"Hey Siri !"
と iPhone に呼びかけると Siri が起動する。
Siri(シリ)とは言わずと知れた iOS 向けのAIアシスタント。自然言語処理を用いて質問に答える、推薦、Webサービスの利用などを行う。とわかったようなふりをして書くわたしだが、以上はウィキペディアよりの受け売り。
「ふん、なんだいあんなもん。使うわけないでしょ、このオレが」
とばかりに、今日の今日まで完全無視を決めこんでいたオジさんだ。
今日の今日まで、、、そう、今日始めて Siri を使ってみた。Siri 初体験だ。Siri に頼んで電話をかけてもらったのである。
「田中くんに電話をかけてください」
わたしのリクエストにこう答える彼女。
「どの田中さんですか?」
画面には、iPhone に登録された連絡先のなかにあるとおぼしき「田中さん」の一覧が現れ、順番にそれをわたしに伝える彼女。
「田中◯◯さん、田中△△さん、田中・・・」
そのなかから意中の「田中さん」の名前を告げると、田中◯◯さんの電話を呼び出し始める Siri。
「ほー、やるもんだ」
と感心しきりのわたしが、なにゆえ突然そんなことを試みてみようと考えたか。
孫である。
先週末、わが家を訪れていた孫1号が、おもむろに母親の iPhone に向かって、
「◯◯さんに電話をかけてください」
と頼んでいるのに出くわしたのだ。
あわてて止めに入る母親だがしかし、幼子は、彼女がふだんやってることを真似しただけのことなのだろう。
「そうやって電話もできるの?」
目を丸くしてそう問いかけるわたしに、そんなことも知らないのかというような顔をして振り返る母と子。
「できるよ」
ふたりして同時に答える。
「ほー、ワシやってみるわ」
というわたしはしかし、
「ふん、なんだいあんなもん。使うわけないでしょ、このオレが」
と完全無視を決めこんでいたオジさんだ。
いやいや、それはあくまで今までの話。改まるに憚ることなかれだ。
負うた子に教えられて浅瀬を渡る。
教えられたことを取り入れようとすれば、前言撤回など屁の河童である。
↑↑ クリックすると現場情報ブログにジャンプします
発注者(行政)と受注者(企業)がチームワークで、住民のために工事を行う