昨日はアボット主催の学術講演会に参加しました。慢性咳嗽に対する診断と
治療に関して秋田大学教授の塩谷先生の御講演がありました。急性咳嗽で
は感染症が主体で特に非定型性感染ではマイコプラズマ、クラミジアそして百
日咳を念頭におくべきとのこと。遷延性あるいは慢性咳嗽では後鼻漏気管支
症候群や咳喘息およびGERDの頻度が高く、これらを念頭に問診・検査をす
すめることが重要としている。特に咳喘息では夜間乾性の咳嗽を特徴として
おり、β2刺激剤ホクナリンの投与のより、その反応性ありでは、さらにステロ
イド吸入薬を2~4W追加すべきとしていることが注目された。もちろん胸部
XP検査にて肺腫瘍やTBの除外も必要としている。今回は予想以上に出席者
が多く、その熱心さにビックリであります!