皆さんこんばんは、殿です。
期末試験が始まり、忙しいのですが、24名人戦も予選を消化しないといけないので大変です。
前半に対局をサボったのが痛かったなぁ。
さて、今回は1月19日にあった朝日アマチュア将棋名人戦に参加した話をします。
今回はなぜか1勝しただけで決勝トーナメントにいけるという仕組みでした。予選を突破したら朝日新聞の地方欄に名前が載るという話だったので、
小生のやる気はかなり高まっていたのでした。
持ち時間は30分切れ負け。秒読みが無い対局は久々です。
予選一局目
相手は初対面の男性であった。見た感じ還暦も過ぎていそうである。
~内容~
小生は序盤から積極的に仕掛けたのだが、相手も強く反撃し序盤早々激しい流れになる。
仕掛けの成否はよく分からないが、年齢を感じさせない鋭い攻めを連発され小生が形勢を損ねてしまった。
しかし、頑張って攻めたり受けたりしていると形勢不明に、実際はそこまで悪くなかったのかもしれない。
最終盤、お互いに時間が無くなり時計の叩きあいに突入。小生は結果が第一なので、叩きあいになって意味不明の手を指しても(勝てば)別に気にならない。
最後、相手玉が詰み筋に入ったところで相手の時間が切れて勝利。小生の残り時間は9秒であった。
決勝トーナメント1回戦
相手は見覚えのある方だと思ったら、小生の母校(松山東)の将棋部の現顧問である。
その先生は小生が卒業してから赴任してきたので、あまり話したことは無い。
話は脱線するが、小生が在籍していたとき東高将棋部はハッキリ言ってあまり真面目に活動していなかった。
将棋は1,2局一手30秒くらいで指して、あとは雑談したり、別のゲームをしたりしていた。
強い人は主に家でネットで指したり、休日に将棋道場に通ったりして上達していたのである。
しかし、現顧問が赴任して以来、最近の将棋部はとても真面目になった。
数ヶ月前、部室に行ったのだが、狭い部室を占領していたぼろぼろの長いすと机は撤去され、畳が引かれていた。
そして、対局は「姿勢を正して、礼。」という部長の号令で一斉に始まっていた。
小生はあまりの将棋部の変わりぶりに衝撃を受けたのであった。別の高校なんじゃないかとさえ思った。
というわけで、次の対戦相手はもの凄く偉大な先生なのである。しかし、ここはOBの意地を見せたいところである。
~内容~
序盤、小生の動きに対し、相手は積極的に動いて反発した。
しかし、動いた割には戦果は少なかったようで、歩得した小生が指しやすくなった。
中盤、小生が攻勢をかけたところで相手が反発、しかし、うまい切り返しを発見してリードを奪う。
最後は攻め合いとなったが、小生の攻めの方が早く快勝。OBの意地を見せることができた。
決勝トーナメント2回戦
相手は松山将棋センターで見たことのある方であった。小生より強いことは知っていたが、対局するのは初めて。
~内容~
後手番だったが、積極的に行こうと思い仕掛けのチャンスを探していたのだが、なんとなく入れた端の交換が余計で狙っていた仕掛けができないことに気付く。
というわけで、持久戦模様に、「後手番だし千日手ねらいでもいいか」などと思っていた。
しかし、小生がこれまたなんとなく左桂を跳ねた手が軽率だった。すかさず角を打たれ飛車先を突破されてしまう。
絶体絶命となり、「この手を指されたら投了もやむなし」みたいな局面もあったのだが、相手のミスに助けられ形勢混沌。
逆に小生がリードしたような感じになったのだが、お互いに時間がなくなりまたも叩きあいに突入。
アナログのチェスクロックだから具体的に何秒残っているのかは分からない。バシバシ叩かれるチェスクロックは気の毒である。
叩き合う中で小生の角と金が凄い勢いで竜に取られていった。もっといい対応があるはずなのだが、考えている暇は無い。
最後は小生の玉がギリギリ詰まなかったところで相手の時間が切れて勝利。大逆転勝利であった。
決勝トーナメント三回戦
相手は徳島県予選を勝ち抜いた男性である。以前徳島代表として全国大会に出場していた気がする。もちろん初対面
~内容~
小生が先手で76歩34歩68飛の出だしから相手はすぐに54歩!と突いてきた。一発勝負でこういうことをされると厄介である。
気合よく53角と打ちたかったのだが、決断がつかず普通に組むことにした。24の早指しなら、躊躇いなく53角といくんだけどなぁ。
相手はその後、最近流行の東大流左穴熊風の駒組みをしてきた。ただ相手は穴熊ではなく左美濃→銀冠であった。
完全な力戦だが小生もこういう将棋は嫌いでないので、指していて面白かった。
しかし、なかなか突破口がつかめずクズグズしているうちに相手に十分な態勢を築かれてしまい、小生が攻めさせられる形となった。
大駒交換になったら小生が悪いのは分かっていたのだが、仕方が無いのである。
攻め合いとなったが、相手の攻めの方が1.5手くらい早かった。まあ、明解な攻め合い負けといえる。
結局相手に十分な時間を残されての敗北となった。中盤力の差が出たと思う。
結局、小生は四国予選ベスト8で敗北となった(2ブロックあったから全体ではベスト16)去年より大分いい成績である。
結果もまずまずだが、なにより久々に緊張感の有る将棋が指せて良かった。こういう将棋をたくさん指すと将棋は上達すると思う。
3月には切れ負けの学生将棋選手権があるが、それに向けての練習にもなったのではないだろうか。
~後日談~
新聞には準決勝以降の結果しか載らなかったので、小生の名前は載りませんでしたw