◆Biodynamic Farmingのこと◆
~無農薬・無化学肥料~
「バイオダイナミック」ってなに??よく聞かれる。
「天体農法かな?」と私は答えている。
1924年にルドルフシュタイナーが農民に対して行った「農業講座」が「バイオダイナミック」のはじまり。
化学肥料や、農薬などを使わないので、「オーガニック」とも近いようだが、基本的な思考の中心が「地球と天体とのつながり」や「地球=生物」にあるのが特徴といえる。しかし、、、、、ここに来て1ヶ月。まだまだ「バイオダイナミック」を語るには勉強不足すぎるので、オーガニック(無農薬・無化学肥料)栽培を中心にいとえの考えたことをふりかえってみる。
なぜ、化学的なものをつかわないのか?(いとえ自身、一般生産農家を否定するつもりは全くないのを最初に述べておきたい。農家経営の経験もなければ、経営を学んだこともないので、生産性や、経営効率の話は避けて話をすすめていくことに目をつむっていただきたい。)
「オーガニック??なにがいいの?高いし、不揃いだし、ムシくっついてるし」そんな声をよくよく耳にする。
今一度考えてみたいこと「食べ物ってなんだろう?」ってこと。
わたしはサプリメントだけでは生きていけない。たとえそれが「栄養バランスばっちり☆」とうたっていても、パッケージの裏側を見たときに化学的なカタカナがいっぱい並んでいるのを見たら、わたしはそれがヒトの身体に良いものだとはどうしても思えない。
ヒトが1日365gの野菜をバランスよく食べてビタミンや食物繊維を摂るのはちょっと大変。
だから、サプリメントに頼ってみる。色んな栄養素をずっとサプリメントでの摂取に頼っていたら、どうなるんでしょう。咀嚼することもなく、内蔵が活発に活動することもなく、あっというまに身体に吸収されていく。身体の機能の低下に繋がったりしないのだろうか。っていとえは思う。
この話を、ヒト=植物、サプリメント=化学肥料と考えてみてほしい。
植物に必要なだけの堆肥をバランスよく与えるのはちょっと大変。だから、化学肥料に頼ってみる。素早く植物に吸収されて効果覿面!
現代社会では植物もヒトもみんな化学記号で表す事ができるようになっている(3kbの脳みそにはよくわからないけれど)。だから、きっと植物もヒトも動物も全部その化学記号が満たされれば良いことになってしまうのだと思う。
1例として「味覚」。「美味しい」と脳が感じる物質が発見されて、それが常用されているということ。これって、やっぱり不自然なことだと思う。
このままでは私たちは将来、液体のみの栄養摂取でロボットに生かされる生命体になりかねない。
植物界ではすでにそれが起きている。液肥と人工灯のみで植物が栽培されている。
日光を求めて背丈をのばす草姿。早朝、輝く朝露。それらが見られない人工栽培からは、私は「植物のもつ力」はいっさい感じる事ができない。
生命がこの世に誕生してからこれまで、生命の循環は生命によってのみ繰り返されてきたはず。私たちが生命を維持するための栄養源も生命によってつくられたものであるのが本来あるべき姿なのではないのだろうか。ということ。この点を強く主張し、この「生命」を天体規模で考え、農業講座を農民にしたのがルドルフ・シュタイナーであり、この考えに基づく農業が”BIODYNAMIC FARMING”なのだ。
ここまで、「オーガニックバンザイ!!」的な内容で書いてきたが、いとえにはやはりまだよくわからない。
「健康とはなにか?」ということ。
健康的なものを摂取する事は身体に良い。しかし、我々は病気になったら「薬」を飲む。手っ取り早く効果が現れるのはやはり化学的な成分で作られた薬。果たしてそれは「健康」に対する「悪」なのか。
そして、最も疑問な事。「健康マニア」「健康フリーク」の人たちが食品の裏側を見て「あぁ、これはダメ」「こんなの身体に悪い」と食事の度にストレスを感じているのを目にすること。その度に私は健康的なものを食べて、身体には良いかもしれないけど、ストレスばかりで精神的によくないんじゃないかしら、、、。ということ。
そして、もう一つ。宅配オーガニック野菜の訪問営業をしていたときに思っていた事。オーガニックはやっぱり高く、高価な野菜を購入するには余裕が必要で、裕福な人たちは都心の無機質な高層マンションに住んでいて、自然とかけ離れた生活をしているということ。
ん~~~~。
まとまりません。
また来月。