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殺してはならない~広島原爆投下日と映画「華麗なる一族」 その2

2010年08月06日 | 日記
殺してはならない。
姦淫してはならない。
盗んではならない。
旧約聖書:出エジプト記第10章13節~15節(十戒より)


今日8月6日は、広島の原爆投下日でした。

ネットの毎日ニュースの記事から、一文を引用させて頂きます。

広島は6日、65回目の原爆の日を迎えた。秋葉忠利広島市長は平和宣言で、日本政府に非核三原則の法制化や「核の傘」からの離脱を求めた。平和記念式典には潘基文(バン・キムン)国連事務総長や原爆を投下した米国の代表らも初めて参列。核兵器廃絶の潮流を加速させる「8・6」となった。鎮魂から核軍縮を巡る国際政治の象徴の場へヒロシマの位置付けも変わりつつあるが、核廃絶の実現には政治の現実が立ちはだかる。

最後の一文が、重い事実として残ります。

10年前、まだ中学校の教員をさせて頂いていた頃、職員旅行で広島の平和記念資料館を訪問しました。英語のテキストに広島の原爆を扱っていたので、同じ学年の英語の先生の強いねがいでした。
女性ヴォランティアの方が解説をしてくださいました。

「原爆は、英語で別名TWINS(トゥインズ=双子の意味)と言われ、必ず2つで1組だそうです。一個は長崎に投下されたので、もう一箇所、残りの原子爆弾を投下する場所を探さなければならなかったのだそうです。その場所に選ばれたのが広島でした。そんな馬鹿げた理由のために、たくさんの広島の人達が被爆し、死んでいったのです」


その涙ながらの解説を聞いて、私も涙を抑えることができませんでした。
Seeing is believing.=百聞は一見に如かず。という古い諺(ことわざ)を思い出しました。
ぜひ機会があったら、広島平和記念資料館に足をお運び下さい。私は被爆の悲惨さが体に染み付く貴重な場所だと思います。入場料が非常に安かったのも記憶があります。今HPを調べたら

大人(大学生以上)50円(30人以上の団体は40円)
小・中・高生30円(20人以上の団体は無料)
※8月6日から9日まで、小・中・高生は無料。

とありました。(2010年8月6日現在)どうぞご参考になさって下さい。コメント欄に資料館のHPを貼り付けますので、そこから詳細をご覧になって下さい。

さて、今日の聖句は映画でも有名な「十戒」から選びました。

昨日見た映画「華麗なる一族」の続きのシーンをご覧頂く時、この聖句を心に刻んで頂ければ幸いです。

さて、仲代達也さん演じる万俵鉄平の経営する阪神特殊製鋼は、父・万俵大介が、鉄平の祖父にそっくりの容貌から「鉄平は自分の子ではなく、留守中に妻寧子(やすこ)と祖父の間に生まれた不義の子ではないか?」という疑惑から起きる怒りにかられ、父と息子の間でありながら、表面上は援助を惜しまない姿勢をとりつつ、裏では融資を密かに断ち、鉄平を破滅に追い落とそうとします。

その間、鉄平を援助する大同銀行頭取三雲に不満を持つ、綿貫副専務が万俵大介に近づき、秘密裏に大同銀行の頭取の座を奪うため、万俵大介から持ちかけられた、阪神銀行との合併の話に同意します。この綿貫専務を演じられたのが、西村晃さんです。ご存知でしょうか?
一番わかりやすく申し上げれば、二代目水戸黄門を演じられた方です。私はこの方のファンでした。キムタク版では、笑福亭鶴瓶さんが演じられました。昭和版と平成版ではイメージが随分違いますね。



鉄平は父大介が、自分を憎み、自分の邪魔をするのは「もしかしたら自分が祖父と母の間に生まれた子だからではないか?」と感じ、とうとう両親にその事実を突きつけます。怒りたけった大介は、鉄平を張り飛ばし、とりなす母寧子をも突き飛ばしますが、鉄平は母寧子に「お母さん、いったい僕は、誰の子供なんですか?」と詰め寄ります。これがそのシーンです。公家育ちのお姫様で、おっとりした母、寧子を演じているのは、月岡夢路さん。キムタク版では、原田美枝子さんが難しい、一味違う役に取り組まれ、好演でした。




経営破産を目の前にした阪神特殊製鋼で、鉄平を支え、また鉄平の妹二子(つぎこ)と恋仲にある一之瀬四ヶ彦(いちのせ よしひこ)は、もう一度鉄平が学び、また自分も学んだアメリカ・ピッツバーグに留学するため、鉄平に挨拶に来ます。キムタク版では万俵大介を演じられた北大路欣也様の若き姿です。後に恋人二子(つぎこ)は四ヶ彦を追い掛けピッツバーグに飛び立ちます。




鉄平の奔走もむなしく、阪神特殊製鋼は破産。
鉄平は祖父から譲り受けた猟銃で自殺します。キムタク版より静かに深く感じられるのは時代と配役の違いでしょうか?え?単にシズコの好み?
けれど、どちらも辛いシーンですね。




鉄平の死を知り、またその血液型から、実の息子だと知り、嘆き悲しむ大介と寧子です。
佐分利信さんの演技にご注目下さい。



息子は失ったものの、大介の目論見(もくろみ)通り、大同銀行頭取三雲は、その座を追われ、阪神銀行が実質大同銀行を吸収合併し、名前も新しく「東洋銀行」が誕生します。大介の本拠地の住まいは大阪から東京に移ります。
一足早く東京の万俵宅に着いた愛人、相子は、大阪のように寝室にベッドが3つではなく、2つしかない事に気付き「何かが変わった?」と不審を抱きます。
それを誤魔化すように、大介が後ろから相子を抱きしめるシーンです。
それにしても、相子演じる京マチ子さんの豊満な肢体には女性の私でもドキドキします。
撮影当時京マチ子さんは、なんと53歳だとか!?お若いですね!



新しい大銀行、東洋銀行の頭取となった大介は、身辺整理のため、愛人の相子に、なんとかうまく、別れを告げようと思案中のシーンです。何となくそのことを感じ取ったような、投げやりで、かつ大介に媚びるような相子の放埓な姿です。



ついに大介は、公私ともに彼をサポートした愛人相子に、別れを告げます。

「貴方が私を必要としないなんて!?万俵家は?そして貴方を誰が支えるの?!」

呆然とする相子に、老獪(ろうかい)かつ好色(こうしょく)な表情で手切れ金を渡し、別れを告げる大介の演技はさすが佐分利信さんです。相子の戸惑いを見事に演じる京マチ子さんも美しいです。

実は、映画と小説では、呆然とした相子の脇には、静かに妻の寧子が座っており、手切れ金を受け取り強がる相子に、追い討ちをかけるように寧子が

「相子さん、貴女にもこんな時、お子さんがおありだったらよろしかったのに」

と、言います。その寧子の言葉に、結婚もせず、大介の愛人として、また寧子の子供たちを
家庭教師として育てた相子の、喪失感が見事に描き出されています。
このシーンはキムタク版にはありません。
ぜひ小説か、映画をご覧頂きたいと思います。

この後相子は、涙ながらに万俵家を去ります。




ここまでは万俵大介の一人勝ちのようですが、皆さんご存知のように、最後に大どんでん返しがあります
新しい東洋銀行の祝賀会に、大臣秘書として行く一子の娘婿、美馬中(あたる)に、なんと大臣から美馬に、「次は東洋銀行と他行との合併を、君がするんだよ」と告げられます。
この提案に美馬は、一瞬動揺しますが、自分の出世をほのめかされ、ついに「大臣、お受けします」と答えます。
事実上、万俵大介の、新銀行頭取就任祝賀会の前に、美馬は舅の大介を裏切ったのです。
美馬を演じる田宮二郎さん、やはり存在感がありますね。




東洋銀行祝賀会に行き、新頭取で舅の万俵大介とグラスを交わす美馬の複雑な表情をご覧下さい。



蛇足ですが、この映画版「華麗なる一族」で、田宮二郎さんは「自分が主役の鉄平を演りたい」と仰ったそうです。
田宮さんご自身が最後に、猟銃自殺で他界なさったのは、何かつながりがあるのでしょうか?

長々と「華麗なる一読」の解説にお付き合い下さり、ありがとうございました。

コメント欄に、今日のブログの参考HP、またはサイトを貼っておきますので、よろしければご覧になって下さいね。

山形市は今日、37度を越す猛暑日でした。

おやすみなさい。

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華麗なる一族 その1

2010年08月06日 | 私の好きな映画
富に依存するものは倒れる。
神に従う人は木の葉のように茂る。
旧約聖書:箴言11章28節


今日、正確には(昨日)5日、大学時代の友達が教員免許更新に来形しました。
10年以上会ってない友達もいたので、楽しみとどきどきでした。
キッズブラウンのスタッフミーティングが午後からあり、その後友達を大学に迎えに行き、三人で素敵なイタリアン・トラットリアに行って美味しい食事を頂き、10年ぶりに語り合い、友達をホテルに送り届け帰宅しました。
このイタリアン・トラットリアについては、また詳しく書かせて頂きたいと思います。

帰宅したら、見たかった「映画版:華麗なる一族」を放送するちょうど前でした。
急いで楽な格好に着替えて、見ました。なんと9時から翌日0時33分までだったけど、見ちゃった!
DVDは二枚組みです。どこのレンタルショップでも80円でだいたい借りられます。
一度借りたんだけど、見る時間がなくて、今日は美味しい夕食を頂いたので、母と一緒に見ました。
正直、スマップのキムタクと、北大路欣也様のリメイク版よりキャストも豪華で、ずっと良かったです。
一言で言えば、昭和の重厚さ、香りがある、とでも申しましょうか?

ストーリーは皆さんご存知だと思いますので(知らない方は本をお読み下さい)画像を追いながら、お話させてくださいね。

まずキムタクが演じた万俵鉄平役を、仲代達也さんが演じておられます。若いでしょ~!?
もともと、山崎豊子さん原作の小説「華麗なる一族」をお読み頂ければおわかりになるのですが、主役は鉄平ではなく、お父さんの万俵大介が主人公の小説です。
私個人としては、小説の万俵鉄平のイメージは、キムタクより仲代さんの鉄平の方が、近く感じられます。




で、万俵大介を演じられた佐分利信(さぶり しん)さん。
北大路欣也さんも素敵ですが、やはり佐分利信さんの貫禄・重厚さ・深みのある演技には敵わないかなあという正直な感想です。存在感が十分です。



愛人役の高須相子を演じられたのは、京マチ子さん。キムタク版では鈴木京香さんが演じられ、私はとても素敵だと思いましたが、京マチ子さんの演技力、豊満な肉体、豊かな表情はやはり軍配は京マチ子さんかなあ・・・。(鈴木京香さん、ごめんなさいね)





長女一子(いちこ)の娘婿を演じたのは田宮二郎さん。(キムタク版では中村トオルさん)
官僚の傲慢さと冷徹さ、そして舅の愛人の相子にまで手を出す淫らさまで演じきっています。




そして、この俳優さん、どなたかわかりますか?うふふ~。




なんと!北大路欣也さんなんですよ!若いでしょう?
この映画では、万俵家の次女二子(つぎこ)と恋仲になる、鉄平の製鉄所の若き技師・一之瀬四ヶ彦(いちのせ よしひこ)役を演じています。リメイク版では成宮寛貴さんが好演なさってました。

一之瀬四ヶ彦は、閨閥結婚を迫られている二子とデートをし、四ヶ彦は彼女の本意を確めます。
二子は酒井和歌子さんが溌剌(はつらつ)とした二子を演じておられます。なんと!この後車の中で二人の接吻シーンが!しかも欣也様からガバッと酒井和歌子さんの唇を奪ってしまうの。ああっ!欣也様~



昭和当時、テレビバージョンも放送されたらしいのですが、そちらはまだ見たことがありません。
今日約4時間近いこの「映画」を見て思ったのは「人間のエゴ」を徹底的に書き尽くしている山崎豊子さんの凄さでしょうか。
この映画は、1971年上映の映画ですが、今見ても、ちっとも古く感じることは無く、むしろ映画版だけに、妻妾同居やベッドをともにするシーンなど、私が思うにはキムタクテレビ版より、ずっとあからさまに、子供に見せるのにはためらわれる程、衝撃的に描いていました。平成の今ですら、そう思わせるのですから、映画公開当時の昭和時代には、妻妾同居・妻妾同衾という異常な夫婦の在り方を映画化したのは、当時の観客にはかなり衝撃的かつ刺激的だったのでは?と思われます。

映画は見に行く選択ができますが、テレビでしかも、夜の9時といえば、まだ子供は起きている時間ですよね。そういう配慮もキムタク版「華麗なる一族」では、配慮があったのかなあ・・・・などと。感じながら見てました。

もっと続きの画像もあるのですが、もう遅いので今日は終わり。おやすみなさい。

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