たねまきびより ~いとえのバイオダイナミック農場日記~

小さな1つぶのたねから
ぐんぐん伸びていくその姿
ずっとながめていたくなる

脱都会!いとえ、英国の農場へ行く!

帰国して1ヶ月。

2012年07月01日 | 村からの脱出

2012年。

今日から7月です。夏ですね。

いとえの肌はもうずいぶん前から夏まっさかりです。

 

帰国して1ヶ月が経ちました。

帰国して、ひさしぶりに会う方々にいただくお言葉。

「黒いね~~~!!!」

なんとなく、焼けちゃったかしら?とは思っていたものの、会う人会う人に1人平均3回以上言われるのです。

あわせて「イギリスでどうやったらそんなに黒くなれるの?」と質問を受けるのです。

ノースヨークシャーに居たときは、さすがにこんなに黒くなかったしなぁ、、、。

え??なになに???どれだけ黒いかって????

先日友人ととったツーショット写真の一部をどうぞ!!

色調無調整。

もう、文句言えません。わたくし、いとえ、黒いです。

 

そういえば、滞在していた村を5月16日に離れてから1度もブログを更新していないではないか!

と、うっかり思い出したので、5月16日以降帰国までどこで何をしていたのか、日焼けの要因と共にちょこっと紹介してみます。

村を離れた直後の16~19日は8月にもお邪魔したニューキャッスルの知人宅へ行きました。

Botton Villageは赤丸のところ。

Newcastleはそのちょっと上の黄丸のところです。

 生後3ヶ月だった彼もまもなく1歳!

お家の中にブランコが設置されている、なんとも幸せボーイです。

2泊3日も居たのですが、8月に一通り観光はし終えているので、の~んびりまた~り過ごしました。

お散歩していた公園で見つけたニョキニョキ顔を出したスギナちゃん。

アリエッティサイズに縮んでこのスギナの森の中でかくれんぼをしたい。

おいかけっことかもしたい。そんな無邪気な妄想を与えてくれるのんびりお散歩でした。

そして、この公園には靴のなる木があるのです。

なぜかは知りません。

しかし、そこには靴がたわわに実っているのです。 

 

お散歩して、赤ちゃんとブランコで遊んで、ゴロゴロして。それだけの2泊3日。

あんなになにもしない日は何年ぶりだろってくらい。

それはそれで、必要な時間だった気がします。

 

19~24日はCorwallという地域にあるオーガニックファームに滞在して畑作業をしていました。

左下に飛び出ている半島の水色丸のところです。

ここは、英国内では一番暖かく、年間を通して天候が落ち着いて晴れが多いところです。

みんなでトラクターの後ろに乗ってソラマメの播種をしたり、

ニワトリ小屋からたまご集めをしたり、

キャミソール姿で除草や種まきをしていたため、ちょっと茶色く着色しました。

この卵たち。ちょっと変わった形の子たちを寄せ集めてみました。

長かったり、大きかったり、デコボコだったり、小さかったり。

一言で“たまご”と言っても、きちんと個性があるんですね。

私たち人間が一人一人個性が強くて同じ人が2人と居ないのは当然だなぁって、個性豊かな卵たちを箱につめながら思うのです。

 

5泊6日の滞在で、一番ドッキリしたこと。

畑作業の合間にちょっと水を飲もうとキッチンに入ると机の上に平然と置いてあったのが、、、、

うさぎちゃん×2羽。

ついひとりぼっちで「Wooow!!」と外人風に叫んでしまったのです。

うさぎちゃんは英国の農場ではどこでも害獣扱い。

農場ではよく鉄砲を持った方々に出くわします。

ファーマーが撃っていたり、プロを呼んでいたり、それぞれですが、“ッズ~ン!!”と鉄砲の音が聞こえるのは珍しいことではないのです。

このうさぎちゃん、せっかくの命なので、キッチンバサミと、包丁とを駆使して美味しくいただきました。

わたしはさばいている姿を隣で見ていただけですが。。。f(^-^;)

 

たったの5泊6日だったのですが、最後の夜にここのご主人からステキな提案♪

「みんなでボートで飲もう!」実はこの農場には2009年にもお邪魔しているのです。

そのときはボートは修復作業中で、農場に置いてあったのです。

それが、今では修復作業を終え、海に浮いているというのです。

そのボートで飲もうなんて、なんてステキすぎる提案をしてくれた優しいご主人さま♪

Cornwallの青いそら。青い海。プライベートボート。

なんて贅沢な、なんてステキな時間なのでしょう♪♪

みんなでビールを飲みながら、

ボートの上から眺めるサンセット。

あ~~~。なんて幸せ。

Corwallの暖かい日差し、青いそら、青い海、心地よいファーム、心地よいワーカーたち。

なんでわたしはたったの5泊でここを離れて、人ごみ山盛りのロンドンに向かおうとしているのかしら、、、。

いいんだ。またいつか戻ろう。この農場には。

だって、大好きなんだもん。

 

24日、Cornwallに後ろ髪引かれつつも向かったロンドン。

一応、英国を知らない方のためにね。

ロンドンは右下あたりの白丸のところです。

ロンドンの主な観光は2004年に終えているので、今ひとつ観光意欲がわかなかったのですが、

今回1泊お世話になった網●氏とやりとりをしているうちに、

「そういえば、グリニッジ展望台って行ったことない!!」と言う事が発覚し、行ってきました。

東半球と、西半球の境目です。 

そして、この世界の時刻の中心でもあります。

GMTで動く時計の短針は24時間で一回りの、ちょっと不思議な時計でした。

ロンドンはオリンピックを直前に控え、あっちでもこっちでもスタジアムの建設中!

展望台に向かう道中、また、展望台からたくさん見えるのです。

とってもオープンな競技場に

なんだか色々突き刺さったドーム。

メインとなる競技場は大きなショッピングモールが併設してあり、駅からスタジアムにたどり着くにはそのショッピングモールを抜けないとたどり着けないという、、、、。

オリンピックって、すごいお金の動きが背景にあるんですね!

世界の経済は複雑に入り交じって動いているようです。いい社会勉強。

ここで、紹介!!!
このグリニッジ展望台で出会った日本出身のインターナショナルなすごいやつ!!

ま、ま、ま、まさか!、、、まさか!!こんなところでお目にかかれるとは!!!

傘ぽん!!!!!!!

ガイドブック無しでスムーズにグリニッジ展望台まで案内してくださった網●氏と別れ、のこりの数日は以前英国で出会った方々と過ごしました。

 

まず、初日の夜。

ロンドンのとあるアーティストの奥様の誕生日パーティー。

そのアーティストはRob Ryan

2009年の帰国直前に出会い、彼の作品には一目惚れ。

彼のデザインのTシャツは今でも一番のお気に入りなのです。

その彼の愛妻のお誕生日パーティーにお邪魔させていただけて、超感動!!

老若男女問わず、飲む、笑う、踊る!!!

ロンドンのアーティストたちと賑やかな夜を過ごし、泊めてもらったのもアーティスト宅です。

お世話になった彼女はKim Jenkins

彼女のデザインはAfternoon teaの食器やキーホルダーなどに採用されているので、日本でも目にすることができるのが嬉しいです。

そして、この夏、彼女の作品はヒースロー空港のPaul Smith GLOBEでも展示されているのです。

ちょうど、私がロンドンで泊めてもらっていたときはその展示作品作成に忙しそうでした。

他にもSharon Elphickなど、ステキなアーティストたちがたくさん居るロンドン。

みんなのお話を聞きながらすごす時間はすばらしい!!!!!

しか~し!!もうすぐ東京に帰るいとえはやっぱり、もう少し英国の田舎を満喫したいのであります。

 

そこで、ちょっとロンドンを離れる事にしました。

ロンドンから少し北へ登ったIpswichにあるPin millというところ。

地図で見ると右側の丸みを帯びた半島の下。緑丸のところです。

Ipswich駅まで電車で1時間半程。

駅からバスに乗り込み、目的地へ向かう。

停留所を降りて、最初にお出迎えしてくれたのは、白馬です!!!

ッジャ~~ン!!!!

、、、、、。

いや。白馬なんですけどね、全体的にバランスがおかしくないですか?これ????

首短い!!脚短い!!全体的に白馬なのに、かっこよくないのです(笑)

そんなブサ馬に癒されながらたどり着いたのはココ。

この小道を通り抜けると、今回泊めさせてもらうコテージ発見!!

ここは、河口にある場所で、もう使われていない船に人が住み始めたのが始まりらしいのです。

今では船のみならず、こういったコテージも並んで建っているのです。

人が住んでいる船の並びを超えると、もう何にも使えない船たちの墓場があるのです。

船って実はとっても興味深いなぁ。

美しいなぁと、この廃船たちを見ながら海を旅した彼らの亡骸に胸をきゅんとさせたのです。

船首がこんな作りになっている船があるなんて、、、。

船って、実は美しいな~~ぁ。深いんだろうな~~~ぁ。惚れ惚れ。

コテージのバルコニーから外を眺めているとチョコチョコベタベタと近寄って来たのは

白鳥。

彼らは水面では優雅なのに、歩く姿はなんだかだいぶ重たいのですね。

優雅さのかけらもなかったですが、ヨタヨタべちべち歩く姿が可愛らしかったです♪♪

ちょっとコテージから離れて小さな船で対岸へ行きお散歩。

小さな小さな町なのですが、町はエリザベス女王即位60周年お祝いムードでいっぱいでした。

女王さまのお顔がこんなことになっちゃうなんて、さすが英国ですよね。

我々の国では考えづらい文化です。

そして、この町で感動した事を2つ!!

ハーフパイントのビールを頼んで、ちゃんとビアジョッキででてきたこと!

このバーの心意気に感動ですよ。

1パイントのビールを頼んだって、近頃はまっすぐな大きなつまんないグラスで出てくることが多いのに、

ハーフパイントまでもちゃんとビアジョッキで出してくれるなんて!!!!!

英国の田舎町!!!ばんざ~い!!!

そして、ここのパブではおじさまバンドがカントリーミュージックを生演奏していました。

お気づきでしょうか??一番右側のおじさま。

胸に持っているのは洗濯板なのです。

ガラス製の洗濯板を金物の指サックでこすって音を出しているのです。

そして、次の曲でまたビックリ!

このおじさまの手のモノがわかるでしょうか???

そう!!!スプーンなんです!!

スプーン2本を巧みに使いこなし音楽を奏でているのです。

身近なものが立派な楽器になる。感動しました。

 

ゆっくりお散歩をしていて出会った美しいトンボ。

手こぎボートでちょっと川の真ん中まで出てみました。

川側から見ると、コテージはこんな感じ。

そして、その並びにある船たちはこんな感じ。

一見ただの廃船ですが、ここで生活している方々がいらっしゃるのです。

意外に船内生活は心地よいようです。

やっぱり、白鳥は水面に居るときが優雅でいいですね。

こんな水辺での生活を3泊していたのです。

お散歩途中に立派なルピナスに出会い、

中が空っぽなのに、大きく枝を張る樹に生命の勢いを感じ、

地図を片手に、「Footpath」の看板を信じて足を進める。

この看板のさす先は、、、、、普通に菜の花畑。。。。

それでも信じて足を進めると、、、、

おわかりいただけますでしょう。

こんな服装でお散歩や種まきやらをしていたんです。

自分が日本人であることもうっかりすっかり忘れて、、、、。

いとえ、真っ黒に日焼けして当然なのです。

この日焼け具合。このたくましい肩の筋肉。そしてこの服装。

この写真を見ると自分でも自分が日本人である事に疑いの目を向けたくなるのです。

 

さて、お話をFootpathにもどしましょう。

 

これをどうして「Footpath」と言いきれてしまうのか。完全な個人の畑の敷地ですよね。

英国田舎の寛大さには脱帽です。

しゃがみ込んでみると、一応このように

小道があった形跡がありました。

菜の花がココまで生い茂る前は、ちゃんと歩けていたんでしょう。きっと。

 

たくさん歩いて、コテージでサンセットを眺めながらワイン。

ん~~~~。贅沢。

まった~り素敵に3泊を過ごし、ロンドンに戻る直前のお散歩。

林にはゴロッゴロまつぼっくり。

切り株の上には

これは、きっとリスの食卓だったんでしょうね。

そこかしこにある切り株の周りには松ぼっくりを解体した跡が残っていたのです。

やっぱり、リスもお食事するときにはテーブルが欲しいんでしょうね。

想像してください。リスたちが、切り株をテーブルに松ぼっくりのごちそうを囲んでいる姿。

ちょっと!!!ステキ過ぎます!胸キュン過ぎます!!

英国の田舎のお散歩は、本当にステキなこととの出会いの連続なのです。

ロンドンに帰る時間となり、バスに乗り込む。

バスのチケットの裏面には

うん。こういうのも、好き♡

 

ロンドンに戻って、イギリスでのラストサパー。

アメリカンなハンバーガー(笑)

ロンドンでの最後の夜は3件パブをはしごして、ビールとワインを飲んだくれました。

とあるパブのボトルシャンデリア。

 

日本に帰って来て1ヶ月。

幸運な事に、お仕事にも困らず、以前と同様に働いております。

不思議です。わたしは本当に1年間この職場に居なかったんだろうか??

それが疑わしくなるほどに職場の方々は暖かく、迎えてくれたのです。

 

そして、通信教育で始めた大学のお勉強も地味に進めております。

東京ライフは自分の時間を見つける事がとっても難しいけれど、急がず、焦らず、怠けずに。

ちょっとずつ。少しずつ。1歩ずつ前に進んで行こうと思っています。

 

 

帰国10日後に、園芸短期大学時代のベストフレンドの結婚式がありました。

新婦友人代表のスピーチなんてしちゃったら、ブーケをもらってしまいました。

次は私の順番なのかしら~♡

白いお花に、黒いお肌が引き立ちます!(笑)

そして、いとえには全くなんの浮いた話しもありません、、、、f(^-^;)