愛大将棋部雑記

日々の日記。いわゆる雑記。当番の人は書くよーに。書かないと・・・・(¬ω¬)ニヤリ

2012名局選(観戦編)

2012-12-15 01:25:47 | 日記

皆さんこんばんは、殿です。

 

今回は小生が見た対局の中で印象に残っている将棋TOP5を発表していきたいと思います。

小生が見た対局に限られるので、そもそも選考対象が少ないことは、ご了承ください。

1位~4位は対局者にお話を伺いました。

 


 

第5位

春の中四国大会、団体戦A級 山崎先輩対香川大学戦

 

概略 春の中四団体最終戦で、最後に終局した将棋。小生は最後の10数手くらいしか見れなかったのだが、先輩が逃げきって逆転勝ち!

 

―――この将棋は見ていてどうでしたか?

「小生と対局していた香川大の人が、終局後に他の対局の結果を(香川大の部員に)訊いていて、「3-3なんですけど、最後の将棋もこちらの勝ち筋に入っています」という趣旨の話をしていたので、急いでその対局を見に行ったのが、この将棋です。小生が見たときにはもう逆転していたようです。4-3勝ちだったので値千金の勝利でした。」

 

第4位

秋の中四国大会、個人戦 岡田先輩対松本さん(岡山大)戦


概略 個人戦16強を掛けて行われた将棋、相手は中四国最強の松本(憲)さん。先輩の次の一手が難しいと思われていた局面で放たれた自陣角―8二角。

7四歩も突いていない局面で打ったので、横で見ていた小生は驚いた。結果は幸いしなかったが、とても印象に残る一局。

 

――― 一局を振り返ってどうでしたか?

岡田先輩「8二角(ニャー)ばかり話題になるけど、一手一手の読みが濃密で面白い将棋でした。」

―――8二角の一手はどう思いますか?

岡田先輩「あれはバウムクーヘンを最初に作った人のような手だね。」

 

第3位

春の中四国大会、女流戦 小橋先輩対香西さん戦

 

概略 角換わりから攻め合いとなったが、相手の攻めが厳しく、みきてぃ先輩(こう書いたほうが良いんですよね?)絶体絶命の局面へ、しかし、そこから先輩の必殺技山木ロード(入玉)が炸裂し逆転勝ち!

 

――― 一局を振り返ってどうでしたか?

みきてぃ先輩「一局目に勝って次の相手誰かなあと思っていたら香西さんでした。角換わりで飛車角交換になったので、竜を作って攻めたんですけど、反撃が厳しかったです。途中香西さんが下から角を打って王手してきたので、上部脱出できたんですけど、上から打たれていたら負けていました。」

―――入玉のコツを教えて下さい。

みきてぃ先輩「相居飛車なら竜を作って、敵陣の桂香を取ったら入玉しやすいですよ。」

 

第2位

秋の中四国大会、団体戦A級 岡田先輩対広島大学戦

 

概略 相手の振り飛車に対し、穴熊で対抗したものの上手く指され千日手模様に(先輩が先手)、穴熊を活かして無理気味な攻めを敢行したものの何とか攻めが繋がる。最後は相入玉となり、点数的には先輩が勝っていたので宣言法を行使したのだが・・・

 

――― 一局を振り返ってどうでしたか?

岡田先輩「攻める過程で角(ニャー)をタダで捨てたのが印象に残っています。(角を捨てたときに)相手は溜息をついていました。自信満々に指せば、悪い手でも良い手と思ってくれるよw あと、終盤に角を上手く活用して詰めろ飛車取りをかけたのも印象に残っているね。たとえるなら、風呂に服を着て入ったら、洗濯にもなるってことだね。」

―――宣言法はどうでしたか?

岡田先輩「相手が投了してくれたから良かったけど、実は宣言法の規定を満たしていなかったんだよねw」

 

入玉将棋の宣言法(宣言方法)
宣言しようとする側の手番で手を指さずに「宣言します」と言い、時計を止めて対局を停止させ(秒読み中は、時間切れ前に宣言し対局を停止する)その時の局面が、次の条件をすべて満たしていれば宣言した側が、勝ちとなる。

<条件1>宣言側の玉が、敵陣三段目以内に入っている。
<条件2>宣言側が(大駒5点、小駒1点の計算で)
 ・先手の場合28点以上の持点がある。
 ・後手の場合27点以上の持点がある。
 ただし点数の対象となるのは玉を除く宣言側の持駒と敵陣三段目以内に存在する宣言側の駒のみである。
<条件3>宣言側の敵陣三段目以内の駒は、玉を除いて10枚以上存在する。
<条件4>宣言側の持ち時間が残っている。(切れ負けの場合)
<条件5>宣言側の玉に王手がかかっていない。(詰めろや必死は関係ない)

以上1つでも条件が、そろっていなかった場合、宣言した方が負けとなる。もちろん、宣言する前に、どちらか片方が投了することは可能である。この規定は、どんな持ち時間制度でも適用する。

(日本将棋連盟HPより引用)

 

―――小生も先輩が宣言法の規定を知っているのか心配で、先輩が宣言法でチェスクロックを止めたときは血の気が引きましたよw

 

第1位

西日本大会、団体戦 吉武君対名城大学戦

 

概略 一回生のルーキー対決となった将棋。お互いに高校時代には全国大会出場経験があり、ハイレベル且つ長手数の大熱戦。凄い将棋だった。文句なしの一位。

 

―――この将棋は見ていてどうでしたか?

「本当に凄い将棋でした。まず、吉武君が入玉して、相手の入玉を阻止できるかどうかという将棋だったんですけど、見事に捕まえました。200手超の大熱戦でした。次の対局の開始予定時間まで指してしまって、昼食を食べ損ねました。運営の人済みませんでした。」

―――吉武さん、一局を振り返ってどうでしたか?

「すばらです!!」

 


 

5局中3局が入玉に関わる将棋となりましたw

インタビューを引き受けて下さった方々にはお礼申し上げます。