宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」読了。
デビュー作だそうです。
なんと出来上がったデビュー作!
本作は、「成瀬あかり」に関する色んな人が
お互いに影響したりしなかったりする、
日常系に分類される作品、でしょうか。
とにかく、成瀬がいい。
そして、その成瀬を語る色んな人々、特に島崎がいい。
ぶっ飛んだ成瀬と、それを見届けると決めた島崎。
特に、作中で成瀬と島崎がコンビで漫才をするくだり。
「ゼゼカラ」というなかなかいいコンビ名で、
島崎が実はボケに回ると面白くなる、という。
ゼゼカラはM-1は毎回1回戦止まりだったが、
最終的には町内会夏祭りの司会なんかもしたりする。
この二人が、実にいいコンビだと思わされた。
キャラでぶん殴ってくる小説。
最近あんまり読んでないタイプだったな。
滋賀県から表彰されていいレベル。
続きがあるそうなので、いずれそちらも読みたいです。
「成瀬は信じた道をいく」、楽しみ。
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