写真をいったり来たりできる.
 # 移動も拡大も,とても早い.Google 独自の技術が使われているようだ.


 座標がわからなくても,入力フィールドに,以下のように住所を入れて,

  "930 Arques Ave., Sunnyvale, California"
  "950 DeGuigne Drive, Sunnyvale, California"

 「Search」のボタンを押せば,すぐに,その場に,マークが出でる. (ちなみに,これらは,私の昔の勤務先の本社があったビルです.)
 
 Direction To-here From-here という吹き出しも出る.とても便利だ.
 知らない町への出張などのときにも,役にたちそうだ.
 

 日本も,東京周辺のある範囲は,航空写真がある.座標が判っていれば,以下のように,座標を入れれば,新宿のビル街が出る.

  35.689173,139.694123


 座標が,日本の色々なMapシステムと少しずれている?のかとおもったら,分以下を60進から10進に変換して与えるようになっているようだ.
 経度,緯度の場合には,以下のように入力する.

 +35° 40' 52.12", +139° 46' 39.33"

 測地系の違いか,Yahoo.co.jp の地図の座標とは少しずれがあるように見える.

 また,東京の航空写真は,少し古いことがわかった.(六本木ヒルズが工事中)
 しかし,日本では,普通は撮影できないような地域や建物もちゃんと撮影されている.
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ICPFシンポジウム「通信と放送は融合できるか」 のお知らせ

2005-06-30 | IT
  情報通信政策フォーラム (ICPF) より,シンポジウムのお知らせです.

 # 各セッションの講演者は調整中とのことなので,決定次第追記します.

------------------------------------------------------------------------

第1回ICPFシンポジウム「通信と放送は融合できるか」

ブロードバンドの急速な普及にともなって、通信のインフラを使って映像を伝送
する「通信と放送の融合」が、技術的には可能になってきました。しかし現実に
は、いろいろな権利関係などの障害が多く、なかなかビジネスとしては立ち上が
りません。今回のシンポジウムでは、問題点を明らかにするとともに、その解決
の方向を関係者との議論によってさぐります。

日時:7月29日(金)
場所:東洋大学(文京区白山)スカイホール (二号館十六階)
    東京都文京区白山5-28-20
    地下鉄三田線「白山」駅から徒歩5分
    地下鉄南北線「本駒込」駅から徒歩5分
入場料 2000円(ICPF会員は無料)

第1セッション 13:30-15:30
  「放送とインターネットの出会い」
  地上波放送の再送信をめぐって起きている問題を整理し、解決策を考えます。
司会:池田信夫(ICPF事務局長)

第2セッション 15:45-17:45
  「著作権の処理をめぐって」
  融合の最大の障害である著作権などの権利処理の問題を考えます。
司会:山田肇(ICPF副代表)

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする