和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

こっちでも更新情報。

2009-08-30 18:19:01 | いつもの日記。
本家HP「純白の花束」に、「双愛」という小説の1話目をアップしました。
以前から話してる双子の話ですね。
1話目は割とおとなしめな感じに仕上がってるんで、騙されて読んでみたらいいと思います。
で、2話目を読んで「騙された!」って思ってみたら良いんじゃないでしょうか。
あ、ちなみに、結構カタめの文章です。
こっちでラノベもどきばっかり書いてるから忘れられがちかも知れませんが、僕は結構
カタい文章が多いのですよ。
つっても、昔ほどカタいわけでもないけども。

いやー、しかし、久しぶりに純白向けに書きましたよ。
勝手を思い出すのに苦労して、結局思い出せなくて何か中途半端なことになったような。
ま、気になったら後でこっそり直せばいいか!みたいなノリでアップしてみました。
誤字脱字レイアウトなどなど、気になる点があっても見なかったことにしてください。

今現在、2話目は書き終わってて、3話目を執筆中。
これは・・・3話じゃ終わらんなー。
3話で大枠は終わって、4話でエピローグ、みたいな感じかしら。
あんまり期待しないで、適当にお待ちください・・・。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エアコンのせい、だと思いたい。

2009-08-28 12:14:19 | いつもの日記。
社内のエアコンが直撃する席に座ってるんですが、寒くて仕方ない。
昨日ついに風邪を引きました。
で、今日も治りきっておらず、早退です。

・・・もしかして、まだ例の体調不良を引きずってる?
治ったと思いきや・・・ということが何度もあったし。
前の職場では明らかに無理し過ぎたからなー。

とはいえ、このままではお金が稼げなくなってしまいます。
生きていけなくなるのはさすがにやばいなぁ・・・。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分ルール。

2009-08-25 00:12:21 | いつもの日記。
このブログでは、政治・宗教(特定の宗教団体という意味で)についての話はしないことにしてます。

にしたって、最近は政治の話題に触れないのが難しいくらい色々思うところが。
とりあえず、選挙は行きますけどね。
皆さんも、どうか一元的な情報だけで判断することのないよう、慎重に考えてください。

まぁぶっちゃけTVの政治情報なんざ参考になるかボケェ!ってことなんですけどね。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参った。

2009-08-24 08:38:43 | いつもの日記。
今回のヤングアニマルあいらんどが、すげー良さげ。
これは読まないと。

・・・と思ってたんですが、よく考えたら近所の立ち読みできる本屋がなくなったんでした。
どうしよう。
買うか・・・?
しかし!
あれを買うのは、なんだか色々と抵抗が!
いや、いちごに比べればなんてことないんだけどね。

この辺ではネットカフェとかにも置いてないんですよね。
そして、買うにしてもあんな雑誌扱ってる店はそうそうなくて。
博多・天神まで行かないと・・・。何だそれ嫌すぎる。

本屋はもっと色んな意味で充実して欲しいものです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

理解できないのが悔しい。

2009-08-23 22:59:42 | いつもの日記。
劇場版空の境界DVD4巻「伽藍の洞」、レンタルで見ました。

相変わらず奈須きのこは理解不能だと思いました。

じゃあ何で見るんだよ!って感じですが、画面とか音とかは文句ねぇんですよ!
ただ、お話が理解不能過ぎるってだけで!
お話以外のために見てます。

もうね、ぶっちゃけみんなが何を言ってるのかも分からないレベル。
ってか「直死の魔眼」って結局なんだよ?
あれか、どこを攻撃すれば殺せるかが視覚的に見えるってことか。
にしたって、死体に霊が入り込んだものに対しても有効ってのはどうなのよ?
生ける屍だから死なないぞ、っていうツッコミに対して、それでも殺す!ってアンタ。
理屈度外視ですか。
設定こねくり回して世界観にまで昇華してる作品なのに。
詳しく調べれば分かるのかもしれないけど、そうしないと分からない時点で理解不能です。
これはもうわざとやってるとしか思えないんだけど、何で分からないように描くかなぁ。

何だかんだで、結局は僕の読解力不足ってトコロに落ち着くのかもしれません。
最近、ゆるゆるな作品しか見て(読んで)ないですからね。
高尚な作品は理解できないッス。

でもなー。
理解できないものは、頑張って理解できるようになりたいんですよね。
たくさんの人が面白いって言ってるんだから、何かしら良いところがあるはずなんです。
何せ原作は70万部とか売れてるらしいですよ。70万てあんた。

で。
結局、この作品はどこをどんな風に楽しめば良いんでしょうか?
今のところ僕は、式がかっちょいい服でかっちょよく敵と戦うのがステキだなと思ってます。

多分これじゃ、小説版は全く楽しめないですね・・・。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

むしろあっちがホーム。

2009-08-22 22:42:46 | いつもの日記。
久しぶりに純白向けの小説を書いてます。まぁ、こないだの双子の話ですけど。
・・・ってか、そうか、下手したら「純白向け」って言葉が通じない人も!?

ええと、僕はもうひとつ、というか・・・こことは別にホームページを持ってまして。
左のリンクにもありますが、「純白の花束」っていう詩と小説のサイトですね。
で、そこで発表する作品は全部こう、アレな作品なわけですよ。
なので「純白向けの小説」というカテゴリーが僕の中で存在するわけです。

はい、説明終わり。

――話を元に戻しますが。
なんか久々に純白向け作品を書いてると、やはり勝手が違うなと思うわけです。
ココと違って、レイアウトとかもHTMLで書かなきゃいけないし。
それも、大昔にある程度の型を決めちゃったんですが、今となっては古い古い。
当時の一般的なブラウザ、解像度等の環境をターゲットに作ってるんですが、
正直ちょっと文字がでかいです。
あと、一行の文字数(要は横幅)も、お客さんのブラウザの横サイズ×0.9・・・とか
しちゃってるもんだから、16:9のディスプレイで最大化して見る人とかがいたら
絶対読み難いはず。
ってか、今実際に試して超読み難いことが判明したばかりですよ。横長すぎ。
・・・そういう作品以外の部分が、結構気に食わなくなってきてたりします。
ま、変える気はないんだけどね?

その辺は正直、仕方ないかなーとか思ってます。
お客さんの方である程度融通してもらえば、まぁそこそこ見れますし。
幅はブラウザ調節すれば良いし文字サイズもブラウザ設定で選べますもんね。
っていうかデフォのままでも見れるっちゃー見れるし。

そんなこんなで、とりあえず1話目を書き終わったところですが。
まだ、アップはしてません。
2話目が書き終わった辺りでアップしようかなあ、と考え中。
全3話か4話になる予定です。この辺はちょっと曖昧。

こないだのリハビリのおかげか、執筆速度はそこそこです。
デキもそこそこ・・・になるといいなぁ。
まぁ、何とか頑張りますよ~。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読もうとは思ってるんだけどね。

2009-08-21 22:48:59 | いつもの日記。
なんかTVで「20世紀少年」やってますね。

原作、序盤は読んだんですけど、結局最後までは読んでないんですよ。
何か、MONSTER読了直後で浦沢作品不信になってたのかも。
だってホラ、盛り上げるだけ盛り上げて、最後は煙に巻くじゃないですかあの人。
僕の読解力が足りないだけ?
MONSTERにせよプルートゥにせよ、中盤~後半でびっくりするぐらい盛り上がるでしょ。
なのに、あのシメはねぇだろって。そう思っちゃうんですよねー。

映画版はどうなのかしら。
何はともあれ先に原作読むべきなのかしら。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地味でもいいんです。

2009-08-20 14:52:59 | いつもの日記。
ゲームの話。

Xというアイテムがある。
Xは、Aという町では100Gで買えて80Gで売れる。
また、Bという町では150Gで買えて120Gで売れる。
このとき、AでXをひとつ買い、Bで売ると差し引き20Gの利益となる。

・・・こんなことが延々と出来るゲームが好きなんですが。
何か、昔ファミコンとかであった気がするんですよね。
まぁ、思い出しても今更ファミコンのゲームなんかやらんけど。

と、そこでちょっと気付いた。
「狼と香辛料」がゲーム化されればよくね?
早速ググってみる。

狼と香辛料 ボクとホロの一年

うん、やっぱり出てた。そりゃ、アニメ化もされてて今まさに2期やってるしね。
こっちじゃ放映されてないけど。
行商の旅、という説明が出てるので、多分期待してるようなことができるんじゃないかと。

ただ、気になるのが、ジャンル。
「恋愛&行商シミュレーション」
・・・狼と香辛料に恋愛要素は求めてないんですが?
え。つーか、マジで?
そうなると、ホロのご機嫌を伺いながら行商しないといけないの?
嫌だよ!行商に専念させてくれよ!
町から町へと渡り歩いて、物を売ったり買ったりするだけで良いんだよ!
漫画版のキャラデザならまだしも!これ思い切りアニメ版でしょう!?
(漫画版のホロは可愛すぎる。反則だアレ)

そんなわけで、何だかガッカリです。
もう少しで2作目も出るみたいですが、そっちは何とホロ+もうひとりの女性キャラで
ハーレムな行商ができるとか何とかそれはもう行商じゃねえよ馬鹿野郎。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あとがき。

2009-08-19 15:54:13 | いつもの日記。
そんなわけで、突発企画、SS(※脊髄反射小説)でした。
休み休みとはいえ、さすがに6個も書いたら疲れるわ!
でも、不思議とネタ切れ感はなかったなあ。
・・・ネタと呼べるほどのものじゃないからですね。ええ。分かっていますとも。

さて。
ちょっと1作ずつ丁寧に振り返ってみましょうか。
自分でも全然読み返してないので、ある意味楽しみです。

【1.彼女と喧嘩】
1作目、まだペース配分がつかめてないですね。ちょっと長い感じかなあ。
事前に「ドS彼女、っていうか『放課後プレイ』」っていうのを考えていたので。
何かこう、微妙にしっかりしてる作りになってしまいました。
どんな反省だ。
でも、会話の流れとかオチとかは完全に即興ですねー。
つーか、この主人公はだいぶイカれてますな。
多分これ、彼女が始めてウチに遊びに来る日のハナシだよなあ。
なのに、忘れて友達とカラオケ行ってましたーって有り得ねえよそれ!?
うん、やっぱりテキトーな作りです。
あ、でもなんかこのギャルゲー脳になってるところは嫌いじゃないかも。
あと、別に僕は黒ストッキングフェチじゃありません。

【2.壊れていく、この世界で。】
タイトルは、Pierrotの名曲より。
これはオチから書き始めた作品ですね。
オチの一文が最初に浮かんで、じゃあそれを最初に持ってくればすぐにでも書けるな、と。
あと、外に買い物に出かけたら、超暑かったんでこんな世界観になりました。
主人公の女性は、ようやく書けたよ!という「ですわ」キャラ。
でも、作品が短すぎて書いた気がしない・・・。
ま、いずれ再挑戦するってことでどうかひとつ。

【3.かぼちゃとプールと蝉の声】
ジャイアントかぼちゃ、昔育ててたんですよ。
まさに作中のごとく、夏休みの学校に出向いてですね。
なので、作中の小ネタ(水は枯れるギリギリであげる、とか、大会が存在する、とか)は
当時の話をそのまま持ってきただけです。
あ、今読み返して気付いたけど、夏休みに入って中盤くらいですよね、これ。
その時点で芽しか出てないようなら、正直9月の大会には間に合いませんね。
あと、芽が出てるレベルでギリギリまで乾燥→一気に水遣り、をやると死にます。
多分。
・・・適当だなぁ。自分。
良いんです。何かこう、色々青春してる感じが書きたかっただけだから。

【4.洗脳テレビ】
ある意味一番チャレンジャーな作品。
本作はフィクションであり、実際の人物・団体などとは一切関係ありません。
って強調しておかないと色々マズい気がする。
ま、考えなしの恐怖ってやつは始末におえんなぁ、っていうハナシ。

【5.お引越し】
昔から好きなタイプの話に、「ミステリアスな友人」というのがあります。
何を考えてるのかサッパリつかめない感じの友人の話ですね。
それに、何だか不思議な友人関係ってのもミソ。
その辺は、多分大学時代からの友人達の影響ですね。あいつらみんな不思議すぎる。
(逆に言わせれば僕の方が不思議なんだろうケド)
・・・とまあ、なんかそういうのを短く書こうと思ったらこんな感じになりました。

【6.ハッピーバースデー】
最初に浮かんだのは、子どもを亡くしても誕生日のお祝いを毎年続ける女性の話。
なんかサイコっぽくなったのは、最初の2段落くらいを書き終えたくらいからですね。
自分は頑張ってるぜ!と書いてしまうと、実はダメダメでした~と続けたくなるのが
人情ですよね。
そんなわけで、結局最終的にはいつもの和泉節って感じに仕上がりましたとさ。

こうやって振り返ると、意外と普通に見えない?
・・・見えませんかそうですか。
いや、何か手直しすれば普通になりそうな作品もちらほらある気がして。
やらねーけども。
良いんだよ、これはこれで味があって!(逃げ言葉)

何かやってて意外と楽しかったので、いずれまたやろうかと思います。
コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【SS】ハッピーバースデー

2009-08-19 15:49:32 | 小説。
8月19日は、息子の誕生日だ。
例年通り、近所のケーキ屋でバースデーケーキを買い、あの子の好きなハンバーグを作る。
幸せそうな笑顔を思い浮かべながら。

旦那とは、昨年離婚した。
私と彼は、きっと一生分かり合えないということが分かったから。
価値観の相違と言うのか、思考の食い違いと言うのか。
それは分からないが、とにかくもう一緒にいられないと思った。
婚姻届という紙切れ一枚で始まった夫婦生活は、離婚届という紙切れ一枚で簡単に終わった。
ちなみに、慰謝料その他は全くもって貰う気はない。
私は自立したひとりの大人なのだ、という自尊心がそうさせた。

実際、私は人より――というより、男よりもずっと仕事ができた。
離婚して1年で管理職への出世が決まったし、給料も十分に貰えている。
あんな薄情で頼りない男なんかいなくても、立派に家庭を守っていけるだけの財力があるのだ。
それに、母である私の方が包容力だって優れているだろう。
些細なことに目くじらを立てることもないし、今日だって仕事を早く切り上げてお祝いの準備をしている。
私は、母であり、父なのだ。
私が、自分と息子を守ってゆくのだ。
そう思うと、心の底から力が漲ってくるのを感じることができる。
そうだ、私は生きている。
逞しく、強く、生きている。

ハンバーグを焼き上げ、付け合せのポテトサラダを盛り付けたところで、携帯が鳴った。
元・旦那からだった。
何を思って、今更・・・。
とにかく、私は電話に出ることにする。
「はい」
なるべく事務的に、そう言った。
「やあ・・・久しぶり。元気にしているかい」
「ええ、元気よ。貴方は?」
「うん、俺もまぁ、元気にやってるよ。寂しくないわけじゃないけどね」
電話越しに情けなく笑う。
本当に、弱い男。
「それより、さ」
そして彼は、本題を口にする。
「今日、あの子の誕生日だったろ。もしかして・・・今年もお祝いをするのかい?」
「当たり前でしょう。母親だもの。貴方と違って、ちゃんと子どもの面倒は見ているのよ」
そう、彼は薄情な人だった。
子どもの誕生日も素直に祝えないような、常識のカケラもない人だった。
だから・・・そんな子どものことを何とも思えないような人だから、私は彼と別れたのだ。
「はは、参ったなぁ、こりゃ・・・僕は僕なりに、子どもを愛していたつもりだよ」
「適当なことを言わないで。不愉快だわ。用件はそれだけ?」
「あぁ、いや、待ってくれ。もうひとつだけ」
未練がましく、彼が引き止める。
今更何を言おうというのだ。
「まぁ・・・何だ。もう、そういうのはやめにしないか」
「そういうの・・・?」
「分かっているだろう、俺が何を言いたいのか」
分からない。
・・・分からない。彼が何を言おうとしているのか、分からない。

「もう、死んだ子の誕生日を、まるで生きてるかのように祝うのはやめた方がいい」

死んだ子。
死んだ、子?誰のこと?何のこと?
かれがなにをいっているのかわからない。

「別に、あの子の誕生日に思いをめぐらせることをやめろなんて言わない。
 でも、あの子は4歳で死んだんだ。今、ケーキの上にロウソクは何本立っている?
 ・・・6本じゃないか?
 あの子はもう年を取らない。成長しない。だから、大きな服もランドセルも要らない!」

うるさい。
うるさい、うるさい、うるさい!

「貴方が何を言っているのかサッパリ分からないわ!あの子は今日、6歳になるのよ!」
「何を言ってるんだ!いい加減、こっちへ帰って来い!俺は・・・君のことが心配なんだ」
「私を心配する必要なんてないわ!仕事も上手くいっている!ひとりであの子を守っていける!」
「・・・じゃあ聞くが、君は今、一体何の仕事をしているんだ?」
「仕事?・・・私の仕事は、そう、アレよ。システムエンジニアよ!」
「それは俺の仕事だろう。それに、仮にシステムエンジニアだとしたら――
 子どもと一緒にいられる時間なんてそうそう取れるはずがない。君も良く知っているだろう?」
「いや、そんな、だって!ちゃんと毎月お給料は銀行に振り込まれているわ!」

「それは、俺が君へ支払っている慰謝料だ」

「い、慰謝料・・・?」
「この話も、もう何度もしているだろう?
 ひとりでは生きていくことも出来ないだろうから、慰謝料ってカタチでお金を振り込むって」

分からない。
何も、何も分からない。

あの子は死んでなんかいない。
私はあの子を守っていける。
私は自立した、仕事のできる女なのだ。

――全部、嘘だというの?

私は慌てて預金通帳を開く。
今月の給与振込を確認する。
きっと、きっと――社名と給与振込である旨が記載されているに違いないのだ!

しかし、そこには、社名も給与という文字もなく。
ただ、無機質な数字の並びが記載されているだけで。

じゃあ、私は。
私が、頑張っていると思っていた日々は。
あの子との、幸せな日々は。
一体、何だったというのだろうか。
私の記憶も、思いも、丸ごと全部、嘘なのだろうか。

「おい、聞いているか、おい!」

遠くから、懐かしい男の声が聞こえた気がした。
だけど、そんなのどうでも良かった。
私には、あの子との生活こそが全てなのだから。
こんなことで、こんなところで、落ち込んでいられない。
そうだ、お祝いの準備をしなくちゃ。
可愛い我が子の、6歳の誕生日。
ハンバーグとポテトサラダ、そして大きなケーキで、お祝いをしなくちゃ。

私は思考に蓋をして、ゆっくりと立ち上がる。
そして、ハンバーグとポテトサラダとケーキをテーブルに並べて。
「お誕生日、おめでとう」
と、誰もいない部屋でひとり呟いた。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする