Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

Reading of environmental radioactivity level (En, Ch, Kr)

2011-03-19 | Environment

Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology prepared Reading of environmental radioactivity level (English,Chinese and Korean version).


http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303942.htm
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Earthquake Disaster Support

2011-03-16 | Environment
Earthquake Disaster Support Contacts
地震灾害支持联系
지진 재해 지원 연락처

Aomori Pref. 青森県
 Aomori International Association. 青森県国際交流協会
 Tel 017-735-2221
 http://www.kokusai-koryu.jp/

 http://iwate-ia.or.jp/


Miyagi Pref. 宮城県
International Affairs Division, Miyagi Prefectural Government
 みやぎ外国人相談センター
 Suport Phone Center (09:00-20:00)
 Tel 080-1653-1725 中国語 中文
 Tel 080-1653-1726 韓国語 한국어
 Tel 080-1653-1724 英語 English
 Tel 080-1653-1727 ポルトガル語 Português
 Tel 090-7334-4098 タガログ語 Tagalog
 Tel 090-5180-5343 日本語 Japanese

 http://www.pref.miyagi.jp/kokusai/multicultural/center.htm


Fukushima Pref. 福島県
 Fukushima International Association. 福島県国際交流協会
 Earthquake Information Center 地震情報センター

 Tel 024-521-7183 English, 中文 (09:00-16:30, Mon-Fri)

 http://www.worldvillage.org/
 

International Organization for Migration
- 2011 Japanese Earthquake and Tsunami Information for foreigners living in Japan
- Terremoto da Costa do Pacífico de Tohoku Informação para residentes estrangeiros no Japão
http://www.iomjapan.org/news/press_237.cfm


Some Earthquake Information on Internet for Foreign Residents in Japan
http://blog.goo.ne.jp/a413hidehiro/e/b886f837626399ddf8c6381c9bd1a5b3


Japan earthquake information site (En)
http://jisin.kumalog.jp/Englsih/index.cfm


31 languages earthquake- basic advice
31种语言地震基本意见
http://nip0.wordpress.com/


Q&A on the Nuclear Power Stations (En)
http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=830


NHK WORLD English
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/

USTREAM NHK WORLD TV English 24Hこ
http://www.ustream.tv/channel/nhk-world-tv

NHK Radio on AM
The earthquake information of Japan is being broadcast in NHK radio on AM 693 now in English, Chinese, Korean, and each other languages!


Japan Meteorological Agency Earthquake Info Web
Top http://www.jma.go.jp/jma/indexe.html
Weather, Climate & Earthquake Information http://www.jma.go.jp/jma/en/menu.html

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東北地方太平洋沖地震 災害情報  (Earthquake Disaster Info)

2011-03-15 | Environment
総合情報サイト
General Information Portal Site

Google の東北地方太平洋沖地震に関する災害情報をまとめたページ
Google's Earthquake Disaster Information Site (JP/Other)
http://goo.gl/saigai

Yahoo! Japan 災害情報
Yahoo! Japan Disaster Information (JP)
http://rescue.yahoo.co.jp/

東北地方太平洋沖地震 2011/3/13以降 情報まとめ
Earthquake Information Collation (JP)
http://tohokujishin.wordpress.com/

東日本関東大地震なんでも情報サイト
http://jisin.kumalog.jp/
Japan earthquake information site (En)
http://jisin.kumalog.jp/Englsih/index.cfm

Japan earthquake how to protect yourself
31 languages earthquake- basic advice
http://nip0.wordpress.com/

OKWave 東日本大震災情報 医療相談
OKWave Earthquake Medical Advice (Jp)
http://okwave.jp/c3030.html


報道 News

NHK 各放送局災害情報
NHK Earthquake Disaster News (Jp)
http://www.nhk.or.jp/saigai/jishin/

インターネットストリーミング TV
Internet Streaming TV (Jp)
http://www.ustream.tv/

インターネットラジオ
Japanese Internet Radio (Jp)
http://radiko.jp/


Twitter 東北地方太平洋沖地震に関して
Earthquake Related Info on Twitter (Jp)
http://blog.twitter.jp/2011/03/blog-post_12.html


青森県 Aomori Pref
青森県 広報 > 防災情報
Disaster Info
http://www.pref.aomori.lg.jp/koho/disaster_information20110311.html
東北地方太平洋沖地震関係 生活関連情報
Life Info
http://www.pref.aomori.lg.jp/koho/disaster_life.html
青森県防災ホームページ
Disaster Portal
http://www.bousai.pref.aomori.jp/

岩手県 Iwate Pref
いわて防災ポータルページ
Disaster Portal
http://sv032.office.pref.iwate.jp/~bousai/
岩手県地震情報まとめ 東北地方太平洋沖地震
Disaster Info
http://tohokujishin.wordpress.com/2011/03/13/info-iwate/

宮城県の情報 Miyagi Pref
相談窓口のご案内
Q&A Info
http://www.pref.miyagi.jp/gyokei/gyokei-ser/consult/index.htm
安否不明相談ダイヤル
Safety Info Consult
http://www.pref.miyagi.jp/hinanjo.htm#anpi1
市町村別避難所リスト
Shelter
http://www.pref.miyagi.jp/hinanjo.htm
県内の医療機関の受診対応状況
Medical Info
http://www.pref.miyagi.jp/iryoukikan.htm
震災被害情報
Disaster Info
http://www.pref.miyagi.jp/kinkyu.htm


福島県 Fukushima Pref
広報課 > 平成23年東北地方太平洋沖地震について
Earthquake Disaster Info (PR)
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23603
Tel Consult
電話による各種相談窓口のお知らせ
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23609
災害に関する情報や県の取り組みなど
Earthquake Disaster Info
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=10987


茨城県 Ibaraki Pref
平成23年東北地方太平洋沖地震への対応
Earthquake Disaster Info
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/
防災 危機管理 ポータルサイト
Disaster and Risk Management Portal
http://www.pref.ibaraki.jp/bousai/


災害伝言板 Disaster Message Board

* NTT docomo 災害用伝言板
http://dengon.docomo.ne.jp/inoticelist.cgi

* KDDI 災害用伝言板
http://dengon.ezweb.ne.jp/

* SoftBank 災害用伝言板
http://dengon.softbank.ne.jp/

* EMOBILE 災害伝言板
http://dengon.emnet.ne.jp/

* WILLCOM 災害用伝言板
http://dengon.willcom-inc.com/dengon/Top.do

* 災害用ブロードバンド伝言板 (web171)
https://www.web171.jp/top.php




気象庁 地震情報
Japan Meteorological Agency Earthquake Info (Jp)
http://www.jma.go.jp/jp/quake/

気象庁 津波情報
Japan Meteorological Agency Tsunami Info (Jp)
http://www.jma.go.jp/jp/tsunami/

Pacific Tunami Warning Center (English)
http://ptwc.weather.gov/


東京電力
Tokyo Electric Power (Jp)
http://www.tepco.co.jp/index-j.html

Tokyo Electric Power (En)
http://www.tepco.co.jp/en/index-e.html

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有機リン系農薬の慢性毒性について 

2008-04-13 | Environment
 知人の東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻教授のblog「Limnology 水から環境を考える」を久しぶりにみてみたところ、有機リン系農薬の記事が目についた。

 有機リン農薬の影響-臨床と最新研究 2008/2/1

 中国製食品だけではない、日本における有機リン農薬曝露源 2008/4/3 


 いまのところ、国内では、有機リン系農薬の毒性について力を入れて研究しているところは、まだ少ないようだが、群馬県では、すでに県として「散布自粛要請」を公式にアナウンスしていて、事実上禁止の方向であるようだ。
 群馬県「有機リン系農薬の空中散布の自粛要請について」

 群馬では、これまでも、県の研究プロジェクトとして、「有機リン系農薬等による化学物質過敏症の病態解明に関する研究」 という研究を行って報告書もまとめられている。

 この報告書や、群馬県で長年、農薬と健康被害について研究してきた、青山美子医師のインタビューを読むと、有機リン系の農薬の危険性と慢性毒としてのメカニズムが解明されつつあると思う。
 「心を蝕む有機リン農薬」 月刊誌記事から>青山美子先生インタビュー(No.209)


 また、少し調べると、以下のような海外の論文の翻訳も紹介されていた。
 「子どものからだの中の有機リン系農薬 通常野菜と有機野菜の比較」

 
 このような動きの中で、有機リン系農薬とその空中散布の無人ヘリコプターから利益を得ている側の人々である農薬工業会からは、以下のような、コメントが出されていた。
 「有機リン系農薬の群馬県による散布自粛要請に対する当会の見解」 平成18年6月2日

 以下一部抜粋:
 『新聞報道では、3月の参議院予算委員会において厚生労働省健康局長が、「有機リン剤が情動や精神活動などに対して慢性的な障害を引き起こすおそれを認めた」との記事内容となっています。しかしながら、当該予算委員会の議事録によれば、厚生労働省は慢性の障害を引き起こすおそれがあるとした研究報告の存在を認めたものであり、有機リン化合物による慢性障害のおそれを認めたものではありません。また、当該報告書に対する厚生労働省の見解は現在のところ公表されていません。なお、本件に関するテレビの取材に対して、厚生労働省は「有機リン系殺虫剤について適正に使用するかぎり安全性に問題のない」旨を口頭で回答しています。 』

 という見解は、やりとりの事実関係としては正しいものであろう。
 しかし、科学と環境行政の関係については、別の視点での見解があろう。

 ここで、我々が問題とすべきことは、すでに「慢性の障害を引き起こすおそれがあるとした研究報告の存在」することに他ならない。

 たとえ、国内では、まだ研究報告がそれほど多くなくとも、
 『1950 年代以降、有機リン系農薬の毒性に関する医学論文は5,000 件以上も発表されていて、そのうち最新の約100 件の論文を検証したところ、ほとんどの論文が有機リン農薬に慢性毒性があると報告しており、特に近年では遅発性神経毒性と発達神経毒性があるという論文が多いそうです。
 このため、EUでは有機リン農薬は使用不可、アメリカでも再評価が行われ、基本的に、有機リン系農薬の空中散布は米国でも認められなくなったそうです。』
 という状態であることを、行政や会社の経営の責任ある立場にあるものがどのように考えるべきかということである。


 広い意味での環境問題(薬品や食品も含む)に関する規制等の判断については「予防原則」を第一の方針としなければならない。
 ここでは、通常の法理とはことなる「疑わしきは予防的回避」という、医学や公衆衛生ではよく知られたアプローチが必要である。
 とりかえしのつかない大きな被害が誰の目にも明らかになってからでは「遅すぎる」のである。


 この「有機リン系農薬」の問題に関わる、農業工業会各社、厚生労働省、農林水産省、その他の各関係者の皆さんには、是非、以下の「欧州環境庁」の失敗の教訓を学んでいただきたい。
 
レイト・レッスンズ―14の事例から学ぶ予防原則

七つ森書館

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古くて新しいバイオエコシステム再考

2006-09-20 | Environment
 本書は、日本の湖や沼の自然環境、特に水中の植物(沈水植物)と、その周辺での人々の営みについて、丹念な調査をもとにまとめられたものである。
 筆者らは、単なる生態環境だけでなく、「モク採り」と呼ばれる沈水植物の採取について産業と文化の歴史として丹念に調べている。 
 湖や沼に沈水植物が沢山茂っていた時代の、湖沼の自然環境と人間とのかかわり合いを、「里山(さとやま)」に模して、「里湖(さとうみ)」ととらえ、そこから、50年前にはちゃんと維持されていた、沈水植物を媒介とした湖沼の環境保全システムを再考しようという意欲作。

 筆者は、在野の湖研究家、産業総合研究所の水環境の専門研究者、衛生公害研究所の研究者の混成チーム。

 [目次]
 1.湖沼における自然再生と50年前の水面下の世界
 2.中海-50年前の水面下の世界と人々の暮らし-
 3.宍道湖-50年前の水面下の世界と人々の暮らし-
 4.山陰地方の小規模な潟湖-50年前の水面下の世界と人々の暮らし-
 5.全国の湖沼-50年前の水面下の世界と人々の暮らし-
 6.沈水植物が繁茂していた頃の湖沼生態系と物質循環
 7.自然再生事業と「里湖」文化の今日的意義-結語にかえて
 付表:モク採り関連年表
 (肥料藻採集実態の湖沼間比較/社会の変化と湖沼環境の変化)

 水辺の自然環境に興味のあるかた、現在の河川や湖沼の水辺の環境管理や保全方針に疑問のある方に、広くオススメする一冊。

里湖モク採り物語-50年前の水面下の世界
平塚純一、山室真澄、石飛 裕 (著)
生物研究社

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ジャワ島地震緊急募金

2006-06-02 | Environment
 インドネシア・ジャワ島中部地震の救援活動のために自衛隊の国際緊急医療援助隊が現地入りしたと報道されている.日本の自衛隊が救援活動の直接的な支援ができるのは,すばらしいことだ.


 直接救援活動を手伝うことができなくても,間接的に支援する方法もある.

  日本ユニセフ協会のインターネット募金 では,ジャワ島地震の被害を受けた子どもの支援のための「緊急募金」ができるようになった.
 クレジットカードがあればだれでも,簡単な入力で募金することができる.また,この募金は「寄付金控除」の対象となる.
 イーバンク銀行に口座をお持ちの方には,手数料無料で送金できる口座も用意されている.

 
 ほんの数千円づつの募金でも,塵もつもれば山となる.

 皆様のご協力お願いします.
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ジャワ島地震 国をあげて支援体制を!

2006-05-28 | Environment
 昨日,インドネシアのジャワ島でおきた地震はとても大きな被害がでているらしい.
---------------------
ジャワ島地震、死者4600人超す・救援活動難航

 【ジャカルタ=代慶達也】インドネシアの社会省によると、ジャワ島中部ジョクジャカルタ特別州で発生した大地震による死者は28日午後時点で4611人となった。国軍による救援活動が本格化し、日米欧など国際社会が支援に乗り出したが、機材や人員不足のため現地での作業は難航。死傷者の数はさらに増えそうだ。

 社会省などによると、負傷者は1万人以上、家を失った被災者の数は20万人以上に達した。現在も多くの住民が倒壊した家屋の下敷きになっているもよう。被害が最も大きかったジョクジャカルタ南部のバントゥル地区などでは通信が遮断、現在も停電が続いている。医療品や食料品が不足しており、救援の遅れで負傷者や高齢者が亡くなるケースが増えているという。

 ユドヨノ大統領は国軍5000人を動員して被災者の救出活動を進めているが、バクリ国民福祉担当調整相は「最終的に死者の数は5000人に達する可能性がある」と語った。 (21:37)
---------------------
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060528AT2M2800T28052006.htmlより引用


 このような状況をうけて,小泉首相は,インドネシアのユドヨノ大統領に,
 「多数の人命が失われたことへ哀悼の意を表明し、被害に遭った方々の速やかな回復と復興を祈念する」
 とのメッセージを送ったと伝えられている.また,外務省の「ジャワ島中部地震災害対策連絡室」は「緊急援助物資提供などの支援策について協議した。政府は資金面の援助も検討している。」らしい.
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060528i112.htm?from=main1より引用
 

 我が国は,長い間,様々な資源をインドネシアからの輸入している.特に天然ガスでは最大の供給元である.また, 「インドネシアにとって日本は輸出入両面で最大の貿易相手国。」でもある.つまり,お互いに重要な戦略的なパートナーである.

 もちろん,インドネシアの政治には少なからず問題があることは承知している.

 しかし,このような時こそ,我国は,アジア最大の経済力/技術力を持つ国としての責任を果たして,外務省だけでなく,国をあげて,物的,人的な支援にいち早くてを差し伸べるべきだと思う.自衛隊の人員や装備が役に立つのであれば,是非活用してほしい.
 政府機関だけでなく,普段,インドネシアとの貿易で利益をあげている企業,インドネシアから輸入している資源でビジネスしている企業からも,積極的な支援が必要であると思う.

 
 ユニセフでは,いち早く 緊急支援活動を開始 している.ジャワ島向けに インターネットでの緊急募金 が開始されたら,個人的にも少しでも募金しよう!


追伸:
 その後, 我国政府からは,1000万ドルの支援 が決まったらしい.
 ちなみに,「米国は250万ドル(約2億8000万円)の支援を決定。英国は300万ポンド(約6億4000万円)、サウジアラビアが500万ドル(約5億6000万円)、中国も200万ドル(約2億3000万円)の支援を決めた。」とのこと.(時事通信社による)
 普段,インドネシアの資源にお世話になっている,我国の民間大手企業からも支援にも大きく期待したい.
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この数日の関東-東海の地震について

2006-04-24 | Environment
 昨年の5/13の blogに 「関東にはしばらく大地震がありませんが...海辺の高層マンション本当に大丈夫ですか?」 という記事を書いたが、この記事は、昨年以来、なんどもアクセスがある。
 70代半ばすぎの年配で若い頃から東京にいる人にたずねれば、戦前の東京港区、品川区あたりのの海岸線はどのへんにあったのか、はっきりと記憶している。やはりモノレールの橋脚よりも海側はとてもあぶないと思う。


 先週は、関東と伊豆沖等でなんども地震があった。
 気象庁発表のデータをみると、震源地の場所がちょっと良くない。一部をのぞいて、とても狭い範囲に震源地が集中している。伊豆諸島(火山島)と富士山をつなぐ線上である。伊豆沖の海底で何が起こっているのだろうか?


 この数日の関東、東海地区の地震は以下のとおり:
 (http://www.jma.go.jp/jp/quake/ より引用)

 23日23時50分頃
  震源地は千葉県南部 ( 北緯35.3°、東経140.1°)で震源の
  深さは約80km、地震の規模(マグニチュード)は3.5と推定されます。

 23日08時38分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯35.0°、東経139.2°)で震源の
  深さはごく浅い、地震の規模(マグニチュード)は2.6と推定されます。

 23日06時45分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は3.1と推定されます。

 3日04時03分頃
  震源地は三宅島近海 ( 北緯34.1°、東経139.5°)で震源の
  深さはごく浅い、地震の規模(マグニチュード)は2.0と推定されます。
 
 23日03時09分頃
  震源地は茨城県南部 ( 北緯35.9°、東経140.3°)で震源の
  深さは約70km、地震の規模(マグニチュード)は3.9と推定されます。

 22日14時24分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は2.1と推定されます。

 22日13時20分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さはごく浅い、地震の規模(マグニチュード)は3.2と推定されます。

 22日09時05分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約20km、地震の規模(マグニチュード)は3.2と推定されます。

 22日06時03分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約20km、地震の規模(マグニチュード)は4.2と推定されます。

 22日01時57分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さはごく浅い、地震の規模(マグニチュード)は2.8と推定されます。

 22日01時44分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さはごく浅い、地震の規模(マグニチュード)は4.4と推定されます。

 22日00時47分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約20km、地震の規模(マグニチュード)は2.7と推定されます。

 21日23時17分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約20km、地震の規模(マグニチュード)は4.4と推定されます。

 21日22時43分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約20km、地震の規模(マグニチュード)は3.5と推定されます。

 21日21時35分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約20km、地震の規模(マグニチュード)は3.6と推定されます。

 21日08時07分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は2.8と推定されます。

 21日07時08分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は3.9と推定されます。

 21日03時20分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は4.6と推定されます。

 21日03時06分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は3.9と推定されます。

 21日02時50分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯34.9°、東経139.2°)で震源の
  深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は5.6と推定されます。

 20日19時05分頃
  震源地は伊豆半島東方沖 ( 北緯35.0°、東経139.2°)で震源の
  深さは約20km、地震の規模(マグニチュード)は2.9と推定されます。

 20日18時49分頃地震
  震源地は静岡県伊豆地方 ( 北緯34.9°、東経139.1°)で震源の
  深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は3.5と推定されます。

 20日12時40分頃
  震源地は栃木県南部 ( 北緯36.3°、東経139.8°)で震源の
  深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は4.2と推定されます。


 伊豆沖の震源は浅いので、もう少し大きなエネルギーの地震なら、大きな被害が出る。この3日の繰り返しの地震のために関東、東海地方の一部では、地盤がゆるくなっているはずだ。21日02時50分頃のものと同規模のエネルギーでも、より大きな被害がでいる可能性もある。
 
 また、これらの揺れが、大地震の予兆である可能性は否定できない。
 この数日は、関東、東海地方の方は、十分な注意が必要だと思う。できれば、海辺、埋め立て地、地下街等に長くとどまるのは避けた方が良いだろう。


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アスベスト問題入門

2006-02-06 | Environment
 久しぶりに,地元の書店で購入したものから一冊.
 アスベスト問題を「アスベスト(石綿)が,人体と環境に残した負の遺産は,今や労災,公害の枠にはおさまらない国民的災害といえる.」というスタンスで,まとめられた労作.

 筆者の栗野仁雄氏は,1956年兵庫県生まれのジャーナリスト.大阪大学文学部西洋史学科卒.ミノルタカメラを経て82年共同通信社入社,2001年退社.フリーランスとなり,月刊誌,週刊誌などに社会問題を中心に執筆という経歴.

 クボタのアスベスト問題から,鉱物資源としてのアスベストの歴史,集団訴訟,公共施設におけるアスベストの使用,解体作業でのアスベスト問題,労災問題,法規制の遅れ,アスベスト対策や治療,アスベスト新法案など,アスベストに関する幅広いトピックスを220ページに凝縮している.
 参考文献やアスベスト関連の団体のリストもつけられており入門書として好適.

 第四章の『「公」にすくうアスベスト』の,渋谷公会堂に関する渋谷区総務課とのやりとり記述をよむと,行政の現場には,その内部に,必ず「科学」や「工学」の知識がある管理職が必要であることを,改めて痛感させられた.


 アスベスト問題だけでなく,広い意味での環境問題に関心のある方すべてにオススメの一冊.


アスベスト禍―国家的不作為のツケ
栗野仁雄
集英社

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米国のEPAやFDAの陣容

2005-12-26 | Environment
  2006/11/26のblog の続編.

 米国のEnvironmental Protection Agency : EPA (環境保護庁)や,Food and Drug Administration : FDA (食品医薬品管理局)は,日本で言えば,環境省や厚生労働省の厚生省部分に当たる官庁である.

 これらの役所の責任者は,どういう経歴をみてみよう.

 現在の EPA 長官と副長官の経歴:
 ( http://www.epa.gov/adminweb/administrator/biography.htm 等より)

 Stephen L. Johnson
 Administrator of Environmental Protection Agency
 ...He received a B.A. in Biology from Taylor University in Indiana and
 an M.S. in Pathology from George Washington University, Washington, DC.
 つまり,生物学士,病理学修士である.

 Marcus C. Peacock
 Deputy Administrator of Environmental Protection Agency
 Mr. Peacock holds a Bachelor of Science degree in industrial and systems
 engineering from the University of Southern California, and a Master of
 Public Policy degree from Harvard University.
 つまり,理学士(工業およびシステム工学),公共政策修士である.


 現在の FDA 局長の経歴:
 ( http://www.cancer.gov/directorscorner/about-the-director
  http://www.fda.gov/opacom/7org.html
  http://www.fda.gov/oc/commissioners/default.htm より)

 Andrew C. von Eschenbach
 Commisioner of Food and Drug Administration
 (Director of the National Cancer Institute )
 Dr. von Eschenbach earned a B.S. from St. Joseph's University in   
 Philadelphia in 1963 and his medical degree from Georgetown University  
 School of Medicine in 1967.
 理学士,医師であり,国立ガン研究所の所長を兼任している.
 日本で言えば,厚生省の医薬担当審議官が,がんセンターの所長と兼任しているということになるだろう.

 また,副局長は3人いるが,3名とも医師である.

 Deputy Commissioner for Policy
 Scott Gottlieb, M.D.

 Deputy Commissioner for Operations
 Janet Woodcock, M.D.

 Deputy Commissioner for International and Special Programs
 Murray M. Lumpkin, M.D.

 歴代の FDA 局長のリストをみると,1950年代以降はそのほとんどが,医師か博士号所持者である.

 Lester M. Crawford, D.V.M., Ph.D.
 7/18/2005 - 9/23/2005

 Mark B. McClellan, M.D., Ph.D
 11/14/2002 - 3/26/2004

 Jane E. Henney, M.D.
 1/17/99 - 1/19/2001

 David A. Kessler, M.D.
 11/8/1990 - 2/28/1997

 Frank E. Young, MD, Ph.D.
 7/15/1984 - 12/17/1989

 Arthur H. Hayes, M.D.
 4/13/1981 - 9/11/1983

 Jere E. Goyan, Ph.D.
 10/21/1979 - 1/20/1981

 Donald Kennedy, Ph.D.
 4/4/1977 - 6/30/1979

 Alexander M. Schmidt, M.D.
 7/20/1973 - 11/30/1976

 Charles C. Edwards, M.D.
 12/13/1969 - 3/15/1973

 Herbert L. Ley, Jr., M.D.
 7/1/1968 - 12/12/1969

 James L. Goddard, M.D.
 1/17/1966 - 7/1/1968

 George P. Larrick
 8/12/1954 - 12/27/1965

 Charles W. Crawford
 6/1/1951 - 7/31/1954

 Paul B. Dunbar, Ph.D.
 5/6/1944 - 5/31/1951

 Walter G. Campbell 
 7/16/1921 - 6/30/1924 &
 7/1/1927 - 4/30/1944

 Charles A. Browne
 7/1/1924 - 6/30/1927

 Carl L. Alsberg, M.D.
 12/16/1912 - 7/15/1921

 Harvey W. Wiley, M.D.
 1/1/1907 - 3/15/1912
  
 日本でも,医師から国会議員になった人が厚生大臣をしていた例はあるが,厚生労働事務次官,審議官,医薬食品局長等の官僚の幹部が,"Dr." が当たり前という話しはあまりきかない.
 現在の厚生省の幹部をざっと調べたところ(全員を調べたわけではない),黒川達夫 審議官(医薬担当)が,薬学博士であった.
 
 このへんに,後追いの環境対策や,薬事政策の遅れの大きな理由があるのではないだろうか?
 やはり,環境,公衆衛生,医療,薬品,食品など分野の官庁の幹部は,関連分野の理工学,医学,薬学等の専門知識が必要だと思う.

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ネットを通じてパキスタンに援助を!!

2005-10-11 | Environment
 今回の,パキスタン北部の大地震は 「ヒマラヤ山脈を形成したプレート衝突」 だそうだ.簡単にいえば,インドがユーラシア大陸を押し上げていて,そのしわ寄せでできたのがヒマラヤで,今回の地震も,そのインドの押し上げるエネルギーの揺り戻しらしい.
 報道によれば, 被害者は3万人を超え,被災者は400万人にのぼる見通し ということだ.


 このようなときこそ,アジアを代表する経済大国として,日本政府にはもっと積極的な支援策を打ち出してほしいと思うが,現実はなかなかうまくいかないようだ.

 一方,日本ユニセフでは, インターネットのサイトでクレジットカードによる緊急募金 を受け付けている.普段,インターネット通販に慣れている人なら,ほんの2-3分で募金することができる.とても簡単である.
 一人一人の募金額がほんの数千円でも「塵も積もれば山となる」である.また,現地での物価や平均所得を考えれば,日本からの募金は現地で使うときには50倍以上の価値となるはずだ.


 私は,パキスタンともユニセフとは何のつながりもありませんが,この記事をみて,一人でもパキスタンの地震被災者のために募金する人が増えることを期待しています.

追記:
  民間のNPO法人 Peace Winds Japan でもパキスタン等への被災地への支援活動をおこなっています.
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失敗から学ぶ,教訓から学ぶ「環境問題」

2005-10-09 | Environment
 賢人は「歴史」から学ぶといわれるが,我々のような普通の人は「失敗」から学ぶのがやっとだ.多くの場合,過去の「失敗」もうまく「教訓」として活かすことができない.

 本書は,欧州共同体(European Community)の独立行政庁として1993年に設置され,環境問題に関してEUの政策決定組織と加盟国へ客観的情報を提供することを目的としている欧州環境庁(European Environment Agency:EEA)による,教訓的な事例を集めた報告書集である.
 原題は「Lete Lessons from early warnings: The Precautionary Principle 1896-2000」という.

 以下のような構成となっており,20世紀で欧米を中心に問題となった14の環境問題の事例を集めている(2章から15章まで).
 また,16章では,それらの事例から12の「環境に関わる予防原則」の「遅ればせの教訓」を導きだしている.

 第1章■序
 第2章■漁業:資源の評価
 第3章■放射線:早期警告・遅れて出る影響
 第4章■ベンゼン:米国と欧州の労働規準設定についての歴史的考察
 第5章■アスベスト:魔法の鉱物から悪魔の鉱物へ
 第6章■PCBと予防原則
 第7章■ハロカーボン、オゾン層、予防原則
 第8章■DES物語:出生前曝露の長期的影響
 第9章■成長促進剤としての抗生物質:常識への抵抗
 第10章■二酸化硫黄:ヒトの肺の保護から遠い湖の回復まで
 第11章■鉛の代替としてガソリンに入れられたMTBE
 第12章■予防原則と五大湖の化学汚染に関する早期警告
 第13章■トリブチルスズ(TBT)防汚剤:船、巻貝、そしてインポセックスの物語
 第14章■成長促進剤としてのホルモン:予防原則かそれとも政治的リスクアセスメントか?
 第15章■「狂牛病」1980年代から2000年にかけて:安全の強調がいかに予防を妨げたか
 第16章■事例から学ぶ12の遅ればせの教訓
 第17章■結論

 各事例は,その分野の専門家が記述しており,章毎に独立したサーベィ論文風にまとめられている.文献リストも整備されている.
 6章のPCBの事例では,日本の「カネミ油症事件」についても言及されている.


 専門的な記述が少なくないので,内容をちゃんと理解するには,生物,化学,物理,環境等の予備知識が必要となろう.
 しかし,科学的な詳細の理解よりも,各事例での歴史的な流れ,その様々なポイントでの「我々の判断の失敗」,それがもたらした「結果」,さらにそこからえら得た「教訓」こそが重要だと思う.

 監訳者の言葉の冒頭に以下のようにある.
 「環境問題の対策に予防原則の適用を求める声は強いが、現実はなかなか進展せず規制の歩みはのろい。強い逆風すら吹いている現状である。他の先進国でも似た状況が起きているようだが、この本は欧州の環境庁がその遅い歩みを少しでも速めようとして出版した調査報告書である。事例研究として14の環境問題の歴史を概観し、新しい考え方も提案しているので、大学で講義している先生方にたいへん便利にお使いいただけると思う。」

 全体に,科学的論文調の内容なので,翻訳も正確さを重視してややスムースさにかける部分もあるが,このような内容の事例が日本語で読めるメリットは大きい.

 本書は,やや専門的な記述が多いが,環境問題について,「失敗」や「教訓」から学ぶことに興味のある方には,広くオススメできる一冊である.
 また,監訳者のいうとおり,環境問題等について学んでいる,大学生,大学院生,また,若手の研究者,技術者には,良い参考書になると思う.
 さらに,本書は,環境,食品,衛生,医療などにかかわる,行政にたずさわっている方,関連する問題に取り組んでおられる政治家の方々にこそ,必読書である.
 


レイト・レッスンズ―14の事例から学ぶ予防原則
欧州環境庁(編),松崎早苗(監訳),水野玲子,安間武,山室真澄(訳)
七つ森書館

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海辺の高層マンションの地盤?

2005-09-07 | Environment
 今週買ったある週刊誌に,ある高層マンションの広告が出ていた.

 ちょっと気になったのは,工法的にどれくらい高度か==安全かという説明だけでなく,地盤についての説明であった.
 地盤的にも,比較的良好な地盤であることの説明に,公的な情報を引用し,また,関係している役所の人間のインタビュー的なコメントまで載せている.それによって,安全性が担保されているかの印象を与えようとしていると思われる.
 
 たとえ,現在の公的な情報では「比較的良好」であっても,それはあるお役所の調査による一つの情報でしかないし,地理や土木の専門家でなければ,情報の信頼性そのものの判断もつきかねる.
 実際には,地下のことは科学的に充分にわからないことが多いのにこんなところで広告に活用してもいいのだろうか?.

 過度に安全を印象づけようとしているような気がして,とても気になった.
 

 関連する話題は,5/13のblogにも書いた
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秋の読書月間 (2) 環境思想の歴史

2005-09-04 | Environment
 私は,同業者でも他の分野の専門家でも,同年代の人の書いたものや作品や研究には興味を惹かれる.

 本書の筆者,海上知明(うなかみ ともあき)氏は,私と同じ1960年生まれである.専門分野は異なるが,偶然にも私と同様に,企業に勤務しながら(日常の仕事とは別のテーマで),大学院で博士の学位を取得している.
 知り合いの環境関連分野の研究者から,「昔自分が講師をしていた公開講座をうけていた人が,その後学位をとって,博士論文を単行本としてまとめた本」として,本書を紹介された.
 博士論文の題目は「環境思想の体系と史的分析 : 多様化するエコロジー思想」である.本書は,280ページ以上あるが,「あとがき」によれば,元の博士論文を 1/3 程度に縮小したという....とすると,元の論文のページ数は?


 本書は,環境問題を,経済史,思想史の視点から,分類し体系的にまとめたものである.どんな分野でも,一見,技術の問題と思われる分野でも,思想や歴史的な背景を知ることは非常に重要である.それは,機械や情報通信の分野でも同様だと思う.


 環境問題について,技術や目先のことだけでなく,その背景の思想や歴史についても興味のある方にオススメの一冊.日本には,この手の分野の総説的な本は少ないらしいので,貴重な一冊と言えよう.



環境思想 歴史と体系
海上知明
NTT出版

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井戸が枯れたあとはどうするのか?

2005-08-23 | Environment
 8/20につづく,8/21の NHKスペシャル は,農業用水がテーマだった.

 インドや,米国などのある地域では,日本の数分の一の降水量でも,地下水や灌漑に頼った農業が営まれている.
 しかし,おおまかに考えれば,雨によって蓄えられる以上の量の水を,地下から汲み上げ続ければ,いずれは水脈の水位が下がって,色々な問題が発生することは明らかである.(降水量と井戸からの汲み上げ量と,地下水の水位の関係は,比較的簡単なシミュレーション・プログラムで予測できる.)

 インドでは,井戸が枯れたために,充分な作物を収穫できず,借金が増えて自殺する農民がいるという.
 その一方で,アメリカには,広い農地を2つに別け,それぞれ一年おき作物をつくる(一年づつ畑を休ませ少ない雨を吸収させる)という先祖から受け継いだ自然のバランスにマッチした手法を取る農民もいれば,肉牛の飼料のために,地下水からの散水にたよって,麦の倍以上の水を必要とするトウモロコシを作り続ける農民もいる.

 とにかくはっきりしていることは,地球にある大半の水は,海水であり,次に多いのは実は氷河で,地表およびその近辺にある,淡水はわずかに 0.8%程度であり,実は,淡水は非常に貴重な資源であるということだ.


 私は,環境に関連するテーマを本格的に研究するようになってから, ワールドウォッチ研究所 の 地球白書 (STATE OF THE WORLD) に毎年目を通すようにしている.地球白書は,環境やその他の社会的な問題について,全地球的視野で論じている.

 以下は,昨年の号だが,水については,
  第3章 「水の利用効率を高め,生態系と分つ」 Boosting Water Productivity
 にまとめられている.(pp. 83- 120)
 農業用水だけでなく,工業用水,生活用水等についても言及している.

 水,食品,エネルギー等,地球的問題に興味のあるすべての方に,基本的参考書としてオススメできる.

地球白書〈2004‐05〉―ワールドウォッチ研究所

家の光協会

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 *すでに,2005-2006 年版もでています.
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