たねまきびより ~いとえのバイオダイナミック農場日記~

小さな1つぶのたねから
ぐんぐん伸びていくその姿
ずっとながめていたくなる

脱都会!いとえ、英国の農場へ行く!

感謝。そしてステップアップと新たな挑戦。

2013年12月16日 | コミュニティーライフ

12月14日 土曜日。

朝食のテーブルに向かうと、そこにはお花をキレイにあしらった素敵なキャンドルが用意されていました。

お家のみんな一人一人とハグハグ。

何人かは、ほっぺや手の甲にKissもくれました♪

わたくし、いとえの29歳の誕生日です。 20代最後の1年間の幕開けです。

メールや、メッセージ、素敵な贈り物をくださったみなさま、ありがとうございますm(_ _)m

 

誕生日の午前中はハイファームガーデン(*詳細後述)で一人ぼっちの作業。

レイズドベットの解体作業。

金づちと釘抜きを使って、カンカン!メキメキ!!バキバキ!!!

荒々しい新しい1年のはじまりですf(^_^;)

しっかり働いてお腹をすかせてお家に戻ると、イイ匂い♪♪

バースデーランチ♪♪

ハウスマザー(ソレラ)と、その娘(アデリア)がとっても美味しそうなランチを用意してくれました♪♪♪

 お腹いっぱい。。。。

そして、プレゼントもたくさん♪♪

みんなでコーヒーや紅茶を飲みながら団らんのひととき♥ 

 アデリアの息子ちゃんがライトのスイッチON&OFFの作業に夢中になる一幕。

毎日なにかしら、初体験のある息子ちゃん。

かわゆい♪♪ アデリアはわたしと同い年。

以前のお家のハウスマザー(3児の母)も同い年。

もう、子育てする年齢なんだな~って、ちょっと色々思ってみたりして、、、笑

ま、わたしはまだ考えられないかな。自分の人生で今のところ手一杯ですもの(>_<)

お夕飯も素敵に用意してくれました♪

そしてなにより、、、、、

 みて!!このゴージャスなケーキ♪♪♪

「フルーツたっぷりなケーキがいいな♪」って言ったら、本当にフルーツたっぷりで作ってくれました!

嬉しい♪♪♪♪

お家の仲間とお誕生日のお夕飯を終えて、20時からは大人のパーティー☆

シードワークショップのボス(ハンス)、インナーガーデンのボス(ペーター)、ファーマー、などなど、この村のランドワークのヘッドたちを中心に大人衆が集まってくれてお祝いしてくれました♪

 残ったケーキや、チーズなどをつまみながらワインで乾杯☆

 素敵なディナーとケーキを用意してくれたソレラとも乾杯♪

暖かい彼女と暮らせてわたしは幸せです♪♪

そして、、、 たくさんもらったプレゼントの中でも目立つのが本。

 ・ オーガニック野菜栽培の分厚いHow to本(女性オーガニックガーデナー2人の監修)

・ バイオダイナミックプレパレーションの本

・ バイオダイナミック農法でのグリーンハウス管理の本

・ オーガニックガーデンの運営開始方法の本

・ 2014年のダイアリー

なぜ、こんなラインアップなのか、、、

理由があります。

わたくしいとえ、この村に3つあるガーデンのうちの一つをこの1年間、まかされることになったのです。

 約1.5エイカーのフィールド、

ファームハウスと家畜小屋の間にあるパドック、

 グリーンハウス。

合わせて2エイカー弱のガーデンです。

フィールドは過去6年間牧草地だった所。

これからトラクターで耕していきます。

この村に来て3年目。

1年目はシードワークショップ。 2年目はインナーガーデン。

インナーガーデンは、野菜、小果樹、リンゴ、花、ハーブなどを幅広く育てていました。

そして、この3年目。

ハイファームガーデンという、ファームに隣接した、野菜を中心に育てるガーデンにヘッドガーデナーとしての配属になったのです。

ここのファームの納屋で干し草に飛び込んで遊んだ日を思い出します

懐かしい~~♪♪

 

さて、ガーデンのお話。

各ガーデンで育てる野菜は村の需要を満たせるように村のファーム、ガーデンで集まって話し合いをし、分担していきます。

2014年、わたしの担当するガーデンで育てることになる野菜は

イチゴ

カブ

コールラビ

ジャガイモ

ズッキーニ

セロリアック

タマネギ

チコリ

チャード

トマト

ニンジン

ビーンズ

フェンネル

マーシュ

ラディッシュ

リーフビート

ルッコラ

レタス 

などなど 20種類ちょっとの予定。

村の需要(例:レタス春から秋まで毎週120玉を出荷出来るようにする。etc)を満たせるように、品種、播種期などを変えつつ野菜づくりをしていきます。

20代最後の1年間はちょっとチャレンジな1年間になりそうです。

ハンスやペーターを始め、この村のガーデナー、ファーマーたちの知恵も力も借りながら、がんばります♪♪

みんな、優しく支えてくれそうだから、実はあんまり心配していません!笑

日本でこのブログを読んでくださっているみなさま。
ちょっと飛躍な予感のいとえの1年をこっそり応援してくださいませな☆

 


暗いし寒いけど、やっぱり、、、、暖かい。

2013年12月13日 | コミュニティーライフ

 12月6日。なんの日だかご存知ですか??

サンタクロースの起源とされる「聖ニコラス」の日です。

貧しい人たちに自分のお金を分け与えたとされる大主教の記憶日です。

この日は、朝起きると聖ニコラスからのプレゼントがあるのです。

朝食テーブルの各席に置かれた赤い包み紙。

朝食を終え、包みを開けると、、、、、

タンジョリンとビスケットとチョコレート。

夜中に聖ニコラスが来て、みんなにプレゼントを残して行ってくれていました♪♪

 

大人になっても、こういうワクワクに巻き込んでもらえるのはとっても幸せなことですね♪♪

 

12月7日土曜日、、、、、。

ここコミュニティーでの生活は、出会いと別れの繰り返し。

ボランティアの子たちはだいたい半年~1年で祖国へ帰る。

その度にちょっと切ない。

けど、この7日土曜日にあった送別会は、2年間ガーデントレーニング&仕事を共にしたガーデン仲間マティアスの送別会でした。

他にも、居たのです。トレーニング&労働を共にした仲間たちが。

そんな彼らはみんな私が日本に居た2ヶ月の間にこの村から巣立っていきました。

マティアスは、最後の1人だったのです。

そんな彼も、この村を去って行きました。

彼の送別に作ったビスケット。

彼の名前入りで焼いてみました。、、、、が、、、、。

「S」が、、、、裏返し、、、(T_T)

ま、ご愛嬌です。笑

寂しくなります。

まったり&楽しく飲める大事な仲間がまた一人、居なくなってしまったのですもの、、、グスン(ノ_・。)

 

まぁ、悲しんでばかりもいられないのが、このコミュニティーライフです。

近頃、この村には外部から人が送られて来ていて彼らによって運営方法の改革が行われようとしています。

それにともない、様々な混乱や、疑問もたくさん。

その混乱や、みんなの「?」をクリアにするために、村の人数人と、外から来たマネージャーの立場の人とがチームを組んで、Guiding Visionというプロジェクトがたち上がっています。

ザックリ言うと、"この村の成り立ちや歴史を振り返り、「今」を見つめ、将来を導き出しましょう ”というもの。

その中の「『今』をみつめましょう」の段階で、「この村の『今』をみんなでアートワークで表現してみよう」というアクティビティがありました。

約10日間が与えられ、この村のみんなで、六角形に切られた紙に、各々思い思いの絵、詩などを書いて壁に張ってみましょうというものでした。

ところが、そのプロジェクトの実行委員の人から直接声がかかり、「いとえ~!なんか作って!!」とのこと。

「じぇじぇ、、、、(古い??笑)やだよ~~~」と抵抗してみたものの、押しに弱いわたくし。

作ってみました。

今、いとえが思うBotton Village

テーマは「Beauty, Emptiness and Hidden Hope 」。

美しい環境の中で草を食むヒツジ。

生命の神秘、植物の神秘。ガーデン、ファームの象徴であるタネ。

様々な製品を生み出すワークショップ。

この村内の需要のほとんどをまかなうことが出来る、フードプロダクション。

素晴らしい、環境に恵まれた美しい外観。

「Beauty」

 

しかし、中を開けると、真っ暗。

空っぽ。

中には、ハートの形がかけた、クロス模様の入った石。

過去2~3年でたくさんの人がこの村を離れた。

ここからの半年でもたくさんの人がこの村を離れる予定。

「Emptiness」

外部からのマネージャーに心を閉ざした村の人たち。

でも、それだけじゃない。

この硬い、冷たい石をどけて、更にそのフタを開けると、、、、。

 

写真撮り忘れ、、、、。

中は純白、ライトを仕込み光を放つ。

その光の周りには、小さな卵と、2匹のひよこたち。

「Hidden Hope」。

これが、今、わたしが客観的に見るこの村の現状。

箱のてっぺんの写真も撮り忘れてしまったのね。

バラの花びらを一面に張詰めたの。気の遠くなる作業だったわ~。笑

 

12日木曜日。

とっても強い風が運んで来た、地上を這うように谷を包み込む白い雲。

比較的過ごしやすかった午前中が嘘のよう。

この白い雲に包まれた村は、湿度が高く、骨の随まで冷やされるよな、厳しい寒さに覆われたのです。

 

日が短い。どんより曇り空。骨まで冷える寒さ。

しんどい。。。。。。

このしんどさを乗り越えるために、クリスマスがあるんだと、つくづく思う今日この頃。

13日金曜日。

朝食を食べていると勝手口から歌声が、、、。

サンタ~ァルゥジィア~♪ サンタ~ルジィア~♪♪

12月13日は、Saint Lucy's Day なのです。

これも、聖ニコラスと似た感じ。

聖ルーシーが、貧しい人たちに施しをしていたという既述から、スウェーデンやイタリアで主に受け継がれているもの。

この村では数人の若者たちが、日が登る前の暗い中、歌いながらキャンドルの光で食卓を灯し、各家の一人一人に手づくりのパンやビスケットを配るのです。

今年のわたしのお家のご近所をまわってくれた若者衆。

 

外はどんなに寒くても、運営混乱はあっても、やっぱりこの村の行事は、暖かい。


12月です。アドベントです。

2013年12月01日 | コミュニティーライフ

12月1日、アドベントの第一日曜日ですね。

11月末から、ここノースヨークシャーは良いお天気に恵まれています♪

青いそら。凛とひきしまった空気。とても清々しい気持ちのいい天候です。

そして、青い空にこういう雲が広がる日は、夕刻の空がまた美しいのです。

ね。

ついつい見とれてしまいます。

木々の葉っぱもすっかり落葉し、クリスマスを待つアドベント。

この村は、各所でアドベントを迎えるにあたっての準備が進んでいました。

 私も、アドベントの準備にかりだされます。

この村の中心にあるホールに飾るアドベントクランツ作成。

大きなつり下げ式のリースを作り、ここに4本のろうそくを立て、毎週1本ずつ灯していくのです。

今夜の村の集まりで、1本目に火が点るはず♪

 

 

昨日、土曜日は、今の住まいであるお家でも、アドベント準備でバタバタ。。。

これが、今いとえが住んでいるお家。

アントロポソフィーの思想に基づいて建設されたお家だそうです。

アントロポソフィー思想の建物は、不思議な形のものが多いです!!

さて、アドベント準備です。

ハウスマザーも、セッセセッセ。

私も、ハウスメイトのソルバイクと共にお家の飾り作りのお手伝い。

ソルバイクはダイニングルーム用のクランツ!私は玄関用のリース!

彼女は、毎年ドイツの自宅でクランツ作成担当らしく、なれた手つきで作業をすすめていました♪

わたしが作ったのは、玄関用のリース。

わたしの作ったリースと彼女の作ったクランツの、残りの枝たちが切なげだったので、勝手口にぶらさがっていたハンギングバスケットに盛り合わせてみました。

 

リースに使われなかった枝たちにも、活躍の場を与えねば☆☆☆

音楽家一家で育ったこのお家のハウスマザー。

昨日、早速歌に溢れる宵の時間。 

今年のアドベント&クリスマスはまた新しい体験ができそうでわくわくです♪♪