“色の話いろいろ”

色には意味があり、使い方次第で印象が良くなります。
「イマイチ」が「素敵」に変わります。

時代を超えて佇む雛・仁徳コレクション展へ

2010-03-04 | 日本の美術品めぐり・鑑賞会

桃の節句の雛祭りの日に更新できなかった

先日、日本の色めぐり会で行って来ました☆
さすが輸入家具店・Art-house21で開催されているだけあって、ディスプレイも素敵でした。
島津真由美さんの、な・げ・い・れ、の生け花も、季節を愛でる日本人を感じることができ、仁徳コレクションが一層引き立てられていて良かったです。
雛人形だけを鑑賞するのではなく、屏風や、最高級の菊花文の杯など、美しいと感じるものが適所に展示されていて、大満足の雛美術展でした。
仁徳さんから、直接の鑑賞ポイントのお話もあり、これもまたラッキーでした。
他にも数々のコレクションをお持ちだそうで、次回のコレクション展がいつになるのか?待ち遠しいです。
3/28までなので、これから出かける予定の人も大丈夫。一見の価値あります。

画像は、我家の女雛の後ろ姿です。
雛人形のつややかな黒髪は、乱れもなくとても美しい・・・高貴な女性の象徴です。
平安貴族の女性たちは、年に1~2回のみの洗髪だけだったそうで、毎日、侍女に髪を梳いてもらって、美しくつややかな黒髪を保ちました。
現代女性には、年に1~2回だけのシャンプーなんて我慢できないですが、それでも、やっぱり、バサバサ髪のお雛様はあり得ませんね。

平安時代の恋愛長編小説・源氏物語には、雛人形の元と言われている『人形(ヒトガタ)』も『雛遊び』も書かれいることをご存知の方も多いと思いますが、お話しましょう。

訳あって京を離れて須磨で暮らしていた源氏が、3月の上巳(ジョウシ・ジョウミ)の日に、これまでの罪を『人形(ヒトガタ)』にたくして舟に乗せ、流す場面があります。
その後、明石の君の所へ導かれて、愛し合い、身ごもった明石の君を残して京へ帰ってしまうのですが・・・
源氏は、生まれた明石の姫君を引き取り、子供のいない源氏の奥様・紫の上が、母親代わりになって育てます(明石の姫君が、将来、立派な身分の男性と結ばれるためです)。源氏の息子・夕霧が、その明石の姫君の『雛遊び』の遊び相手をしている場面があります。

源氏物語に書かれているように、平安貴族の生活は多趣味でとても優雅だったようですが、その裏には、権力に弄ばれる女性の涙がありますよね。

あなたは、光源氏のような色男は好きですか? 

それからもうひとつ、違うかも知れませんが“仁徳”という言葉がどこから来たのか、そのヒントは、和歌山の淡嶋神社にありそうです。気になる方は調べてみて下さい。


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