Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

優秀録音: Al Di Meola の Elysium

2015-06-30 | Audio
Jazz/Fusion 系ファンの方、Al Di Meola ファンの方、ギター少年の方、(もちろんギター少年でない方)、優秀録音の音源を求めている方。
いずれの方にも、自信をもっておすすめできる一枚です。曲、演奏、録音ともにいいです。
彼の演奏するギター毎の質感とタッチの違いがとても良く録音されています。

Elysium
INAKUSTIK
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Macにおける既存CD音源のiTunes再生ハイレゾ化 -JVC SU-AX7導入-

2015-06-28 | Audio

巣鴨のSOHOでは、スペースの都合で、iMac (21.5-inch, Mid 2011, 24GB RAM + 1TB Ex-HDD + 2TB HDD)で、iTunes に、ALAC(Apple Lossless Audio Codec)で、CDを取り込んで聞いています。CDが 1000枚以上ありますが、まだ、2/3程度しかスキャンできていません。

スピーカーは、以前に紹介した、BOSE Companion 3 II に、スーパーツィーター TAKET-BATPURE というシステムです。
スピーカーについての記事1
スピーカーについての記事2


以前から、購入を検討していた、JVCのヘッドホンアンプ SU-AX7 を、このiMacとBoseベースのPCオーディオに導入しました。モバイル用の製品ですが、安い Deskptop Audio 用の USB-DAC として問題なく使えます。
既存の非ハイレゾの音源(例えばCDやCDからスキャンしてALACで取り込んだiTunesの音源)も、「K2」テクノロジー でビット数と周波数を拡張して再生されるのがポイントの一つです。

原理及び構造からみて、結構な音質改善が得られると想定していましたが、期待以上の再生音です。
オーディオを40年やってきて、専門店の店頭でも販売の経験がある者が、「定価で合計100万円のバラコンのシステムでもなかなかこのレベルの再生はできないな。」と思う音です。
全体的な情報量、細かい音のニュアンス、質感、音場など、素晴らしい効果があります。

その昔、長岡鉄男先生が、オススメだった「優秀録音」のアルバムについても、再確認して、CDで入手可能なもので持っていなかったものを聞き直していますが、自分でもちょっとびっくりするぐらいの再生音です。

お手元に、CDの音源を沢山おもちで、MacやPCで、Desktop Audio をお楽しみの方には、自信を持っておすすめできるハイCPの製品です。




JVC SU-AX7 ポータブルヘッドホンアンプ ハイレゾ音源対応
クリエーター情報なし
JVCケンウッド




新 長岡鉄男の外盤A級セレクション (【特別付録】SACD Hybrid サウンドサンプラー)
長岡鉄男
共同通信社



新 新長岡鉄男の外盤A級セレクション vol.2 (【特別付録】SACD Hybrid サウンドサンプラー)
長岡鉄男
共同通信社

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Desktop Audio: 優秀録音 フュージョンのクラシック

2010-04-21 | Audio
 書斎の BOSE Companion 3 II に、スーパーツィーター TAKET-BATPURE (並列接続で片チャンネル2コ) を追加したシステムは、エージングもすすんで,とても調子がよくなってきたので,昔の優秀録音のCDを,iTunesに apple lossless で取り込んで,繰り返し聞いている.


 学生時代に,オーディオ専門店で,ステレオの販売(コンサルティング・セールスのような仕事)のアルバイトをしていたころから,当時の勤務先のお店でも,自宅でも,他のオーディオ仲間のところでも,様々なオーディオシステムでくりかえし聞いているものから,特に気に入っているものを紹介する.
 どちらも,録音エンジニアがプロデュースに参加しており,主要部分の録音は,スタジオライブ的な演奏を,2chのマスターにダイレクトに録音したものである.曲,アレンジ,演奏,録音と4拍子そろっている,試聴テストのリファレンスとしてオススメの2枚.
 

[Dave Grusin: Mountain Dance]

Mountain Dance

GRP

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マウンテン・ダンス(XRCD-24bit Super Analog/紙ジャケット仕様)
デイヴ・グルーシン,ジェフ・ミロノフ,イアン・アンダーウッド,エドワード・ウォルシュ,マーカス・ミラー,ハーヴィー・メイソン,ルーベンス・バッシーニ
ビクターエンタテインメント

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Dave Grusinの代表作の一つ.いわずとしれた,1980年発売のフュージョン音楽の金字塔.録音は Larry Rosen. 1979年録音.
元々はアナログLPでの発売.あとからCD化.(一般へのCDプレーヤーの発売は1982年,筆者は各メーカーの最初のモデルの初期ロットをバイト先で試聴した.)
最初のJVCと米国GRPレーベル発売のCDの方は,昔のアナログLPと同じデジタルマスター(当時最先端のSoundstream社デジタル・システムでの録音)を使っている.(一部にピアノの音等にの歪みがあるが,LPもCDも同じように歪むので判る) Soundstream版のマスターのCDの音も良い.
1998年以降,JVCレーベルでは, 独自のアナログ音源のデジタル化技術である20bit K2 方式, 24bit K2 方式で,デジタルと同時に録音されたバックアップ用のアナログマスターを使用して,新たにCD用にリマスタリングした.特に,24bit K2 版では,再生するオーディオシステムの装置がよければ「普通のCDでもこんなに鳴るのか」という音が聞ける.
それぞれの楽器の質感,特に,ピアノや,Oberheim, OBX, Prophet-5等のシンセサイザー,ベース,パーカッションに注目.
 


[Freddie Hubbard: Raid Like the Wind]

Ride Like the Wind

En Pointe

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Freddie Hubbard のフュージョン・アルバムの代表作.1982年のフュージョン・アルバムの最優秀録音の一つ.録音は Jeffrey Weber. 1982年録音.
このアルバムは Freddie の古くからのファンの間ではあまり評価は高くないようだが,80年代の前半のフュージョン・アルバムとしては,トップランクに数えられる作品.
こちらも,当初はElectraレーベルからLPとして発売された.長らくCD化がされなかったが,つい先日,Amazon.co.jp で,米国のCollectablesレーベルからCDが発売されているのを発見して早速購入.
ジャズ系のミュージシャンだけでなく,バックにストリングスやブラスもつけた上で,スタジオ・ライブ的に,ダイレクトに 2ch デジタル・マスターに録音したもの.(確かこちらも Soundstream のシステムだったと思うが,アナログLPのライナーノーツを見直していないので記憶違いかもしれない.)
とても,28年前の録音とは思えないサウンド.全体に「生っぽい」録音.
メインのトランペットだけでなく,Abe Laboriel の Base と,Bill Maxwell のDrums に注目.特に Abe Laboriel の Base が,ソリッドでよく弾む.

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Desktop Audio: ボーカルと生ギター Trijntje Oosterhuis

2010-04-11 | Audio
 BOSE Companion 3 II に、スーパーツィーター TAKET-BATPURE を追加したシステムは、ツィータのダブル化によって、ボーカルやアコースティック楽器の質感が非常に良くなった。

 特に、アコースティック楽器では、ギター族、バイオンリン族、チェンバロ族等、はじく、こする系統のもの、それから、パーカッション系のものは、本システムのユニットの構成や、スーパーツィーターを含むシステムの価格からすると、ちょっと信じられないリアリティである。
 その結果、録音の良い、ボーカルやアコースティック楽器の音源を聴くのがとても楽しい。


 先日、打ち合わせの合間に、 目黒 atre HMV に立ち寄った。JAZZ系のスタンダードなCDを安く売っていたので、数枚購入した。
 色々物色していると、店内を流れている音楽がちょっと気になった、聞いたことのない女性ボーカルと生ギターの演奏であった。曲は聞いたことがあるポピュラーなものだが、ボーカル、ギター、そしてアレンジがなかなか良い。どんなアーチストだろうと、店員にたずねてみようと思ったところ、ちょうどジャズボーカルのコーナーで、「現在、店内で演奏中」のPOPを発見した。

 アルバムタイトルは、
  Never Can Goodbye
 アーティストは、
   Trijntje Oosterhuis
 知らない名前なだけでなく、そもそも、発音もわからない。バッケージの裏をみると、 EMI Music Netherlands とある。オランダのアーチストらしい。ほんの1-2分のフレーズを聞いただけだが、とにかく購入することにした。
 
  Trijntje Oosterhuis は、オランダの女性ボーカルで、ヨーロッパではとても成功しているらしい(日本にも数回来日している)。名前の発音は、色々な言語の発音を調べるサイトで調べたところ、カタカナの表記では、
 トレインチャ オゥスタァハウシュ
と聞こえた。さらに調べると、英語圏の国や日本では、シンプルに TRAINCHA、トレインチャ 等の名前で呼ばれているようだ。日本のEMIのサイトでの名字のカタカナ表記は、オースタルハウス となっている。


Never Can Say Goodbye

EMI

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# 筆者が HMV で購入したものは、オランダからの輸入版
# Amazon.co.jp でも、2010/04/10現在 輸入版で入手可能。
# 日本版は、EMI Music Japan から、2010/05/05 発売予定。(2300円 税込)


 このアルバムは、昨年亡くなった、マイケル・ジャクソンのファンだった、トレインチャが、彼のヒット曲のカバーアルバムとしてまとめたものである。

 バックは、 レオナルド アムデロ (Leonardo Amuedo) というギタリストのギターがメイン。このギターが良い。一部、同じオランダの女性サックス奏者の キャンディ ダルフィー (Candy Dulfer) のサックスや、ちょっとしたバーカッション的な音と、ハンドクラップ、コーラスが入る。
 
 トレインチャの公式サイトでは、以下のように説明されている。(一部抜粋)

Many musicians have been inspired by Michael Jackson, including myself.
At my guesthouse I started singing Michael Jackson songs. Night after night pure out of love for the music, together with Leonardo Amuedo on guitar.
This album is no tribute. Michael Jackson doesn’t need a tribute!
The songs on this album are a collection of my favourite Michael Jackson songs.

 再生音から、録音は、あまり広くないところで、シンプルな装置で、ダイレクトに行なわれた感じをうけた。ライナーノーツにも、
 Recorded at Trijntje's Tuinhuis
とあった。Tuinhuis は、英語の pavilion であるので、実際に、自分のゲストハウスで、そのまま録音したらしい。
 さらに調べたところ、 youtube に録音の様子のビデオ があった。部屋の様子と機材の一部も写っていて、なるほどねぇという感じ。アルバムジャケットの裏に、小さな建物の写真があるが、おそらくこれが、録音場所の、Trijntje's Tuinhuis であろう。

 トレンチャの声は、ほんの少しハスキーだが、上品で、表現力がある。ギターは何種類か使い分けていて、押さえぎみだが、凄いテクニックであることが判る。声にも、ギターの音色にも、独特の響きがある。
 スペアナで、みると、ボーカルと、生ギターだけとは思えないほどレンジが広い。足を踏みならす音と思われるものも聞こえる。(ライナーノーツに、leg-and-hand-percusion とあった。)

 これは、一言でいえば、優秀録音である。シンプルなシステムで、ライブ的に録音したのが良いのだろう。全くの拾いものであった。


 マイケルの曲が特に好きでなくても、録音の良い、上質なボーカルと生ギターのアルバムとして、おすすめできる一枚である。




追記:

 「トレインチャ」を知らないボーカリストだったように書いたのは、全くの間違いでした。 2008/02 の バート バカラック (BURT BACHARACH) 来日公演 で、ゲスト出演していて、2/16 の東京でのライブで見ていました。ライブのパンフレットを見直したら、バカラックを歌った、トレインチャの CD の紹介もちゃんとでていました。
 当日は、なかなか上手な人だなという印象だけでした。しかし、名前も声も全く覚えていなかったということですね。彼女、当時は、最近の写真よりも少し太めだったように思います。

 
# 2010/12/23 ミスタイプを修正。
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Desktop Audio: BOSEと小さなスーパーツィーターのダブル化

2010-04-03 | Audio
2010/3/16の記事 Desktop Audio: BOSEの底力と小さなスーパーツィーター の続報





 都内に借りている研究室の Desktop Audio は、 BOSE Companion3 II と、 スーパーツィーター TAKET-BATPURE を組み合わせたささやかなものである。


 前回の記事で紹介したとおり、エージングも進んできたので、かねてから検討していたとおり、スーパーツィーターを片チャンネルに2個並列接続して、ダブル化してみることにした。
 冒頭の写真は、工作完成後に、設置配線した様子である。

 スーパーツィーターのBATPUREは、前回と同じく、秋葉原のコイズミ無線の本店の店頭にて購入。
 追加のツィーターは、既存のツィーターのすぐ下に、並べて設置した。



 ツィーターの周辺の色々な対策はまだなにもしていないので、反射の影響などが多少あるだとうと思われる。

 今回、配線を並列化するにあたって、スピーカーケーブルとリード線を、変更した。(これまで、スピーカーケーブルは、RCAピンケーブルの片側を加工したものを使用していた。)
 スピーカーケーブルは、片方がRCAピンジャック、片法がバラ線となっていてOFCの線材を使っている入手が容易で低価格のものから、SONYの RK-S30 を選択した。99.996% OFC としては、安いケーブルである。ビクターその他からも、同等の製品がでている。このあたりは、Desktop Audio なので、それほど神経質になることもないと思う。
 また、リード線は、カートリッジ用のOFCリード線で入手が容易で低価格のものから、audio-techinica の AT6101 を選択した。これは、PCOCC(単結晶状高純度無酸素銅)の線材を使用しており、アナログカートリッジ用として定評のあるものである。(最近は、秋葉原でも、この手の製品をおいている店がめっきり減ってしまった。)

 AT6101の片側の端子をファストン端子と圧着接続した。





 ファストン端子側は、スーパーツィーターの端子との接続用である。そして、ファストン端子を圧着しなかった側の元々のカートリッジとの接続端子を、そのまま、スピーカーケーブルと圧着して接続した。
 ファストン端子は、これまでは、audio-techinica の TL110Sを使用していたが、これは、BATPUREの接続端子の大きさからすると、一回り大きすぎる感があった。たまたま、コイズミ無線のレジ横で、TL110Sよりも小さなサイズのファストン端子が販売(1個10円)されていた。これを購入。金メッキではないし安い素材だが、サイズ的なフィット感を優先した。実際に工作したところ、圧着加工のしやすさ、BATPUREの端子との密着感の両面で、この選択は正解だったと思われる。

 スピーカーケーブルと、リード線の圧着による二股接続部分は、加工のしやすさと機械的強度を優先した。よく撚ったスピーカーケーブルの芯線を、一本目のリード線の端子の中を通し圧着してから、先端部分を折り曲げ2重化したものを、2本目のリード線の端子に通して圧着した。結果的に下側のユニットへの配線が、1cmほど長くなっている。





 また、一部の配線の絶縁カバーには、日東シンコーのブチルゴムテープ(自己融着テープ)を使用している。(これは、オーディオファイルの間では昔から知られている、非常に便利な素材である。)
 圧着部分の被覆については、スミチューブ(熱収縮チューブ)も準備して検討したが、接点復活剤等の投入を考慮した結果、今回は使用しないこととした。


 細かいセッティングや調整はまだ、これからだが、結論からいうと、再生音の改善は予想以上であった。
 一般に、ユニットを並列化すれば、音圧は上がり、過渡特性等は改善される。だが、通常の常識からいえば、70dBのスーパーツィーターを並列接続でダブルにして、振動板の面積が2倍になっても、まだ、メインの BOSE のサテライトスピーカーのフルレンジとの間の音圧差は大きいことは明らかである。
 しかしながら、音場感、定位、音像、分解能、過渡特性のどれもが、ひとランクアップした感じとなった。特に、音場感、音像、アコースティック楽器質感等の改善は著しい。工作した自分自身が、ちょっと驚いた。




[TAKE-BATPUREをダブル化する際のリード線として好適]

audio-technica リードセン [AT6101]

オーディオテクニカ

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[BOSE BOSE Companion3 II にスーパーツィーターを追加する際におすすめのスピーカーケーブル]

ソニー RCAピンプラグ←→先バラ スピーカーコード 3m RK-S30

ソニー

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[TAKET-BATPUREの自作台として好適の黒檀キューブ]

山本音響工芸 キューブベースアフリカ黒檀材(4個1組) QB-3

山本音響工芸

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[工作が苦手な人向きのキューブ台つきの TAKET-BATPURE]

テイクティ スーパーツイーター(2個入) TAKET-BATPURE-C(ペア)

テイクティ

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[Desktop Audio のメインスピーカーシステムとしておすすめ]

BOSE Companion3 II マルチメディアスピーカー

BOSE

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Desktop Audio: エージングとGrammophon の The Best 1000

2010-03-30 | Audio
 前回の2010/3/16付け記事 Desktop Audio: BOSEの底力と小さなスーパーツィーター は、ほんのちょっとした記事にもかかわらず、google.co.jp で、ウェブ全体から、
 Desktop Audio
と検索すると、2番目に表示されるようになった。一番に表示されるのは、http://www.bestgate.net の価格比較サイトのページなので、普通の記事としては、日本からアクセスされるサイトとしては、このキーワードの記事の上位にランクされているということのようだ。


 オーディオファイルの世界では、オーディオ機器のエージング(ならし運転)は、広く一般に知られている。特に、機械的な振動系を持つスピーカーのエージングは、重要である。色々な音楽信号を再生することで、スピーカーの振動系が、スムースに動作するようになって、新品のころに比べると、音も堅さがとれて、細かい音を再生しやすくなる。
 高級な装置だけでなく、私が研究室で使いはじめた、 BOSE Companion 3 II TAKET-BATPURE においても、この2-3週間で、だいぶエージングが進んだ。微小なニュアンスの違いが出るようになってきて、これまで、分解できなかった音が再生されるようになった。やはり、Desktop Audio においても、オーディオの基本的お作法は重要であることを再認識させられた。

 スピーカーのエージングについては、ホワイトノイズやピンクノイズ等を入力信号としてエージングするという方法もあるが、やはり、実際の楽曲の再生による音楽信号をつかってエージングする方が良いと思う。
 筆者は、普段もっぱら、Jazz、Fusion といった音楽を聞いているが、たまには、クラシック音楽も聴く。エージングのための音源という意味でも、自分が音色についてよく知っている楽器、過渡特性が問題になるようなチェンバロのような楽器、再生帯域の広いバイプオルガン、さらに、フルオーケストラの楽曲は、好適である。

 2006年から、UNIVERSAL CLASSICS & JAZZ から発売されている、ドイツ・グラモフォン (Deutsche Grammophon) のクラッシクの名盤のシリーズ、「The Best 1000」は、価格も安くお買い得感がある。録音が古いものが多いので、必ずしも、オーディオ的な意味で「優秀録音」というわけではないが、一流のアーティスト揃いで演奏は良い。中には、隠れた「優秀録音」もある。おすすめできるシリーズである。



筆者が最近買った Deutsche Grammophon The Best 1000:

フルートのソロとオーケストラ
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
バレンボイム(ダニエル),パリ管弦楽団合唱団
ユニバーサル ミュージック クラシック

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バイオリンソロ、チェンバロ、オルガンとオーケストラ
ヴィヴァルディ:協奏曲「四季」
クレーメル(ギドン)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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オルガンとオーケストラ
サン=サーンス:交響曲第3番
バレンボイム(ダニエル)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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オルガンと合唱
バッハ:マタイ受難曲 ハイライツ
ミュンヘン・バッハ管弦楽団 リヒター(カール),ヘフリガー(エルンスト),エンゲン(キート),ファーベルク(アントニー),ゼーフリート(イルムガルト),テッパー(ヘルタ),プレープストル(マックス),ミュンヘン少年合唱団,フィッシャー=ディースカウ(ディートリヒ)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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オルガン名曲集
バッハ:オルガン名曲集
ヴァルヒャ(ヘルムート)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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Desktop Audio: BOSEの底力と小さなスーパーツィーター

2010-03-16 | Audio
 久しぶりの blog なので,いつもとは趣向を変えてオーディオの話を少し.

 私は高校生のころから,オーディオ (Audio) を趣味としている,いわゆるオーディオファイル (Audiophile) である.大学生時代は,オーディオの専門店で,販売員のアルバイトをしていたこともある.


 都内に研究室として共同で借りている部屋には,予算やスペースの制限から,いわゆる,専用のオーディオシステムをおいていない.ちなみに,テレビもおいていない.

 研究室では,これまで,中古の首振りタイプの iMac4G Flat Panel(CPU: MPC7450 800MHz, RAM: SDRAM PC133-333 768MB,サンドコントローラ: TUMBLER [TI 32bit TAS3001 ベース,TI TLC320AD77 24bitコーデック],デジタルアンプ: TI TA2024)と,付属の球形のスピーカーで音楽を聞いていた.古いPCとしては,まあまあの音だったと思う.
 音源は,Apple Lossless Audio Codec で,CDから直接 iTunes でクリッピングしたもを,BUFFALO の NAS に入れていた.昨年の年末にNASが壊れたので,1月にIODATAの1TBの外付けHDDにとりかえて,データは,すこしづつ,CDから入れ直している.


 つい先日,ヨドバシのポイントが,有る程度たまっていて使わずにおくと期限切れになるという趣旨のハガキが届いた.
 色々思案して,たまっていたポイントに少し現金を足して,以前から目をつけていた, BOSE のPC用のスピーカーを購入した.BOSE では,iPodやPC用のスピーカーをマルチメディアスピーカーというカテゴリーで呼んでいる.

 BOSE Companion3 II は,中高域を受け持つ,小さなサイコロ状のサテライトスピーカー(2インチユニット)と,低域を受け持つスーパーウーファ(5.25インチユニット)とアンプが内蔵されたベースユニットという構成のシステムである.

BOSE Companion3 II マルチメディアスピーカー

BOSE

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 BOSE では,詳しい周波数特性等は,公開していないが,様々なテスト信号を発生する発信器ソフト Tone Generator X や,オーデォテスト用のCDの信号などと,スペクトラムアナライザーのソフト FFT Analyzer をつかって,簡単な計測と試聴をしたところ,概ね 35 - 20KHz (+-10db) ぐらいの感じである.信号の種類によっては,下は,32Hz もレスポンスがある.


 総合的な再生音は,販売店等での試聴の印象から考えていたものよりも,ずっと良好である.
 キャラクター的には,やや「BOSEくさい」音ではあるが,バランスは悪くない.ベースユニットとのつながりも思った以上によく,ベースラインなどでの音階,立ち上がり,立ち下がりもはっきりしている.マーカス,ネイサン,アンソニー,エブラハムの違いがちゃんとわかる.
 低域が有る程度ちゃんと再生されると,それだけで,音に厚み,躍動感がでる.高域は,紙コーンのフルレンジの5cmユニットとしては,良い方だと思うが,25年以上のリボンツィータの愛用者としては,やはりやや,伸び,切れ味が鈍い感じがする.

 一番の驚きは, TELARC のロリン・マゼール指揮,クリーブランド・オーケストラ演奏「春の祭典」(Stravinsky, La sacre due printemps) を,結構まともに鳴らしたことである.20万円ぐらいのコンポのセットでもなかななこんな音はしない.3万円台のスピーカーでこれだけの音を出すというのは,BOSE の底力を感じさせる.

 キャラクター的な部分は,iTunes のイコライザと,サウンドエンハンサーの調整で,色々とチューニングできる.音の出口:スピーカーの再生周波数が広がったので,イコライザの効果もこれまで以上にはっきりと現れる.
 一つ注意点としては,BOSEのシステムへの入力信号が大すぎる場合,BOSEのアンプに内蔵された保護回路が働く場合があるので,Macからの出力を70-75%程度にしておくのが良さそうだ.

 PC用の,Desktop Audio のスピーカーとして,BOSE Companion3 II は,おすすめできる一品である.


 数日聞いていて,低域の伸びに比べて,高域の切れ,伸びがやや不足ぎみなのが気になって,なにか安いスーパーツィーターを追加できないかと考えてみた.
 インターネットで,少し調べると, 秋葉原のコイズミ無線のサイト で,電圧で動作するエピゾフィルム方式の低価格のスーパーツィーターを発見した.さらに調べると,昨年から,あちこちで話題になっているようだ.エピゾ素子のツィーターは昔からある方式であるが,独自の技術改良が加えられている.

  TAKET-BATPURE という製品である.やや能率が低いが,20KHz - 100KHz をカバーして,能率の差が有る程度あるシステムと組み合わせても効果があるという.
 開発元は, テイクティ有限会社 という,技術開発ベンチャーで,いくつか特許も申請中である.資料には 20HKz - とあるが,筆者の簡単なテストでは,少なくとも18KHzぐらいからレスポンスがあるようだ.

 ペアで,5800円(コイズミ無線での店頭価格)という低価格だったので,早速購入した.40mmの黒檀ウッドキューブに取り付け済の製品もあったが12000円(ペア)だったので,山本音響の34mm角の黒檀のスピーカーベースと0.5mmのゴム足を,ヨドバシ アキバ で購入して自作した.(冒頭の写真は,出来上がりを携帯のカメラで撮影したもの.)

 空間情報の分解能,高域の切れ,伸び等が,予想以上に改善した.

  proprius の 「カンターテ・ドミノ」(CANTATE DOMINO) で,空間情報が増えて,音場感が広がった.「春の祭典」の金管も艶が出てきた感じ.これは凄い.
 
 CDをクリッピングしたものを,古いiMacの iTunes で聞いて,スーパーツィーターのご利益があるのかと思う方も多いかもしないが,「百聞は一聴に如かず」.
 16KHz以上の高音域,特に18KHz - 21KHz の近辺の微細な差が重要ということだろうか.あるいは,20KHz以上の超高音域のランダム信号による, ハイパーソニック・エフェクト による効果なのかもしれない.
 いずれにしても, TAKET-BATPURE は,手軽なスーパーツィーターとして特にオススメの一品.まさに「山椒は小粒でピリリと辛い」という感じ.


販売店などについては,以下を参照されたい.
[TAKET 製品取扱店]


[定評のあるDENONのオーディオチェックCD]
デンオン・オーディオ・チェックCD〈スペシャル・リファレンス・エディション〉
円光寺雅彦,ノイマン(ヴァーツラフ),インバル(エリアフ),野尻修平,イタリア合奏団,クイケン(シギスヴァルト),カルミナ四重奏団,広瀬悦子,中野振一郎,有田正広
コロムビアミュージックエンタテインメント

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[春の祭典]
Stravinsky: The Rite of Spring; Tchaikovsky: Symphony No. 4 [Hybrid SACD]
Igor Stravinsky,Pyotr Il'yich Tchaikovsky,Lorin Maazel,Cleveland Orchestra
Telarc

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[カンターテ・ドミノ]
Cantate Domino [Hybrid SACD]
Marco Enrico Bossi,Johann Gottfried Walther,Otto Olsson,George Frederick Handel,Georg Joseph Vogler,Christmas Traditional,Korean Traditional,Adolphe Adam,Franz Xaver Gruber,Max Reger,Irving Berlin,Torsten Nilsson,Alfred Linder,Marianne Mellnas
Proprius

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 TAKET-BATPURE を片チャンネル2枚づけにして,スーパーツィーターの音圧を倍にあげたら,どうなるか検討中.


 続編の記事:
   2010/3/30
   2010/4/3

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