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11月3日(土) 久しぶりの実家。

2018年11月04日 20時16分42秒 | 2018年

 7時起床。朝食は、昨日「パン日和あをや」で買ってきたクロワッサン。

 9時過ぎに妻と娘と3人で家を出て、私の実家へ。横浜線で横浜、東海道線(東北線直通)で赤羽、京浜東北線で川口という経路で向かったのだが、東海道線が想定以上に混雑していた。子どもを連れている時は、この経路は使えない。

 実家の最寄りの西川口ではなく、川口駅で降り、お散歩がてら歩く。川口駅周辺では、高層マンションが増えている。人口も絶賛増加中だそうだ。だから、このあたりも保育園は激戦らしい。

 川口駅西口にある公園では、段々と木々が紅葉し始めていた。

 実家までの道では、私が暮らしていた頃(もう8年くらい前だろうか)とはかなり景色が変わっていた。町工場や個人商店が減って、跡地にアパートや小さな戸建群が建っている。これも時代の流れか。だからこそ、昔からある工場やお店を見つけると、何とも嬉しい気持ちになる。そんなところを見つけるたびに、「ここは昔からある○○屋さんで」とか「ここは同級生のお家がやっているお店で」などと、妻に説明しながら歩いた。

風月堂の向上。平日の日中にここを通ると、いつも甘い匂いがしていた。今もそうだろう。

川口はかつて「キューポラのある街」だった。同級生にも鋳物工場の子どもがいて、小学校の社会科見学で伺ってベーゴマをもらった記憶がある。今は数もかなり減ってしまい、その大半が東のほうの工業団地に移っているが、同じ場所で頑張っている鋳物屋さんもある。

私が子どもの頃からやっている小さな縫製工場。当時はわからなかったが、オンワードの仕事をしているのはすごい。

昔からある銭湯も、リニューアルして少し綺麗になっていた。

同級生の家が多くある地域。私が子どもの頃は自営業のお家の子どもはお金持ちのイメージがあったが、今の子どもたちはどうなのだろう。もちろん、自営業でも色々あるだろうが。

小学校の近く。かつてはこの並びに駄菓子屋さんがあったのだが、とっくの昔に閉店したそうだ。

団地の1階のお店は、全て別のお店に入れ替わっている。

小学校の頃の担任の先生が昔教えていた生徒さんの実家、だったと思う。何度か先生に連れてきてもらい、ママさんが優しかったのを覚えている。今も営業しているのだろうか。

 実家に到着。娘を連れて来るのは半年ぶりぐらいだが、それほど人見知りをすることもなく、ニコニコしている。普段は他の人に抱っこされると泣くのだが、父が抱っこをしても全然平気。新しいおもちゃもプレゼントしてもらって、すこぶるご機嫌だ。場所見知りもなく、部屋の中を自由に動き回っている。また、愛犬のふうちゃんに対してどんな反応をするだろうと楽しみにしていて、おそらくふうちゃんが快活に追いかけてくるのでびっくりして泣くのではないかと思っていたのだが、逆に娘がふうちゃんを追いかけ回し、ふうちゃんは怖がって逃げ回っていた。かなり意外な展開だ。母曰く、同じくらいの大きさなので、自分より大きな犬だと思っているのではないか、とのこと。確かに、そう考えると腑に落ちる。

 母が娘の離乳食にと、鶏肉やさつまいもの入ったお粥を用意してくれていた。結構な量かと思いきや、娘はペロッと平らげてしまった。お芋の甘さが嬉しいのだろう。

 大人たちの昼食は、ステーキ。人形町・今半のお肉。弟が送ってくれたものと、追加で買ってきたものだそうだ。焼く前のものを見せてもらったら、芸術的なサシが入っていた。こんなお肉、年に1度食べられるかどうかだ。実際に食べてみると、ジューシーで柔らかく、脂の甘みがしっかり感じられた。

 娘のお昼寝が終わったタイミングで、母に連れてもらって祖母(娘からすると曾祖母)が入居している老人ホームに行く。娘を祖母に会わせるのは初めてだ。祖母は痴呆を発症しているのだが、それ以外の健康状態はすこぶるよく、耳が遠いことを除けば会話も問題ない。今日も私を思い出すのに少し時間が掛かったものの、娘に会ってとても嬉しそうにしていた。私も、久しぶりに祖母の元気な姿を見られて良かった。

 帰りは、東京駅から新幹線で帰る。娘の新幹線デビューだ。自由席の3人席が空いていて広く使えたので、快適だった。まあ、20分も乗っていなかったのだが。

 17時過ぎに帰宅。昼食がとても豪華だったので、夕食はお茶漬けを中心に。

 プロ野球日本シリーズの第6戦をソフトバンクが2-0で広島に勝利し、4勝1敗1分で日本一に輝いた。日本ハムファンの私としては、純粋にパ・リーグのチームを応援していたので、この結果は嬉しい。それに、今年のシリーズは本当に面白い試合が多かった。勝敗の数を見ると圧倒的にソフトバンクが強かったように見えるが、どの試合も白熱した戦いだったし、広島もとても良いチームだった。そんな中で勝敗を分けた要素のひとつに、甲斐捕手の存在があったと思う。6連続盗塁阻止という日本記録を記録したように、足でかき回す攻撃を得意とする広島にシリーズ通してひとつも盗塁を許さず、ことごとく相手のチャンスの芽をつぶしたことで、攻撃のリズムを作らせなかった。そんな彼がMVPに選ばれたのは、必然と言えるだろう。それにしても、日本シリーズで打率1割台の野手がMVPに選ばれたことなんて、これまでにあっただろうか。それくらい、彼の捕手としての働きが素晴らしかったということだろう。