たねまきびより ~いとえのバイオダイナミック農場日記~

小さな1つぶのたねから
ぐんぐん伸びていくその姿
ずっとながめていたくなる

脱都会!いとえ、英国の農場へ行く!

バイオダイナミック農業セミナー2011年度 第1回 2日目

2011年09月17日 | バイオダイナミック農法

9月17日 土曜日

バイオダイナミックアグリカルチャートレーニングの2泊3日のセミナー2日目。

今日のプログラム。

・描写&特性

・アントロポゾフィー(≒人智学)導入

・ファーム見学

・研修生トレーニング単位等説明

・映画

 

朝食は8時~のプログラムなのですが、やはりミルキングの習慣で早起きないとえ。

コッツウォルズの朝日。

あの川はブリストル海峡に繋がるセヴァン川なのかしら、、、とボンヤリながめる朝の景色。

美術館のような大きな立派な建物がより輝いて見え

秋色のカエデにつつまれるその姿は、まるでおとぎ話の世界のよう。

寒くなるのはちょっといやだけど、やっぱり赤い葉っぱってきれい♪♪

 

たわわに実るクワの実のつまみぐい♪

やっぱり、農場の早朝散歩のつまみ食いは最高です☆

モシャモシャ食べていたら、この子、、、。

ジ~~~~~~~~。

 

朝日に背を伸ばす芳しいバラの花。

大木のふもとに広がるワイルドシクラメン。

シクラメンの隣に横たわり、見上げるそこには雄大に広がる大木の枝。

その大木にぶら下がる3種のブランコ。

まだみんなが寝ているテントたち。

 

さて、朝のお散歩&朝食を終えプログラム開始。

・描写&特性(Drowing & individuality)

4つの質問が与えられ、それに対する答えを白い紙に自由に書(描)き上げていく。

Q.なにが自分をこの場所に導いたか。

Q.自分はなにを達成したいか。

Q.自分にとってなにが大切な理想、目標か。

Q.なにが自分の人生において重要な出来事か。

 

みんなで30分それぞれで紙に向かいながら筆をはしらせました。

いとえが描いたのはこれ。

発芽したタネ・新芽・根。

太陽・月・星。

タネ各種。

ヒマワリ。

「Even it is cloudy, rainy, or stormy still there is Sunshine abouve the clouds」。

A.タネでしょう。シードワークショップでしょう。

A.バイオダイナミック農業への理解でしょう。

A.それぞれが生まれ持つ個性。それぞれが生み出す結果の個性を受容できるようになる。

A.明るい家庭、孫が欲しい。

「曇りでも、雨でも、嵐でも、雲の上は晴天なり。」By誰か、、、忘れました。

 

みんなそれぞれ色々で、文字だけの人、カラフルな賑やかな絵の人。DNAを描いた人。詩を書いた人など。

初心の目標、自分自身の過去への振り返り、これから2年間の学びを共にしていく仲間への理解など、

この講座の最初は「なんだか、Aiery Fairyだなぁ」と思っていましたが、 とっても良い時間でした。

今期の研修生、素敵な人たちばかりなのです。

 

・アントロポゾフィー(≒人智学)導入

正直やっぱりまだよくわかりません。

アントロポゾフィーとは、ルドルフ・シュタイナーを理解するうえで避けて通れないもので、

バイオダイナミック農業を知るうえでもアントロポゾフィーは必ずついてくるものなのです。

が、しかし、複雑すぎて脳みそ3kbのいとえにはちょっとまだ無理!!!

霊的なものの存在。大地と動植物と天体とのつながり。

でも、「アントロポゾフィーとは?」の答えは明確には提言されず、

「それへの理解への道。努力。過程」が「アントロポゾフィー」的な???????

この時間内におこなったことは、

バラの美しさはなにからくるのか?&ジャガイモと石ころの違い の答えさがし。

白い紙と色フェルトを使った残像認識。

木製のボールを使ったエクササイズ。

身体を使いながら大地、自分、天を意識するエクササイズ。

うう~~~ぅぅん。アントロポゾフィー。

深過ぎてちょっとした短時間では難し過ぎます、、、。

 

さて、ランチタ~~イム♪♪♪♪

フレッシュグリーンサラダ。ビートルーツサラダ。ベイクドベジ。マッシュポテト。

そして、デザート。

ハニーをたらしてオーブンで焼いたペアとヘーゼルナッツに、ココアクリーム。

ん~~~~~。美味☆☆☆☆☆☆

 

午後のファーム見学。

ここで新しい知識☆

さて、みなさんとも共有。

牛の身体に注目してください。

その身体のとある部分からその牛の今までの出産回数がわかります。さて、どこでしょう???

チクタクチクタク。

 

 

正解は「角」。

角の付け根の部分に注目すると、横縞模様が入っているのです。

その縞の数だけ、牛たちは子供を産んだことになるのです。

いつもいとえがミルキングをしているFoxgloveちゃんの角で例を。

Foxgloveは今まで3頭出産しています。

わかるかしら??

妊娠期間中に子供たちに栄養をあげているので、お母さんの角の成長用の栄養バランスが乱れるからなんですって。

基本的に、牛の角をとってしまう農家が大半なので、牛の角を残して育てる「バイオダイナミック農業」ならではの知識です。

さて、この農場を歩いている時に、昨日の「堆肥」を説明してくれた女性から「待って!!!」との声。

「この堆肥が理想の牛糞堆肥!!!」と見せてくれました。

フカフカの理想の湿度かつ、ミミズがたくさん!

すばらしい!!!!

 

ファーム見学は続きます。ヒツジを見てブタを見て。

ニワトリが大好きでよく食べる事から名前のついた「Fat Hen=アカザ」。

その Fat Henの中でちょこちょこ生活している、七面鳥の子供たち。

牛の飼料用のビート。

コンポストの山に直接植えられた巨大カボチャ。

グリーンハウスの隅に植えられたチャイブ。

このグリーンハウスの壁沿いにチャイブを植えるのは、ここのガーデナーのおすすめ技術。

彼らに最適な湿度が保たれ、草丈も大きくならず、そして雑草予防にも☆

もうこの場所に5年以上も植えっぱなしにしているそうです。

思いのほか大きな敷地でビックリ!!!

いとえの居る村は谷の中なので、高いところに行けば

「あそこからあのへんまでがこのコミュニティー」と見渡せるのですが、

このコミュニティーは平らな所にあるため、敷地面積の想像がつかなかったのです。

広大なファーム。整ったガーデン。すばらしかったです。

 

そんなこんなで、ファーム見学を終え、単位説明を受け、夕食後に映画を観ました。

WE FEED THE WORLD

[http://video.google.com/videoplay?docid=-7738550412129841717]

これ。ちょっと、世界の食料について、農業について考えさせられるドキュメンタリーです。

大量に捨てられるパンの山。食糧難の国の人たちが育てる飼料用作物。大量の鮮度の悪い魚を出荷する大型漁船。

大型工場化する農家。工場生産される鶏肉。。。。。。。。

目を背けてはならない現実が、そこにあります。

なんとも、どんより重たい空気になってしまった夜。

 

 

皆でここの敷地内にある池のほとりでファイヤー!!

たき火を囲んで歌を歌い、語り合い。

素敵な心地よい暖かさ。

 

真っ暗の中転んでヒザッ小僧をはげしくすりむいたのは、ナイショの話。

なかなかに痛いじゃないのよ、、、、、、、