ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

感染性胃腸炎流行の兆し!

2012年12月04日 10時12分12秒 | 診療&トピツクス

 最近当院外来では感染性胃腸炎が増加している。患者さんの話では子供さん

から感染したケースが多いようである。症状は悪心・嘔吐そして下痢(水様)である。

発熱症例もあるが比較的軽度である。毎年この時期になると発生流行する訳である

が今年は当たり年かもしれない。

感染性胃腸炎の原因ウイルスはノロとロタが同定されているが、ノロ感染が先行して

後半ロタに移行するのが普通である。感染力が強く、家庭内に患者さんが一人出ると

ほとんど全員感染するケースが多いのも事実である。これらのウイルスは1~2W間

は体内に存在するとの報告があり、症状が消失してもある程度の感染力は残存して

いると思われる。治療では特効薬はなく、対症療法となるが、小児や老人では脱水

(症状)を来しやすく、補液などの点滴が必要となる場合がある。また学校や飲食店

では症状が完全に消失するまでお休みするのが原則であります。昨日のTV報道で

はノロ変異種が確認されたらしく、大流行する可能性が危惧されます。

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