一般的には、我々は「悪」という字は「わるい」「よくない」「こわい」などを連想します。しかし昔はこの「悪」という字はそうではなく、「強い」「「勇敢」「荒魂」と言う意味でした。
全国には「○○王子」と言う地名がいろいろありますが「悪王子」とはなんと変わった地名です。
この神社は天延2年(975年)から東洞院四条に有りました。今ではこの地を「元悪王子町」といいます。「悪王子社」の石碑が有ります。
その後、色々移転して四条大和大路に移され、さらに明治10年(1877年)に、八坂神社境内の本殿東側に移転しました。
悪王子社は、スサノウノミコトを祀る八坂神社の摂社である、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したスサノウノミコトを称えて「悪王子」という称号を賜ったとされています。
平安期の初め京都には災害や疫病がはやり、これをすさのうのみことと同一人物とされている牛頭天王(ごずてんおう)による祟りと恐れられ。怨霊鎮めのために八坂神社では祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)が行われました。これが祇園祭のはじまりで八坂神社のお祭りです。
八坂神社内には色々の神社が有りますが、この大きな八坂神社の中には、このようないわれの有る小さな社も参拝してみたらいかがですか。(七月三十一日の祇園祭最後の行事・夏越祭も八坂神社内の神社で行われます)この記事は前記を参照を。
東山区祇園町八坂神社内
スサノウノ尊の時代には
「良人」=「弱っちい」
って呼ばれただろうな・・・(苦笑)