岩魚のひとり言

不良中年の戯言ブログ
日々の暮らしで感じた事を自由に書いていきます。

秋の源流

2008-09-02 19:21:47 | 日記
岩魚は秋を感じていた。
吹く風が夏から秋に変わった。
せせらぎに吹く風は冷たく、植物の成長を止めた。

岩魚は人間に散々いじめられた。
殺されるのも見た。

その岩魚はなんとか今日まで生き延びてきたのだ。
人間の罠になんか捕まるもんか!

ふと上を見ると虫が流れてきた。
岩魚はぱくりと咥える。
岩魚は気づく。やられた人間だ。
岩魚はフライをCDCカデイスを咥えてしまったのだ。
逃げようと必死であばれる。
しかし、はずれるどころか岸に近づいていく。

とうとう人間に捕まってしまった。
人間に気づかないなんて・・・・。

でも、その人間はやさしく岩魚をつつみ、フライを口からはずした。
人間は岩魚の写真を撮り、また渓流へ放してくれた。

岩魚はそそくさと逃げていった。
あ~、怖かった。元の住処に戻って岩魚は安心した。

くそ~、二度とへまはしないぞ。