ヒジュラ暦1426年シャッワル(10月)9日 ヤウム・サブティ(土曜日) |
このブログは思いつくままに綴っているので、時系列はかなりテキトーである。
ということで、話は突然、アラブ城観光に戻る。
アラブ城に向かうために、ゼノビア・ホテルの前からチャーター・バスに乗った。
南アジアから西アジアにかけてよく見られるような、デコレイティブなのに、チープな感じのバスである。
そして、これまたよくあるようにドライバーが「飛ばし屋ジョニー」である。
「なぜジョニーなのか?」と言われても、私の心の中では「飛ばし屋といったら、もちろんジョニーだろう」と昔から固定観念が出来ているので仕方ない。
最近では、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー(だっけ?)」などという商品名の豆腐も売られているし、ジョニーは永遠である。
ジョニーは登りでは歌いながら飛ばしていた。他の車とぶつかりそうになっても気にしない。さすがアラブ圏。
ガツッ!
実際に、他の車とぶつかっても気にしない。やはりアラブ圏。
下りはさらに飛ばした。ジェットコースターというより、スキーの直滑降に近い感覚。
前方にアラブ人らしき人たちがたくさん歩いている。ブレーキを緩める様子は無い。クラクションも鳴らさない。轢いてしまうではないか。
おいおいおーーいっ!
と思っていたら、歩いていた人たちが素早い身のこなしで流星号をよけた。むむ、あの動き…アラブ人恐るべし。
次なる関門は反対方向から飛ばしてくるバス。またもやスピードを緩めない。よける気配も無い。ぶつかるじゃないか。
おいおいおーーいっ!
間一髪で相手がよけてくれた。
思わず「オー!! ベリー・デンジャラス!!」と叫んだ。
ジョニーはこちらを見て笑いながらひとこと言った。
「イン・シャー・アッラー!」
うーむ、こういう使い方で本当にいいのか? ぶつかったら、アッラーの意思ではなく、あなたのせいだと思うぞ。
というか、こっち見て話していないでいいから前を見てくれ。ああっ! また対向車だあ!
大変スリリングな時間を体験させていただいた。ああ、無事でよかった。
愛車の「流星号」。勝手に命名。 | すごいスピードで坂を下る。スリル満点! |