“色の話いろいろ”

色には意味があり、使い方次第で印象が良くなります。
「イマイチ」が「素敵」に変わります。

伝統色講座・第1期終了

2007-12-29 | 日本の色彩文化講座
太宰府館(福岡県太宰府市)にて、第1期・伝統色講座を4月から月1回開講を始め、12月に終了しました。
~受講生のアンケート内容を紹介します~
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もともと色に興味はあったものの歴史(背景)との関係から色を考えたことはありませんでしたので、毎回とても新鮮でした。
これまで学校でおもしろくない歴史の授業を受け、各時代の魅力を知らないままに大人になったことが悔やまれますね。
でも、今回この講座を受け、どの時代にもそれぞれ素晴らしい魅力があること、また色を見ることでその時代の背景がわかるというのは、新しい発見でした。
膨大な資料から、興味のありそうなものを選んで私たちに見せて下さってありがとうございました。
この講座のためにたくさんの時間をかけて下さったのだと感謝しています。
本当にありがとうございました。
毎月の色めぐり会も楽しみにしています。
 ■K・Fさんより■
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福岡市の中心部で仕事をしているので、度々遅刻や欠席をしてしまい大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。
◎今後の展開
企業との仕事やセミナー、学校での授業に大変役立ちますし、説得力が出ると思います。詳しい時代背景の説明が大変興味深かったです。
本で得られる知識では、ここまで深い内容を自分ではつかめないので、この講座を受けさせて頂いて本当に良かったと思います。
太宰府という場所での講座というのも、歴史を感じられて環境としても最高だと、毎回、楽しく通わせていただきました。
質問も上手く出来ず、やりにくい受講生だったと思いますが、熱心に説明いただきありがとうございました。本当に良い機会に恵まれました。
又、このような講座があればご案内下さい。
 ■S・Yさんより■
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詳しくはアメニティカラープロジェクトのHPをご覧ください。
⇒ http://www.ac-pro.com



第2回目 木村博多織・手織り工房見学※終了

2007-12-25 | 日本の美術品めぐり・鑑賞会
博多織伝統工芸士・木村先生の工房(筑紫野市)を訪ねます。
平成17年、勲章・瑞宝単光章を授章。5年前から後継者育成を始められ、現在7名指導されています。
木村先生作の博多織は、目を見張るほどの美しさです。
今回に限り特別にお願いしています。
●実施日時 2008年1月17日(木)午後1:00~4:00まで
★工房見学無料
★彩りを楽しむティータイム実費
★体験参加費1,500-

詳しくはアメニティカラープロジェクトのHPをご覧ください。⇒ こちら


江戸時代の流行色は浮世絵で解る

2007-12-19 | 日本の伝統色(日本の色)

江戸時代(1603~1867年)、1765年、鈴木春信により多色摺り版画が考案され、いわゆる錦絵(浮世絵)が大衆娯楽として大流行したのは皆さんよくご存知のこと。

財政難で苦しい江戸幕府はつぎつぎと贅沢禁止令を出しますが、江戸っ子は負けません。対抗手段を編み出し続け、「通」「粋」という言葉が生まれました。

浮世絵に描かれた歌舞伎役者、遊女、町娘や風景画などを鑑賞すると、当時の流行色が判ります。

表に着ている着物の色は地味であっても、線を太くしたり、細くしたり、縦横に組み合わせるなど様々です。それの裏地や下に着ている着物の色や柄は決して地味ではありません。

特に、歌舞伎役者が創作した縞文様は、歌舞伎ファンを飽きさせることがありませんでした。「市松文様」は、佐川市松が舞台で使用したことから大流行した文様で、現在の私たちの生活の中にしっかりと定着している文様の一つです。他にも「三升文」など、線と線を上手く組み合わせた文様が沢山出ています。

日本の色めぐり会、第2回目は、江戸歌舞伎の演目“助六”で、役者が台詞のなかで誉めたことがきっかけで大流行したと言われている、福岡の伝統工芸品「博多織」の手織り工房を訪ねます。

なぜ、大流行したのか?

江戸時代のファッションリーダーである歌舞伎役者の力もあります。
それと当時の博多織は、独鈷柄(トッコガラ)と華皿(ハナザラ)と呼ばれる文様の連続文様+縦縞です。

江戸の後期には庶民の文様として定着していた粋な縞柄が、江戸庶民に好まれたのは当然のことと言えましょう。

1月17日(木)です。博多織を現在に引き継ぐ伝統工芸士・木村先生の工房木村博多織・手織り工房を見学させていただきます(今回だけ特別にお願いをしています)。木村先生作の博多織は、目を見張るほどの美しさです。

カラーコンサルタントと共に博多織の素晴らしさを実感しましょう。

【アメニティカラー・プロジェクトのHP内“色の話”に掲載していたものをこちらへ移動しました】