散日拾遺

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床下浸水/索居處 沈默寂寥 ~ 千字文 092

2014-08-11 07:03:25 | 日記
2014年8月11日(月)
 昨日はあれから大変だった。
 台風11号がゆっくり北に抜け、しだいに風雨がおさまってくる。そのあたりから玄関の土間にどこからともなく水が滲みこみはじめ、外の水が引いていくのと入れ替わりに、中が徐々に冠水。ちょうどやってきた義弟も一緒に家の内外をあれこれ点検して回るうち、夕方になって西側の和室の押し入れに漏水が見つかった。
 畳を上げ、ついでに床板を一枚はがして断熱材を取り外すと、その下が水深1センチほどのプールになっている。そこから玄関土間に水が回っていたのである。
 さっそく工務店の担当者に連絡すると、朝から遠くの現場をいくつも回っててんてこ舞いしているらしい。この台風で、近畿圏では滅多にないほどの豪雨、似たようなことがあちこちに起きたのだ。何時になっても構わないから、ともかく寄ってくれと頼んでおくと、11時過ぎになって3人連れでやってきた。状況を確認し、今後の段取りを申し合わせ、引き揚げていったのは午前1時30分を回っていた。
 これも床下浸水というのかな、家の西側は斜面にめり込むような作りなので、設計段階から浸水対策がひとつの課題だった。その想定を超える高さに水が来たって、どこかで聞いたようなフレーズだ。記録的な豪雨で、斜面側にあるエアコンの室外機が一時は下半分水に浸かり、そのダクトに沿って水が入ったらしいという。バリアフリーを目的に、内外の段差を極力小さくしたことも、この際は裏目に出ている。
 業者と一緒に外を見回り、ふと見上げると十三日の月が中天に皓皓と美しい。
 何事も勉強なのでした。

***

○ 索居處 沈默寂寥
「處」は「閑処」と書き換えられる。閑静な場所、である。
「索居」は「独居」に同じ。

 閑処に独居し、沈黙寂寥。
 わびしい感じがするが、李注は直前の疏広・疏受の隠退後のあり様だという。ならばむしろ、満ち足りて和やかな住まいを想像すべきか。彼らは碁を打ったかな。

 台風一過、気持ちよい晴天である。高校野球も2日順延の初日、熱戦を聞きながら出かけよう。