日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 ~アナー・イスミー・イスハーク~

2004年に入信したのに、2003年入信だと勘違いしていた、たわけもんのブログです。

ああ憧れのパルミラ遺跡⑦ 飛ばし屋ジョニー

2005年11月12日 07時04分27秒 | 中東ヘロヘロ紀行
ヒジュラ暦1426年シャッワル(10月)9日 ヤウム・サブティ(土曜日)

この人が「パルミラの飛ばし屋ジョニー」。シリアでは伝説のドライバー(ウソ)。

 このブログは思いつくままに綴っているので、時系列はかなりテキトーである。
 ということで、話は突然、アラブ城観光に戻る。

 
 アラブ城に向かうために、ゼノビア・ホテルの前からチャーター・バスに乗った。
 南アジアから西アジアにかけてよく見られるような、デコレイティブなのに、チープな感じのバスである。


 そして、これまたよくあるようにドライバーが「飛ばし屋ジョニー」である。
 「なぜジョニーなのか?」と言われても、私の心の中では「飛ばし屋といったら、もちろんジョニーだろう」と昔から固定観念が出来ているので仕方ない。
 最近では、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー(だっけ?)」などという商品名の豆腐も売られているし、ジョニーは永遠である。


 ジョニーは登りでは歌いながら飛ばしていた。他の車とぶつかりそうになっても気にしない。さすがアラブ圏。


 ガツッ!


 実際に、他の車とぶつかっても気にしない。やはりアラブ圏。


 下りはさらに飛ばした。ジェットコースターというより、スキーの直滑降に近い感覚。


 前方にアラブ人らしき人たちがたくさん歩いている。ブレーキを緩める様子は無い。クラクションも鳴らさない。轢いてしまうではないか。


おいおいおーーいっ! 



 と思っていたら、歩いていた人たちが素早い身のこなしで流星号をよけた。むむ、あの動き…アラブ人恐るべし。


 次なる関門は反対方向から飛ばしてくるバス。またもやスピードを緩めない。よける気配も無い。ぶつかるじゃないか。


おいおいおーーいっ! 




 間一髪で相手がよけてくれた。


 思わず「オー!! ベリー・デンジャラス!!」と叫んだ。


 ジョニーはこちらを見て笑いながらひとこと言った。


 「イン・シャー・アッラー!」


 うーむ、こういう使い方で本当にいいのか? ぶつかったら、アッラーの意思ではなく、あなたのせいだと思うぞ。


 というか、こっち見て話していないでいいから前を見てくれ。ああっ! また対向車だあ!


 大変スリリングな時間を体験させていただいた。ああ、無事でよかった。

愛車の「流星号」。勝手に命名。すごいスピードで坂を下る。スリル満点!