答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

風花(かざはな)

2018年07月31日 | 北川村

わたしが所属する和太鼓チーム「北川村やまなみ太鼓」のレパートリーのひとつに『風花』(曲:山田瑞穂)という曲がある。言わずもがなのことかもしれないが、「かざはな」と読む。そのほとんどがオリジナル曲であるレパートリーのなかで、頻繁に演奏する曲のなかでは唯一、他人さまがつくったものだ。華やかな曲をつくるのが下手くそだという、考えようによっては致命的な欠陥を持つわたしにとって、重宝させてもらっている大切な曲である。

 

先月のある日、稽古のさなか、ふと思いついて「風花ってどういう意味か知ってる?」と、メンバーのひとりである国際交流員Michaにたずねてみた。案の定、知らないという。よし、じゃあオジさんが教えてあげようと身を乗り出す還暦過ぎの太鼓打ち。

 

「まず、粉雪が舞っているところをイメージしてみてくれるかい。

大量にではないよ、かすかに。

でもね、その場所では雪が降ってないわけ。

その雪は風に乗ってどこか別のところからやってきたものなんだ。

風に乗って花びらが舞う。

そんな雪のことを風花っていうんだ。」

 

全国こども電話相談室の無着成恭先生よろしく、やさしく意味を説き、ちょいと自慢げなオジさんに対し、メンバーのひとりのオバさんがひと言。

 

「え~?風花って桜の花が散ってる様子を言うんじゃないの??」

 

聴くなりとたんに脆くも自信がくずれ始めたオジさんは、小さな声でMichaに伝えた。

 

「人に言うときは、調べてからにしてね。」

 

風花(goo辞書より)

1晴天に、花びらが舞うようにちらつく雪。山岳地帯の雪が上層気流に乗って風下側に落ちてくるもの。

2初冬のころの晴れた日、風が吹き始める前などに、雨や雪がぱらぱらと降ること。

 

まったく、いつもどこでもエラそうなことを言いながら、肝心なところで自信を保ちつづけることができない気弱なオジさんをなぐさめるかのように、今度はアメリカ人がひと言。

 

「どっちにしても素敵。とても日本語らしい美しい日本語ですね。」

 

そうか、、、そうだよな、、、

美しい日本語をタイトルに持つ曲をあだやおろそかに演奏してはなりませぬぞ、、、

自分で自分にそう言い聞かせる、辺境の太鼓打ち。

 

 

 

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夏の夜の贈与

2018年07月30日 | ちょっと考えたこと

近ごろ読んだ本。 

 

形容詞を使わない 大人の文章表現力
石黒圭
日本実業出版社

 

いつも結果を出す部下に育てるフィードフォワード
久野和禎
フォレスト出版

 

一番伝わる説明の順番
田中耕比古
フォレスト出版

 

いやいや正しくは読みかけだ。どれも最後まで読んではいない。 

よほどのことがなければ、ここではわざわざ本の悪口を書かないというスタンスのわたしだから、アソコがココがとあげつらうことはしないし、どの本からもそれはそれで得るところはあるのだが、読んでいて「なんだかなあ~」なのだ。

いやいやそれは、きっとこれらの本のせいなどではなく、これらをネタ元にしてどうこうしようという、わたし自身の邪な心象ゆえなのだろう。事ほど左様、近ごろなんだかどうもおもしろみがなくてたまらないわたしの本読み事情なのである。

そんなこんなで過ごしていた一昨日夜。泊まりに来ていた孫1号が、わたしの本棚から一冊の本を選び出し、「じいちゃん、これ読んで」と持ってきた。


泣いた赤鬼 (絵本)

文:浜田廣介

画:浦沢直樹

小学館


文・浜田廣介、画・浦沢直樹『泣いた赤鬼』だ。

「ほ~、よく見つけたね」

とアタマをなで、さっそく読んで聴かせた。

ふむふむナルホド。

ほ~、そうだったのか。

昨年来アチラコチラで、この絵本を導入部として「信頼とはなんぞや」について語ってきたのだが、あらためて声に出して読んでみると、まだまだ理解が浅かったことに気づかされた。

ということで、読み終わってから再度孫のアタマをなで謝辞をのべる。

「ありがとな」

なんのことやらさっぱりわからず、ポカンとしてハゲアタマの爺を見上げる四歳児。

今さらながらあらためて、学びが起動するしないについては、受信する側における問題が大半を占めることを再確認。ウシシ・・・コイツはネタに使えそうだぞシメシメ・・・なぞという邪な心で本を読むと、たいがいはロクなことがない。それに何より自分自身がおもしろくない。もそっと自然体で行きましょうぞ、と自分で自分に言い聞かせ、みたび孫のアタマに手をやろうとすると、その気配に気づいたか、スルリと体をかわして四歳児が逃げていく。

孫よ、今宵の君からの贈与、爺はしっかと受け取ったぞ。

幼い背中に声かけた。

 

 

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Excelで「プログラムにコマンドを送信しているときに、エラーが発生しました。」というエラーメッセージが出たときの対処法

2018年07月28日 | PCのトラブル(とか)

朝イチバン、Excelファイルを開こうとすると、こんなんが出た。

 

 

別のファイルで試してみるが同じこと。

躊躇なくグーグルさんを頼ってみることにして、速やかに「プログラムにコマンドを送信しているときに、エラーが発生しました。」と打ち込むと、トップに表れたページが『Excelで”プログラムにコマンドを送信中にエラーが発生しました”というエラーが表示される』というもの。Microsoft のサポートサイトだ。

4つある解決方法のなかで、とりあえずイチバン最初に出ている「方法1:DDEの虫の設定を変更する」を実行してみる。

まず、くだんのエラーメッセージのOKをクリック。空のExcelファイルは残っているので、左上の[ファイル]から[オプション]を選択する。

 

 

次に[詳細設定]を選び、下へ下へとスクロールすると[全般]という項目までたどり着くので、そのなかにある[Dynamic Data Exchange (DDE) を使用する他のアプリケーションを無視する]というチェックボックスをオフにする。

 

 

以上で「方法1」完了。

くだんのExcelファイルをダブルクリックすると、、、

開いた。

 

Microsoftさんの説明によると、

エクスプローラーで Excel ブックをダブルクリックすると、Dynamic Data Exchange (DDE) メッセージが Excel に送信されます。 このメッセージは、ダブルクリックされたブックを開くように Excel に指示します。

上述の "無視する" オプションを選択していると、Excel が別のプログラムから送信された DDE メッセージを無視します。 そのため、エクスプローラーが Excel に送信した DDE メッセージが無視され、Excel はダブルクリックされた Excel ブックを開きません。

ということなのだが、なぜ突然わたしのPCでそうなったかは依然として不明。

ま、いい。とりあえず業務をこなすのに支障がなければそれでいい。そこから先を理解する必要は今のところない。

ということで、いつものように備忘録として記しておく。

『Excelで「プログラムにコマンドを送信しているときに、エラーが発生しました。」というエラーメッセージが出たときの対処法」。

念のため書いておくが、これはあくまで「方法1」だ。

これで解決できない場合は、以下のサイトを参考に。


『Excelで”プログラムにコマンドを送信中にエラーが発生しました”というエラーが表示される』

 

 

 

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ここで見せろ土木の力

2018年07月27日 | 土木の仕事

どうだろう?

山崎エリナさんにも負けてないんじゃないか?

不遜にも、撮影者本人だけはそう思ってる

 

というきのうの投稿(→『本日より開催「インフラメンテナンス写真展」』)に対して、山崎エリナさんからコメントをいただいた。

「負けました、、、」と。

 

う~ん、シャレがわかる人だ。

とはいえオジさんは根っこのところで気が弱い。

恥ずかしさのあまり、どこかに適当な穴はないかとそこらあたりを探してみたが、おあつらえ向きな穴などあるはずもなく、しゃあないなとばかりに開き直り、「いくつになっても褒められて伸びるオジさんです」とうそぶいてみた。

こうなりゃついでだと、3年前の同じ応急工事現場で撮影した別の写真を引き出してみる。

 

 

 

 

一人ひとりが自分の持ち場で笑顔でたたかえ、えぶりばでぃ。


なんて惹句を思い浮かべた。

テレビでは、毎日のように今回の豪雨災害のニュースが流れ、いつもそこには「土木の人」たちと「土木の機械」が映っているが、まったくもって不思議なことに、そのことについて言及するマスコミはない。毎度毎度のことだ。もちろんのこと、だからやらないとか、だからやるとかいうようなことではない。確かなことは、今日もまたこの日本のあらゆるところで、ふつうの暮らしを支えるために数多の「土木の人」たちが働いている事実があるということだ。


 

寿建設ホームページより

福本伸行さんが提供してくれた画像のダウンロードはこちらから

↓↓

http://www.kotobuki-c.net/topics/fukumoto.pdf

 

 

「ここで見せろっ!!!土木の力っ!!!」

がんばってほしい。

 

一人ひとりが自分の持ち場で笑顔でたたかえ、えぶりばでぃ。 

 

 

 

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本日より開催「インフラメンテナンス写真展」

2018年07月26日 | オヤジの情報発信修業

 

3年前の今ごろ、

フェイスブックにアップロードした国道493号災害応急対応の写真。

題して、「昼間のパパは男だぜ!」だ。

そのタイトルの良し悪しは別にして、写真そのものはけっこうイケてるんじゃないかと、あらためて見てそう感じた。


どうだろう?

山崎エリナさんにも負けてないんじゃないか?

不遜にも、撮影者本人だけはそう思ってる。


おりしも、本日から31日までの6日間、福島市でインフラメンテナンス写真展が開かれている。

→『本日より開催「インフラメンテナンス写真展」

28日には、山崎エリナさんと和合亮一さん、浅尾芳宣さんが、『表現者たちと語る、建設業の伝え方』をテーマにトークショーを行うらしく、仕掛け人の森崎さんからは、「見に来ない?」とごていねいな招待もいただいていたが、今回は泣く泣く断念。

だってそうでしょ、そりゃそうだもの。

なんてったって『表現者たちと語る、建設業の伝え方』なのである。

見ずに死ねるか、聴かずに死ねるか、の思いを胸に秘め、遠く南国土佐の高知より切歯扼腕しつつ盛会を祈る。

 

 

 

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『子どもの考える力をつける3つの道具』(岸良裕司、きしらまゆこ)を読む

2018年07月25日 | 読む・聴く・観る

 

考える力をつける3つの道具

岸良裕司

きしらまゆこ

ダイヤモンド社

 

『考える力をつける3つの道具』(岸良裕司、きしらまゆこ)を読み、再読してみようかと思ったそのすぐあと、「ふむ、チト待てよ、たしか・・・」と Amazon をのぞくと・・・・・・・

あった。

『子どもの考える力をつける3つの秘密道具』。

 

子どもの考える力をつける 3つの秘密道具 お悩み解決! ! にゃんと探偵団

岸良裕司

きしらまゆこ

ナツメ社

 

もちろん、自分用にと注文、すぐに到着した。

『考える力をつける3つの道具』+『子どもの考える力をつける3つの道具』で何をするか。

『考える力をつける3つの道具』+『子どもの考える力をつける3つの道具』を何のために使うか。

さらに、ずいぶん前に読んだこんな本も加えて、

 

全体最適の問題解決入門―「木を見て森も見る」思考プロセスを身につけよう!
岸良裕司
ダイヤモンド社


『考える力をつける3つの道具』+『子どもの考える力をつける3つの道具』+『全体最適の問題解決入門』を何のために使うか


ま、ネタ元「のようなもの」である。

いつどこでどんなネタとなって登場するか、ネタにしようと目論んでいる当の本人にも、皆目それはわからないのだが。



という投稿、きのう(25日)アップロードしたつもりが、「下書き」のまま保存されていたのをただ今(26日17時43分)発見。

ということで、すぐさまアップ。


でわ。

 

 

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See you ! ~ モネの庭から(その325)

2018年07月24日 | 北川村モネの庭マルモッタン

38日ぶりのモネの庭。

請け負っていた「花の庭」の修繕工事が完了したとの報告を受け、仕上がりの確認をしたついでに、少しでもいいから睡蓮の顔を拝んでいこうと池へと上がった。

ゆっくりしている間はない。

カメラもコンデジしかない。

こんなときはピンポイントで勝負だ。

わたしの撮影作法からいけば、決め打ちは邪道に近いが、事情によってはそんなこともある。

この時季この時間、、、狙いを定めたのは池の最奥、太鼓橋の対岸。

テーマは光と影だ。

 

 

 

 

 

 

 

撮りながら、キャプションも決める。


「夏の朝、ニンフィアの池に光ゆらぐ」


8時を少し過ぎた時間。池全体には、すでに強烈な陽光が差し込んでおり、富栄養気味の緑の水面がまぶしいが、ここだけは涼感にあふれている。

白く清楚な睡蓮に淡い光と影。

酷暑の夏に、いっとき現れるコントラストだ。

 

 

撮った写真は両手の指にも満たないが、まずまずじゃないか、

と自己満足しながら丘を降りる道すがら、村に赴任していた国際交流員との別れとなった昨夜の太鼓の稽古を思い出し、

最後に交わした言葉を独りごちてみる。


” See you ! "

 

花に嵐のたとえもあるさ、

さよならだけが人生だ。

Micha、また会おう、花と緑のこの村で。

 

 

クリックしてください。

大きなサイズで見ることができます。

↓↓

 

 

 

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『考える力をつける3つの道具』(岸良裕司、きしらまゆこ)を読む

2018年07月23日 | 読む・聴く・観る

 

考える力をつける3つの道具

岸良裕司

きしらまゆこ

ダイヤモンド社

 

チョイと思うところあり、久々に岸良本を読んでみた。

文:岸良裕司、絵:きしらまゆこ、『考える力をつける3つの道具』だ。


いや~、今さらながらに、岸良さんの本はわかりやすい。

とはいえ、11年前に『マネジメント改革の工程表』を読んで以来CCPM(クリティカルチェーン・プロジェクト・マネジメント)の虜となったわたしから言わせれば、そこが岸良本の抱える問題でもある。


マネジメント改革の工程表
岸良裕司
中経出版


その「わかりやすさ」ゆえからか、ついつい「わかったつもり」になってしまい、そこから先の理解が深まらない嫌いがなきにしもあらずなのだ。

ただそれは、岸良本が抱える問題というよりは、読み手の側に生じやすい問題と表現したほうが適切なのであって、受け取る側がそのことについて留意し、それをさらに深化するべく四方八方鵜の目鷹の目で次なる学びの対象を探すか、再読再再読をして、「わかりやすさ」の奥底に潜んでいる本質を引っ張り出してくればよいだけのこと、岸良さんが悪いわけでもなんでもない。


・・・・・・・・・・

 変化の激しい時代。環境が悪化するとともに、取り組む問題も常に変わってくる。そんななかで、ずっと変わらずに役立つことがあるとしたら、それは「考える力」を身につけることではないだろうか。

 この本で紹介する「考える力をつける3つの道具」は、もともとは教育の現場で、子どもたちが「考える力」をつけるために、イスラエルの物理学者、エリヤフ・ゴールドラット博士によって編み出されたものである。道具は、たった3つ。しかもやさしく、実践的で、使っていて楽しい。そしてやればやるほど、考えることが大好きになってくる。子どもから大人まで誰でも使えるのがよいところだ。(まえがき『カメよりウサギ、アリよりキリギリス』より)

・・・・・・・・・・


さあ、「わかったつもり」にならないように気をたしかに持って、「わかりやすい」岸良ワールドへ。

わたしはとりあえず再読、かな。

 

 

 

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辺境の土木屋、大阪駅界隈で迷う。

2018年07月22日 | ちょっと考えたこと

「三方よし」発祥の地、近江の国で、「三方良しの公共事業」を語るツアー最後の夜は、滋賀を離れて大阪梅田。今春、結婚したばかりの姪っ子夫婦と大阪駅中央口で待ち合わせ。

「祭りか?」と見紛うごとき人混みに口をあんぐり開け(てたんだと思う、たぶん)ながら、歩く、歩く、歩く。

水の都の大阪はかつて住んでいた場所だもの、土地勘はある、と思ったのがそもそものまちがい。40年後の辺境の土木屋に、大都会の雑踏はチト荷が重すぎた。

ということで、あっさりとシャッポを脱ぎグーグルさんに頼ったはいいが、目的地近くまで来てこれがさっぱり。アッチへ行けコッチへ行けと、どう考えてもその誘導が確かでない。やっとこさたどり着いた待ち合わせ場所で、不安にかられながらも、待つ、待つ、待つ。

 

「着いた?」

「おるよ」

「目印ある?」

「ハゲや」

 

言わずもがなのことだろう、とスキンヘッドをつるりとなでたが、さすがは大阪梅田だ。再会したあと聞くと、落ち合うまでに2人、同じようなアタマをしたオジさんがいたのだと言う。

とまれ合流。

しゃべる、飲む、しゃべる、飲む、しゃべる、飲む

宴は深夜に及ぶが、まことに残念ながら時には限りがある。

別れを惜しみつつ散会したあと、東方向約1km先にあるホテルへ戻ろうと、ふたたびグーグルマップを開き歩いていると、ガード下で停まっていたタクシーの運ちゃんが「タクシー乗りませんか?」と声をかけてきた。目的地は目と鼻の先。しかも土地勘がないではない。歩いて帰るになんの問題もないさ、と誘いを無視して歩く。

ところが、だ。

辺境の土木屋、この時点で肝心なことを失念している。

酔っているのだ。

行くべき方向は大まかにわかる。だが地上の道路には向こう側に渡る場所がない。ということで歩道橋に上がる。方向がわからなくなる。視線をスマホに落としたまま、グーグルの誘導に任せ、地上、地下、歩道橋を、ぐるぐると歩く、歩く、歩く。

あれ?

同じところじゃないか?

まだまだ大勢の人がいるとはいえ時は深夜、ゲートが閉じてその先へは行けないところもあったりして、ちょっと泣きそうになってくる。

ふ~・・・。

腰をおろしてひと息入れ、少しのま考えた。

よし!

と決心し、グーグルさんを閉じてあたりを見渡し、目指す方向を見定めた。まわり道でもなんでもいい。あの方向へと歩いて行けば、そのうち着くさ。

という開き直りが功を奏したか、ほどなくホテル到着。

結局、1キロメートルちょっと先の目的地までに要したのは約1時間。

グーグルめ。

おのれの情けなさは棚に上げ、ひたすらグーグルマップを責める辺境の土木屋、大阪駅界隈で迷うの巻。

 

 

 

 

帰路についた翌朝、宿から駅までの道を逆歩するとどおってことはない。40年前の土地勘も錆びついてはない。アタマを上げ、前を向いて歩けばよいだけのことだった。

スマホのアプリケーションなんぞに頼るココロが問題なのだし、あとになって冷静に考えてみれば。

反省!

 

 

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辺境の土木屋、湖畔に佇む。

2018年07月21日 | ちょっと考えたこと

ホテルの部屋のカーテンをあけると、眼下に「スナックあかり」という灯りが見える。

「これは、来い、ということだよな」と独りうなずきドアを開け、いざ出陣。

しようとしたが、「いや待てよ」としばし沈思黙考。

思い直してきびすを返した甲斐あって、一夜明けた今朝は、すこぶるつきの快調だ。

長浜にいる。

「三方よし」の本場近江の国で「三方良しの公共事業」を語るツアー2日目。

朝から晩まで拘束された、いわば「囚われの身」なれば、すぐそこにある黒壁スクエアも長浜タワーも近くて遠い。

ということで、早寝早起きしてしばし脱走。

湖畔に佇む辺境の土木屋。

 

 

 

 

 

さて、本日の首尾や如何。

でわ。



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