不思議なことに室町時代の行列は三年前まではありませんでした。
京の都の1200年を遡ると云いながら、京都のみならず現代日本の基底にある諸々の文化を作った此の時代を無視したのは他でもなく、足利幕府を創設した尊氏が”朝敵”だったからです。 其のシッポが信長上洛列に明智光秀が居ないと言う形で未だ残っているのでしょう。
幕末から始まって、江戸時代、戦国時代、室町時代と徐々にさかのぼっていくこの行事も、平安神宮の創建と平安遷都1100年祭を奉祝する行事として、明治28年に始まりました。明治維新によって著しい衰退を見せた京都の町おこし事業の集大成として平安神宮が創建され、そこに寄せられた人々の熱意の象徴として、まったく同じ意志のもとに創始されたのが時代祭です。
平成19年には室町時代の行列が新たに加わっていますので、ご覧になるときはなるほどと覚えておいてほしいのですが・・・
何はともあれ京都御所をスタートして平安神宮までの4キロを市民2000人の参加で開催されるお祭り、そんなことも話題になります。
京都大好きし~ちゃん