答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

その後の「切実な思い」

2018年09月13日 | 土木の仕事

ライターの大石さんから「例の記事、掲載されました。」というメッセージが届く。載ったメディアは『施工の神様』。さっそく、教えてもらったアドレスをのぞいてみたら、こんなタイトルが目に飛び込んできた。


俺ら点数取りたいんですわ!」「よっしゃ、教えましょう!」県境を越えた建設会社の不思議な関係



あいかわらずキャッチーなタイトルやなあ(悪い意味で)、と気恥ずかしくなったが、いい記事だ。紹介する。

記事中、こんな箇所がある。わたしと高木建設さんとの出会いを描いた文章だ。


・・・・・・・・・

ついに礒部組にたどり着いた高木軍団一行。重苦しい緊張感に包まれていた。「とにかく緊張していた」(高木社長)。そんな高木軍団に対する宮内部長の第一印象は「こいつら、ギラギラしちゅう(笑)」。その緊迫した感じにむしろ好感を持ったと言う。県外から訪ねてくる同業者はこれまでにも何社かあった。はるばる来ているのにもかかわらず、「エイカッコ」する人間が多かったからだ。高木軍団の醸し出す正直さと覚悟に心を打たれたことが、宮内部長の心を動かした。

・・・・・・・・・


このことについては、実名は伏せてだが、『切実な思い』と題して当ブログで書いたことがある。こんなふうにだ。


・・・・・・・・・

(『切実な思い』2018.06.25)

20日ほど前、県外からお客さんが来た。初見の方たちではない。あちら側が来社するのは3度目で、1回だけだが、こちらから訪問をしたこともある。行ったり来たりの始まりは、あちらさん側のアクションからだった。1年半ほど前のことだ。

とあるところでわたしの話を聴いたという若い経営者さんが、「これが僕らの目指す方向だと確信した」という。それから半年後、つてを頼って訪ねてきてくれた。

ただでさえ熱量が他人さまより少しばかり多いわたしだもの、そんな熱い想いを告白されてうれしくないはずがない。「三方良しの公共事業」の真髄を伝授して差しあげようと、肩肘張って待ち構えたが、先方さんのリクエストは「どうすれば工事成績がアップできるか」、ひらたく言えば「工事評定点をあげる方法を教えてくれ」だった。

「そっちかよ」

そのストレート過ぎる要望に、心中思わず腰砕けになったわたしだったが、それも一瞬のこと。すぐに思い直し、わたしが伝えられることはでき得る限り伝えることにした。「そんな入り口があってもいい」からだ。はじめの一歩は各人各様。なんとなれば、今でこそエラそうに理念を説くわたしにしてからが、スタートはまぎれもなく「点数アップ」だったのだし、今でも、公共建設工事を生業とする地場建設業の番頭たるわたしにとってそれは、相変わらず至上命令のひとつとしてある。

二つ返事で引き受けたもうひとつの理由は、彼らが発散させていた「切実さ」だ。「切実な思い」は人を動かす。渡る世間は生易しいものではなく、多くの場合、「思い」だけで人は動かないのが現実だとはいえ、ときとして「切実な思い」が人を動かす。わたしのようなおせっかい者ならなおさらだ。

この10年のあいだ、「何かをつかもう」とこの地を訪れてくれた人々はたくさんいる。袖触れ合うも他生の縁、でき得る限りオープンな態度で接してきたつもりだ。なんとなれば、かつてのわたし(たち)がそうやって、厚かましくも他人さまのところへ押しかけては何かを学びとり、それを自らの環境向けに翻訳し土着化を図るという行為を繰り返してきたのだもの(もちろん現在進行形です)、わざわざ赴いてくれる他人さまを邪険に扱うことなどできるはずがない。

だとしてもだ。

こちらが披瀝する情報量とそれを伝えるときの熱量は、まことに申しわけないが、相手によってそれ相応に変化してしまう。そうなる要因は何か。「切実さ」は、そのなかでも大きなひとつだ。「困っている」という現実を赤裸々に吐露できる開き直り、「何とかしたい」という身を焦がすような願望、そして「わからないけどやる」「何とかするのだ」という覚悟。それらをごちゃまぜにした「切実な思い」が人を動かす。余人はいざ知らず。少なくともわたしは、その思いに動かされる類の人間だ。

・・・・・・・・・


この文章とセットで大石さんが書いた『施工の神様』の記事を読んでもらうと、なおおもしろい。と、まことに手前味噌ながらそう思った。

えーい、毒くらわば皿までだ。ということで『施工の神様』に3度目の登場、御用とお急ぎでない方はぜひ、ご笑覧あれ。




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BROTHER  〜 『技術屋の本分』

2018年09月12日 | 土木の仕事

北の大地で生まれ育ち杜の都で暮らす土木技術者ヒゲブチョーは、もちろんのこと東日本大震災とその後を当事者として体験し、平成30年北海道胆振東部地震を他人事としてではなく体感している。

その彼は、北海道で今後進むであろう復旧の計画や施工にあたって、東日本大震災とその後を体験した土木技術者として、もっとも重要だと考えるのは「真の意味での合意形成」だと言う。

以下、ヒゲブチョーのブログからの引用。

 

・・・・・・・・・・・

それは、スピード至上や一方的に結論ありきの説明会などで得るものではなく。

行政と住民が、膝を突き合わせて意見を交わす行為から生まれるものと考える。

そして、我々技術者に求められるのは、専門分野に固執せず、現場を歩き、

双方の思い、地域の文化や歴史を踏まえた上で、”技術”でそれに応える事だと思う。

・・・・・・・・・・・

 

わが盟友ヒゲブチョーいわく、「これが技術屋の本分」。

その心意気やよし。

「そのじつヘタレなのでございますが」と自身を揶揄する彼に竹原ピストルのこの歌を贈る。

 

♪ BROTHER 肩を組んで歩こうぜ

ほどけてしまわないように

そして BROTHER 教えてやろうぜ

ヘタレにしか歌えない

応援歌があるってことを ♪

(竹原ピストル『BROTHER』より)


おのれのヘタレっぷりと現実の困難さを十分に認識しつつの言ゆえにそれは尊いと、まちがいなく彼以上のヘタレであるわたしは思う。

ヒゲブチョーのブログ『テンよしナカよしシマイよし』より『技術屋の本分』、土木技術者のみならず、少しでも多くの人の目に届けと、

拡散

なのである。

→ https://ameblo.jp/higecivilpe/entry-12404064620.html




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Aさん

2018年09月11日 | 土木の仕事

日曜日、わたしは休みをもらったが、緊急工事現場は稼働中。

「写真を送ったんでちょっと見てもらえませんか?」

小崩落発生の報が画像データとともにスマホに送られてきた。

現状を聴き、「とりあえずどうするのか」と訊ねたら、悪天候でもありいったん作業を中止して、「またあした仕切り直す」と言う。「それがいい、そうしよう」と返事をして電話を切った翌日、本社でデスクワーク中、また画像データとともに崩落の報。

「で、どうする?」

「・・・ってみます」

「それでいこう。たのむわ」

とりあえず結論が出たと思うまもなく、また一報。今度は電話のみだ。

「ちょっと見に来れませんか?」

「よっしゃ了解」

40分ほどクルマを走らせ、そこから徒歩で約20分、山の上の現場へとたどり着く。あがった息を悟られないよう、皆の前に出るまでしばし休憩。息をととのえ、涼しい顔をして現状を確認する。

「こりゃチト厄介だな」

内心そう思ったが、こんなときに感情をたかぶらせてみてもよいことは何もない。感情を落ち着かせ、善後策を考え、

「・・・ってみないか?」

数人としばしやり取りをしたあと、

「ところで・・・」

とおもむろに問いかけてみた。

「こんなとき、Aさんだったらどうしたと思う?」

今は亡きAさんはわが社のレジェンド。誰が呼んだか「ゴッド・オブ・ドカタ」。特に、この手の仕事となれば、他の追随を許さなかった。幾多の修羅場をいっしょにくぐらせてもらいさまざまなことを身をもってレクチャーしてくれた師匠だ。このとき現場にいたメンバーのうち、彼の現役時代を知っているのは2名。その両名ともが口をそろえて、

「やっぱり、・・・ってみたでしょうね」と返答する。

「笑って?」

とわたしが問い返すと、

「そうそう」

と一同顔を見合わせ、往時を思い浮かべて大笑い。

「よし、・・・ってみよう。今日はとりあえず中止してあしたからの準備や」


一夜明けた今朝、『寿建設社長のブログ』にこんな言葉が載っているのを発見。

・・・・・・・・・・・・・

「道路は安全で、雪が降っても除雪されているのが当たり前だと思っていた。どこかの誰かがつくり、補修してくれていることは何となくわかっていたが、実際にどのように陰で支えてくれているかということは想像もつかなかった。
(略)
 どの現場でも、1つとして欠かせない大事な作業を怠ることなく、しっかり向き合っている。体力、精神力、頭脳のすべてが必要な仕事だと思う。」

・・・・・・・・・・・・・ 

当ブログでも何度か紹介した写真家山崎エリナさんが日刊建設通信新聞のインタビューに応えて、建設業について語ったものだ。→ 『【アウトサイドeyes】業界外の人たちにはどう見える? 写真家・山崎 エリナさんから

読むなり思わず笑顔があふれてきたわたし。

そういえば・・・今回のような場面に遭遇した場合、数年前までなら、必要以上に肩にチカラを入れ、いたずらにヒロイックになり、むやみに悲愴感を漂わせ、事にあたっていたわたしだった。それでは、「体力、精神力、頭脳」をフル動員させることはできないにもかかわらず。ヘタをするとそれがカッコいいと考えていた気配すらある。

それに比べ、Aさんはちがった。思い起こせば、Aさんが悲愴感を漂わせているのを見たことがない。それは、ことが大ごとになっても修羅場になっても変わることがなかった。当時、周りの皆が彼に寄せた信頼、その第一は実績と能力に対するものだったのだろうが、その信頼の根源は、あのポジティブな言動と構え、そしてそれを端的にあらわす「笑顔」にあったのだと、わたし自身の齢(よわい)が耳順(じじゅん)を過ぎた今、そう思う。

今も、これから先も、ことドカタに関することであれば、彼の技能と技術には足元もおよばないヘタレなわたしだが、さあ、「体力(には?がつくが、そこは若い衆に補ってもらうとして)、精神力、頭脳」(プラス「経験と勘」)をフル動員させ、笑顔でたたかってみるとしよう。

でわ (^_^) 




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ノズルマンふたたび

2018年09月05日 | 土木の仕事

 

『施工の神様』の聞き書きにいつも仕事を手伝ってもらっているサクセス工業さんが登場。インタビューを受けたのは篠崎さんと前田さん、わたしも何度かいっしょに仕事をしたことがある人たちだ。

→『法面工事30年のベテランが語る「法面作業の魅力」とは?

特に、前田さんのような法面工にスポットライトを当ててもらったことは、幾度も同じ現場に身を置いたものとして、とてもうれしくありがたい。

 

 

 

↑ この画像は、平成26年度高知県優良建設工事施工者表彰発表会でわたしが事例発表をしたときの冒頭スライド。

当日、『ノズルマン』と題したブログでその理由(わけ)を書いた。

あらためて再掲する。

 

・・・・・・・・・・・・

本日、1月14日は、平成26年度高知県優良建設工事施工者表彰発表会。

あらためて案内となるリーフレットを見てみると、

本年度の高知県優良建設工事施工者表彰において、「高知県知事賞」を受賞された企業の技術者の方が、将来の建設業を担う若い方々に建設業の魅力や興味をもってもらうことを目的に現場技術者としての模範となる取り組み事例を紹介します。

と書かれていて、「模範にはならんやろけど・・・」とボウズ頭を掻く朝、今一度PPTを見直してプレゼンの練習をしてみる。

そのプレゼンスライドのオープニングタイトルバック、それにはやはり完成写真を入れるのがオーソドックスなのだろうが、わたし(たち)のやり方はほとんどの場合そうではない。

今回その主役となってもらったのは、ひとりのノズルマン。

ノズルマン=モルタルやコンクリートを吹き付けするホースの先端を持つ人である。

なぜ、ノズルマンなのか?

理由は単純明快である。

今回の受賞工事にもっとも功労してくれたのが、このノズルマンMさんだと私が思っているからである。

私たち技術者には、困難で狭き門ではあるけれど、今日のような表舞台がないではない。

だが、たとえそんな晴れ舞台が現実のものとなったとしても、現場で汗水たらして働く人たちには無縁である。

だからこのタイトルバックは、Mさんへのささやかな贈りもの。

私の敬意の表れなのである。

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今回『施工の神様』で記事を書いたのは大石恭正さん。

ぐっじょぶ!」だ。

これからも、こういった対象にどんどん取材をして、どしどし記事にしてほしい。




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われら地球のデザイナー

2018年09月02日 | 土木の仕事

30日の拙稿に対し、岩手県建設業協会青年部連絡協議会の会長さんからダイレクトメッセージが届いた。

いわく、同青年部のキャッチフレーズは「われら地球のデザイナー」だと。

そして、教育関係者との打ち合わせでは特に効果を発揮するのだとか。

「地球をデザインする」

もちろん、「ふつうの暮らしを下支えする」土木屋なれば、地球を改変してしまわなければならないことがしょっちゅうあり、だからこそ、「人間様のためだもの、しゃああんめえだろうよ」とでも言うような不遜な態度は厳に戒めるべきではあろうが、そこのところを承知したうえで、こんな思い切った表現もありだなと、辺境の土木屋60歳はそう思う。

「われら地球のデザイナー」

うん、よいではないか。


 

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earthmoving

2018年08月30日 | 土木の仕事

建設通信新聞公式ブログ(8月28日)より

 厚木市建設業協会(関野耕正会長)は26日、神奈川県厚木市の厚木中央公園と厚木市役所本庁舎西側駐車場で「建設フェスタ2018inあつぎ」を開いた。厚木市や市教育員会、厚木商工会議所の後援の下、重機を使ったスーパーボールすいく・サッカーゴールゲーム、高所作業車・バックホウ・振動ローラー・小型ショベルの体験試乗、丸太切り作業体験と絵付けコーナーなど趣向を凝らしたイベントを用意し、会場には子どもたちの歓声が響き渡った。

 

この催しで小林常良厚木市長がこう語ったという。

「道路、建物、生活排水路、河川護岸などをつくっているのが建設業の皆さんであり、無いものから有をつくっていくのが皆さんの仕事。ある意味、“地球の芸術家”だと思っている」


”地球の芸術家”

「へ~、おもしろいこと言うやんか」とニンマリするわたしは、よもや自分自身が芸術家であるとはこれっぽちも思ってないし、土木という仕事が”地球の芸術家”だとも考えてないが、「地球を相手にする仕事」というのはわたしが学生さんや生徒さん、児童さんたちに「土木とは」を説くときに常々使っている言葉ではある。

そういえば、この記事の存在をわたしに教えてくれた東京在住のOさんが、”earthmoving" という言葉を教えてくれた。

 

”earthmoving" 

(『英辞郎 on the WEB』より)

土工事(の)、土工(の)◆地ならしや土砂の埋め戻しなど、大量の土砂を取り扱う土木工事。

earthmoving equipment

地ならし機

earth-moving industry

土木産業[業界]

earth-moving machine

土木機械

 

ほ~・・・、浅学にして初耳だ。いつものことながら、このオジさん、知らないことが多すぎる。

というのはこの際軽くスルーして、ふ~ん・・・「アースをムービングする」、けっこうカッコいいじゃないか、とまたニンマリする。

検索している途中、こんな単語にも出会った。

 

”Earthworks"

(『WikipediaーEarthworks(engineering)』より)

[Googleによる翻訳]:土工は、土壌や未形成の岩石を含む土壌表面の一部を処理することによって作られた工学的な作品です。

[原文]:Earthworks are engineering works created through the processing of parts of the earth's surface involving quantities of soil or unformed rock.

[同翻訳]:典型的なアースワークには、道路、鉄道のベッド、道路、道路、ダム、堤防、運河、およびバームが含まれます。その他の一般的な土工は、土地の地形を再構成したり、斜面を安定させるための土地採取です。

[原文]:Typical earthworks include roadsrailway beds, causewaysdamsleveescanals, and berms. Other common earthworks are land grading to reconfigure the topography of a site, or to stabilize slopes.

 

 

あたらしく言葉を覚え、またひとつカシコくなった辺境の土木屋。今日はお城下まで出かけて品質確保シンポジウムとやらのパネリスト役、喋ってなんぼのお仕事だ。巷間、どうも舌先三寸のように思われてる向きが多いようなので、この際だからあらためて表明(釈明じゃないよ)しておく。

あくまでもわたしの本業は、アースをムービングする人。

ゆめお忘れなく。

(自分が忘れんなよナ) 

 




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V12

2018年08月24日 | 土木の仕事

 

高知県優良建設工事施工者表彰受賞。

おかげさまで12年連続だ。


今回の勝因はといえば、

「あきらめなかったこと」

これに尽きる。

いや、そりゃわたしとて技術屋だもの、もちろんこの仕事には評価に値する土木技術があると、そう確信してはいる。

だが、それとこれとは別の話。

優良建設工事施工者表彰のハードルは、簡単に超えることができないし、12年という歳月を経てもなおそれをつづけるには、色々さまざまな偶然や必然に助けられなければでき得ることではないと、はなはだ手前味噌ながら、そう思う。


とはいえ、これも明日からは過去の実績でしかなく、

その実績と勝負しなければ、「13年」という明日にはつながらない。

 

 

って、一度はそんなカッコのいいセリフを吐いてみたかったのだ。

とりあえず、今日一日は素直に喜ぼうっと。

 

 

 

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「第1回重機オペレーター技能大会」という催しが盛岡競馬場であるらしい。

2018年08月08日 | 土木の仕事

サイトを見るなり思わず目を見張り、胸のときめきを抑えきれなかったわたしなのである。

そのサイトは『いわけんブログ』、サイトの主さんは(一社)岩手県建設業協会。思わずときめいてしまった記事は、『重機オペレータ技能競技大会の開催について』。

8月7日、きのうのものだ。

 

 

以下、『いわけんブログ』から引用する。


・・・・・・・・・・・・・・ 

(一社岩手県建設業協会は、会員企業に所属する重機(パワーショベル)オペレーターが運転・操作の技能を競う「重機オペレーター技能競技大会」を開催いたします。

 建設現場において、重機オペレーターによる作業は欠かすことが出来ない重要な仕事です。また、自然災害等が発生した際には、その最前線で緊急の応急対応に従事することもあり、重機オペレーターの技能は地域を守るためにも継承されなければならない技能と言えます。

 本競技大会は、技能の更なる向上と”やりがい”の創出により、ひいては将来的な技能継承に繋げることを目的として開催いたします。

 協議内容は、現場で実際に行う作業を想定した内容となり、多くの方々に重機オペレーターの技能を知って頂ける機会になることを期待しております。

 どなたでも無料でご観覧いただけますので、希望する方は下記により申込をお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・

 

何がいいってアナタ、その拠って立つメインを、「技能」としてるところがいい。「多くの方々に重機オペレーターの技能を知って頂ける機会になることを」目指して「どなたでも無料でご観覧いただけます」というのが、なおいい。やれアイコンストラクションだ、やれICTだと喧しい今、使うマシーンやツールを云々するのではなく、人が機械をどれだけ操れるかという「技能」を競うというのがいい。いやわたし的には、競わなくてもなんら不都合はないのだが、やはりそこはそれ、競技大会という体裁にしたほうが、やりがいがあるというものだろう。

技能や技術を修得する道にショートカットはない。

速くたどり着ける道や方法はたしかにある。

だがそれは、進取の気性であったり、いつでもどこでも誰からでも「学ぶ」ことができるオープンマインドな感性であったり、その「学び」をさらに深くさらに大きくするためのたゆまぬ努力であったりと、各人各様が磨いた方法やスタイルでたどり着いたのであって、断じてショートカットではない。

極論すると、アイコンストラクションあるいはそのツールとしてのICTは、国を挙げて、ショートカットをする方法を開発し、近道をするすべを手に入れようという話である。わたしがアレに「なんだかなあ」と思いつづけているのは、たぶんそこのところへの違和感なのだろうと思っている。

とはいえ、悪いばかりの話ではない。そもそもいかにして生産性を向上させるか」という議論自体が、そういった類の話なのだ。そこからイノベーションが生まれる。否定はできない。否定をしては、シビル・エンジニアとしてのジ・エンドだ。

だが、「土木の仕事」をなりわいとして日々を生きるのであれば、忘れてはならないことがある。避けては通れないものがある、というべきか。

「地球を相手にする」仕事としての「土木」でもっとも大切なものは、その繰り返しから生まれた「経験と勘」であり、人間固有の「経験と勘」こそが「土木を土木たらしめる」大きな要素なのである。あくまでもメインは人間で機械はサブ。「ICTにより人手がいらなくなるから生産性が上がります」というお題目はけっこうだが、そこのところの認識が欠けた議論は空虚だとさえわたしは思うのだ。

こと重機においてはなおさら、そんな空気が蔓延するこの業界のなかで、重機オペレーターの技能にスポットライトを当てる。ほとんど鬼神の技かと見紛うような「技能」を有するオペレーターは日本全国に数多いるはずだ。相当な人がわたしのすぐそばにもいることから考えれば、それは容易に想像がつくところである。中島みゆき姉が歌ったところの「草原のペガサス」たちだ。

主役は「草原のペガサス」たちと、「草原のペガサス」たちが持つ「技能」。「技能」もまた人間固有のものであることを思えば、これに胸が踊らずして、何にワクワクするのか。


県建設業協会が主催するというのがまたいい。

それはつまり、「自ら発信する」という行為であり、

「おぼんのような世界」は自ら情報を発信(物語=プレゼンテーション)できないことで、好き勝手に解釈されている。つまり自ら情報を発信しない限り「なんだかわからないもの」は「なんだかわからないもの」のままなのであり、それは好き勝手に解釈されるものでしかないのである。(『桃知利男の浅草的ブログ』より)

http://www.momoti.com/blog2/2008/06/post_251.php

という桃知さんが10年前に喝破した悪しき状況を打ち破るための行動である。

そしてそれは、近ごろ喧伝される「担い手確保」のための大きな武器となると、この報を受けてそう思い始めた。

売り物は何?と問われれば、それは「技能」と「技術」である。特にバックホウの操作技術のように目で見て理解でき、かつ一般の人(特に子どもや若年者)にとっては驚嘆の対象となるであろう「技能」には、「あこがれ」に昇華する可能性がある。マシンコントロールの重機が動いているところを見たところで、「へ~、そうなんだ」とテクノロジーの進歩に驚くだけで、「ぼくもやってみたい(なりたい)!」と考える人はそれほど存在しないのではないだろうか。

 

競技は「法面整形」と「積込み」の2種類。

大会のフィナーレでは優勝者とICTバックホウのエキジビションマッチもあるというのはご愛嬌だろうが、「ご愛嬌」という小技を用いるのも、情報発信においては重要なテクニックだ。

岩手建協の結果報告と今後の展開を想像し、独りわくわくする辺境の土木屋なのだった。

 

 

 

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ここで見せろ土木の力

2018年07月27日 | 土木の仕事

どうだろう?

山崎エリナさんにも負けてないんじゃないか?

不遜にも、撮影者本人だけはそう思ってる

 

というきのうの投稿(→『本日より開催「インフラメンテナンス写真展」』)に対して、山崎エリナさんからコメントをいただいた。

「負けました、、、」と。

 

う~ん、シャレがわかる人だ。

とはいえオジさんは根っこのところで気が弱い。

恥ずかしさのあまり、どこかに適当な穴はないかとそこらあたりを探してみたが、おあつらえ向きな穴などあるはずもなく、しゃあないなとばかりに開き直り、「いくつになっても褒められて伸びるオジさんです」とうそぶいてみた。

こうなりゃついでだと、3年前の同じ応急工事現場で撮影した別の写真を引き出してみる。

 

 

 

 

一人ひとりが自分の持ち場で笑顔でたたかえ、えぶりばでぃ。


なんて惹句を思い浮かべた。

テレビでは、毎日のように今回の豪雨災害のニュースが流れ、いつもそこには「土木の人」たちと「土木の機械」が映っているが、まったくもって不思議なことに、そのことについて言及するマスコミはない。毎度毎度のことだ。もちろんのこと、だからやらないとか、だからやるとかいうようなことではない。確かなことは、今日もまたこの日本のあらゆるところで、ふつうの暮らしを支えるために数多の「土木の人」たちが働いている事実があるということだ。


 

寿建設ホームページより

福本伸行さんが提供してくれた画像のダウンロードはこちらから

↓↓

http://www.kotobuki-c.net/topics/fukumoto.pdf

 

 

「ここで見せろっ!!!土木の力っ!!!」

がんばってほしい。

 

一人ひとりが自分の持ち場で笑顔でたたかえ、えぶりばでぃ。 

 

 

 

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本日より開催「インフラメンテナンス写真展」

2018年07月26日 | 土木の仕事

 

3年前の今ごろ、

フェイスブックにアップロードした国道493号災害応急対応の写真。

題して、「昼間のパパは男だぜ!」だ。

そのタイトルの良し悪しは別にして、写真そのものはけっこうイケてるんじゃないかと、あらためて見てそう感じた。


どうだろう?

山崎エリナさんにも負けてないんじゃないか?

不遜にも、撮影者本人だけはそう思ってる。


おりしも、本日から31日までの6日間、福島市でインフラメンテナンス写真展が開かれている。

→『本日より開催「インフラメンテナンス写真展」

28日には、山崎エリナさんと和合亮一さん、浅尾芳宣さんが、『表現者たちと語る、建設業の伝え方』をテーマにトークショーを行うらしく、仕掛け人の森崎さんからは、「見に来ない?」とごていねいな招待もいただいていたが、今回は泣く泣く断念。

だってそうでしょ、そりゃそうだもの。

なんてったって『表現者たちと語る、建設業の伝え方』なのである。

見ずに死ねるか、聴かずに死ねるか、の思いを胸に秘め、遠く南国土佐の高知より切歯扼腕しつつ盛会を祈る。

 

 

 

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