和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

解せぬ。

2011-10-27 23:07:14 | いつもの日記。
いつもの通り、手癖のみで書きました、SS「幽霊」。

・・・何これ。
何このハートフルなお話。
「ハートフルといえばハートフルボッコの略」
でお馴染み和泉さんが。
どうしたの。気でも狂ったの。死にそうなの。

いや、自分でも意味が分からない。
どうしてこうなった。

何も考えなかったら、大体いつも物騒な方向に話が進むんですけどね。
今回も、最初は幽霊が主人公に復讐しにくる話にしよう、とか思ってたはず。
最初の書き出し時点では。
で、気の向くまま、指の向くままに書き進めたら・・・ごらんの有様だよ。

いやいや、別にこの作品が嫌いなわけじゃないよ?
これはこれで、アリだと思うし面白いと思います。個人的には。
でも、脊髄反射で出てくる話がコレって。
どうよ、和泉さん。
丸くなっちゃったんじゃないのー?
世間に迎合しちゃったんじゃないのー?
おかしいな。僕はもっとこう、尖った作風がウリのはずなんだけどな。

最近もう、自分が分からない。
まぁ、数書いてるからね。そういうこともあるかー。
ということにしておきます。
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【SS】幽霊

2011-10-27 22:53:54 | 小説。
幽霊はいる。
間違いなく――それも、今まさに僕の目の前に。

目を見開く。見詰める。凝視する。
目を凝らす。目を擦る。瞬きする。
そこには確かに、死んだはずの友人がいた。

「やあ、久しぶり」

そんな風に、実にのんきに、当然のような顔をして声をかけてくる。
声ははっきりとしているし、足も体も透けていない。
しかし確かに、彼は死んだはずなのだ。
1ヶ月前に。

「お前、死んだはずなのに――」
「まあ、君が戸惑うのも分かるけどもね」
困ったように微笑んで、頷く。
「ちょっとだけ、神様に猶予を貰ったのさ」
幽霊の次は神様ときた。
一旦落ち着く時間が欲しいところである。
僕は一度視線を彼から外し、深く息を吸った。
そして、落ち着け、と念じながら深く吐く。
とにかく。
死んだはずの男が、今目の前にいる。
もしかしたらよく似た別人が僕を担ごうとしているのかもしれない。
しかし、そんなことをする動機が分からない。
そもそも、他人の空似にしては似すぎである。
髪型はおろか、靴や服装もよく知っている彼のものだ。
これで別人だというなら――それはそれで、ある意味幽霊と同じくらい仰天である。

「ああ、いいね。君のその驚いた顔が見たくて、僕は戻ったんだよ」
などと、はた迷惑なことを言う幽霊。
・・・ちょっと待て。いくらなんでも、それは酷すぎないか。
「――なんて言ったら信じるかい?」
この野郎、ふざけたことを吐かすじゃないか。
しかし、これでますます確信した。
「・・・ああ、お前は本当に、死んでも変わらないな」
生前、彼はいつも僕らを驚かしては喜んでいた。
些細ないたずらから、サプライズパーティまで。
よくも悪くも、周囲を驚かせることに命をかけていたのだ。
かける命がなくなっても、それは変わらないというわけか。

「まぁ、それは半分本当で、半分嘘だな」
「半分?」
「うん、さすがに驚かすだけのために化けて出たわけじゃない」
そんな悪ふざけは神様も許さなかったというわけか。
であれば、別に理由があるのだろうか。
幽霊となって現世へ舞い戻った理由が。
「君にどうしても、伝えたいことがあってねえ――」
再び困ったように――いや、照れたように苦笑する。
「僕の妹に、元気でいてくれと伝えておいてくれないか」
「――君の、妹に?」
彼には、ひとり、妹がいる。
早くに両親を亡くした彼にとって、妹は唯一の肉親だった。
「ああ、君しか頼る相手がいなくてねえ」
僕らの前では常におどけた、ひょうきんな彼だったが。
妹のこととなると――どうにも調子が狂うらしい。
「そうか」
僕は短くそう言うと、
「なるほど、分かったよ」
と、笑って彼の願いを了承するのだった。

ほどなく、彼は煙のように消えさって。
薄暗い夕方の、いつもの風景。
狭い、小さい我が家の庭。
縁側に腰掛けた僕は、すっかり冷めてしまった緑茶をすする。
つい今しがたまで死んだ旧友がいたとは思えない、ごくごくありふれた日常だった。

「あら、こんなところでどうしたの?」

不意に、そんな声をかけられる。
部屋の奥の廊下を見やると、家内が優しい笑顔でこちらを向いていた。
「もうすぐお夕飯できますよ」
「ああ、すぐに行く――そうだ、なあ」
「はい、どうしました?」
「いつまでも元気で、だと」
「え? どなたが?」

「君の兄貴が、さ」

突然こんなことを言って、笑われてしまうだろうか。
そんなことを思う。
「そうですか」
しかし、家内は。
彼の妹は。
ふっと笑って、こう言った。
「私に直接言ってくれればいいのに。あの兄はホント、困ったものね」
そしてそのまま台所へと向かっていく。
僕は、ああ全くだ、と独り言を言って。
空の湯のみを手に、居間へと戻る。

涼しい風に、ひぐらしの声。
もう夏も終わりだなと感じた。
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雑記。

2011-10-27 14:33:16 | いつもの日記。
日々寒くなっていってますね。
順調に冬に向かっているようです。
暑いよりは何とか凌ぎようがあるので、いいんだけどね。

さて、僕は、家に誰かが事前連絡なしで来ても、基本居留守します。
・・・っていうのも、さっきからちょいちょい誰か来てるんだよね。
呼び鈴がうるせえ。
防犯の意味で、むやみに玄関を開けるのはやめたほうがいいと思うんですよね。
特に、この辺は治安あんまりよくないんだし。
怖い怖い。
まぁ、本当に大事な用なら郵便受けにメモなり何なり入れていくでしょ。
自衛が優先です。

ガゼットのニューアルバムが出てた。
気付かなかったわー・・・。
謎の魅力があります。ガゼット。
何でだろうなー。何がいいんだろうなー。
歌詞も9割方何て言ってるのか聞き取れないし。
我ながら不思議です。
ニューアルバムも聴かなきゃ。

あ、そういや、よつばと!11巻が来月出るんですってよ。
今回はちょっと早かったんじゃない?
買わねば。というか予約せねば。
あの漫画は和みますよね。大好きです。
とーちゃんとかジャンボとか、大人組が特に好き。

微妙な風邪が治りません。
もう1週間くらい鼻づまりと喉の痛みが引かない。
何なんだろうなー。
季節の変わり目で気温変化が激しいからなんだろうけど。
そろそろ、治ってもいいと思うんだよなー。
みなさんも風邪には気をつけて。
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