ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

ゼチーア研究会!

2013年06月09日 20時46分49秒 | 診療&トピツクス

 先ほど東京から無事帰還しました。さて研究会では岡山大学の伊藤

教授の興味深いお話がありました。DM症例では食後脂質異常が高頻

度に認められ、特に高TGと高レムナント血症が重要であるとしている。

食後高脂質血症では血管内皮機能の障害(NO産生低下)が認められ、

食後高TGと呼応して遷延性に低下することを自験例から示されました。

これは非常に驚くべき新事実であり、心血管イベントとの強い相関が推定

される訳であります。したがって、DM症例では食後高血糖以上に食後

高脂血症が重要であるとしている。これを改善するにはスタチン系剤の

みならず、小腸トランスポーター阻害薬のゼチーアやフィブラート系剤の

投与が有効であるとしている。同時にSdLDLや酸化LDLを低下させる

効果が期待できるらしい。非常に勉強になりましました。

おそらく、アクトスも同様の効果が期待できるのでと思います。

コメント
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