“色の話いろいろ”

色には意味があり、使い方次第で印象が良くなります。
「イマイチ」が「素敵」に変わります。

平清盛大好き!最終回!

2012-12-31 | 平清盛・大河ドラマ
大河ドラマ・平清盛 第50回目・最終回・遊びをせんとや生まれけむ

とうとう最終回を迎えてしまいました。
BSプレミアムで午後6時~、毎週録画し、一度も欠かさず観てきました。
大河ドラマを、きちんと観たのは今回が初めてです。
平清盛という人物に引かれていたからに他ありません。
平清盛は、私が想像していた通りの人物で、武士の世をつくった素晴らしいリーダーでした。
何と言っても、美しい厳島神社と平家納経は最高です。

平清盛の強運は人並み外れていて、白河法皇のご落胤説が浮上するのも頷けます。
平清盛が、平氏一門を大切にしてきたことからわかるように、心根は優しい人物だったのでしょう。
その証拠に源頼朝の命を助けていますもの。

院政期って、本当に恐ろしいですね。
後白河法皇(松田翔太さん)も、本当に付き合いにくい人物で・・
ただ、院政期の美術品は、三十六人家集(王朝継ぎ紙)や絵巻物、三十三間堂など、平安時代を代表する美しい作品が沢山つくられ残されていることは嬉しいです。


貴族からも仲間である武士からも認められにくい、前例のない武士の世をつくりあげるのは本当に大変なこと。
清盛あってこその、武士の世の始まりです。

大河ドラマのなかで、延暦寺、東大寺の悪行が取り上げられていましたが、解り易い資料があります。
天狗草子絵巻・醍醐桜會舞楽の景の部分/1296年
興福寺、東大寺、延暦寺、園城寺、東寺、山伏、遁世(とんせい)を七天狗として風刺した絵巻物です。








一番前を陣取って、一般の見物客を追い払っています。
紅花で染めたであろう僧衣を着た人物は、世の頂点に立つ以前の清盛が着ていた赤い僧衣を思い起こさせますね。

遁世(とんせい)=出家して寺院に入るという意味。

ずっと忙しくて、ブログを更新できずにいました。
なんとか大晦日には更新をとあわてて・・・
皆さん、よいお年を~


平清盛 源義朝と運命の対決

2012-07-09 | 平清盛・大河ドラマ
大河ドラマ・平清盛 第27回目・運命の対決
毎回、楽しみに観ています。
平清盛VS源義朝。平氏VS源氏。江戸時代に入るまで、ずっと源氏か平氏か、どちらが強いのか?
戦い続ける美学が、武士の精神にはあるのです。
でも、やはり、私は女性! 殺し合いはして欲しくないです。

音良し、映像良し、配役良しで、三拍子揃っているので、私は二度観しちゃってます。

熱田大宮司の娘で、源義朝の妻であり、源頼朝の母である由良御前が、前回(?)亡くなりましたね。
由良姫、お得意の言葉「~、と、父が・・・」ドラマでの最後の言葉でした。
この由良御前の“色”は、熱田神宮の深い杜のイメージの“緑”。
源義朝の愛妾、常磐御前のイメージはというと、さまざまな袿を着ているのは、運命に翻弄される女性を表現しているのだそう。
なるほど~
“色のイメージ”で人物表現とは、ニクいことしますね。

そこで、伝統色名を一つご紹介します。
“常磐色(ときわいろ)” 

神事に使われる、“榊の葉の色”が、“常磐色”にピッタリとくる色です。
「榊」=「木」+「神」
榊は生命力がとても強くて、花器の水が無くなっても、結構長い間、美しい緑の色を保ってくれます。
神棚に生けられている「榊」は、1日と15日の月2回、生けかえられます。
お清めの塩も1日と15日に交換しますね。

“常磐色”は、松、杉などの年間を通して葉の色が変わることのない常緑樹の緑色をあらわします。
“ときわ”=常に変わらない岩をあらわす「とこいわ」からきています。
常磐御前(武井咲さん)も、さすが庶民の出、か弱い女性のイメージではなく、何が起きてもくじけない、強い母の印象がありますね。
美しい色名でしょう
単なる“緑”を、“常磐色”と呼ぶだけで、絶世の美女・常磐ことが思い浮かびますし、常緑樹の緑の美しさを意識できます。

熱田大宮司の社の娘・由良御前の“緑”と、常磐の“緑”、どちらも“神聖な色”。
のちに、平清盛に命を助けられた、異母兄弟の源頼朝と源義経が、平氏を倒したことは運命で決まっていたことなのでしょうか?

それにしても、平清盛の功績は大きいですね。
清盛が、頭脳明晰であったからこそ、武士の地位を高めていくことが出来たのだと、つくづく感じます。

神戸市、平清盛で「歴史館」「ドラマ館」・・・etc 盛り上がってます。
アニメキャラクターが飛び出したような今風の「清盛隊」がカッポしているなんて、
とっても面白そう→神戸・清盛隊


平清盛 叔父を斬る覚悟

2012-06-11 | 平清盛・大河ドラマ
平清盛(NHK日曜よる8時)22回目・勝利の代償
保元の乱では、平氏も源氏も二つに分かれて、敵対した叔父、または父親との対戦時には、年齢的にも体力で勝利が判っているのに斬れない、清盛と義朝、それぞれの葛藤を垣間みることができ、その表情と鎧姿が美しいナアと見惚れました。

第23回・叔父を斬る
350年間ほども死刑がなかっんですから、平清盛(松山ケンイチさん)も、源義朝(玉木宏さん)も、叔父(豊原功補さん)または、父親(小日向文世さん)を斬首しなければならなくなるとは、想像だにしていなかったこと。
葛藤に苛まれたに違いありません。
本当に、今回は悲しすぎました。

信西(しんぜい)(阿部サダヲの役)がここまで惨いことをする人物とは考えもしなかった。
大河ドラマ・平清盛が始まったころは「誰でもよい、誰か~~」と助けを呼び、どちらかというと、お笑いキャラだったような。
実際に斬首されたのは70余人なのだそう。

ちなみに、源為朝(小日向文世さん)は、愛妻が多くて、子供が42人もいたそう。
本当だとすると、息子の源義朝はそんな父親をどう感じていたのでしょうか?
由良御前(田中麗奈さん)が仲の悪さに苦心していましたね。
でも、もうその苦労も無くなりました・・・


平清盛は和歌が苦手?

2012-05-01 | 平清盛・大河ドラマ

平清盛(NHK日曜よる8時)17回目・平氏の棟梁

「重盛に基盛 それに清三郎 清四郎 みな我らの子なり」
???
本当に清盛がこんな和歌を歌会で詠んだんだろうか?
と不思議に感じ、調べてみましたが、フィクションみたいです
平清盛が平氏一門を大事にしていたことはよ~く伝わりましたが、史実でなくてよかった・・・
清盛が家督を継いだのは1153年で36才です。
平安時代では立派な大人。
思惑がグルグルと渦巻く貴族たちと比べ、義理の父・平忠盛に愛され育てられた清盛が、家督を継いで、平氏一門を大切に思う人物像については私も同感です。
平氏一門を引っ張る立派な武士を、松山ケンイチさんがこれからどう演じてくれるのか、期待してます~

平清盛が詠んだ和歌はどんなものか。
歴史上に清盛が詠んだとされるのが、唯一、下記の一首だそうで、大阪府堺市の大鳥神社の歌碑に記されています。

「かひこぞよ 帰りはてなば 飛びかけり はぐくみたてよ 大鳥の神」
意味:
今は蚕の幼虫だが、都へ帰りついたら成虫になって羽ばたけますよう見守ってください。大鳥の神(鳥羽法皇)。
*1159年(平治元年)に長男の重盛と熊野参詣の途中に京で反乱が起き、戻る途中に大鳥神社に寄って戦勝を祈願したそう。この後、祈願通りに平氏はより一層繁栄している。

ではなく!!
5/11 追記:私見です。
  ↓    ↓   ↓
「かよいこぞよ 帰りはてなば 飛びかけり 育み立てよ 大鳥の神」


意味:
熊野詣でに通ってきたこの一年、京で反乱が起きたので急いで帰りますが、大鳥の神の力で羽ばたき勝利できますように、どうか、平氏一門を見守ってください。

*かひこ=かいこ、がどうも和歌の解釈に違和感を覚えていました。
*「かよい」が、通い、になれば、熊野詣に通ったことの意味ととれます。
*「こぞ」とは、一年を振り返って年の初めに昨年のことをいうそうで、和歌を詠んだのは12月ですから、まあ、一年を振り返っての言葉ととれませんか。

清盛の度重なる熊野詣→こちら
参考になりました。

厳島神社が16回目に出てきました。
これからが楽しみです。

中国・宗と対等に貿易をするうえで、厳島神社の庇護、造営と、福原遷都は、とても重要な政策であったとききます。
当時、宗の寧波(ニンポー)に必ず立ち寄ってから普陀山(フダサン)に入港し貿易をしていたそうで、福原へ入港する前に寧波のように立ち寄る島として、美しい厳島神社を建ててくれた平清盛に感謝。
世界遺産・厳島神社、バンザイ!!

平清盛、大人になった?

2012-02-26 | 平清盛・大河ドラマ

平清盛(NHK日曜よる8時)8回目・宗銭と内大臣
私が描いていた平清盛像にほぼ近い状態で、大河ドラマが展開しているので毎回とっても楽しいです。
趣味生活にばかり興じていて、庶民の生活をよくすることなんて考えていない・・・いえ、そのすべを知らない貴族に比べれば、武家・平氏は立派です。
太宰府を通さず、宗と、直接、貿易をした平氏は、至福を肥やし堕落していくのではなく、武芸を一層磨いていましたね。
清盛の家の庭では、皆、相撲をとって?いました。

それにしても、松山ケンイチさんが演じる平清盛は、成長しました。
内大臣に食って掛かっていかないところなんか、無鉄砲な高平太ではなく、冷静に物事を考える凛々しい男性に成長しているではありませんか
田中麗奈さんが演じる、気が強い由良姫も、なかなか面白い♪
兎丸のキャラも好きです♪

2月5日(第5回目)
この回から使われ初めた、映像を美しく作るカラーグレーディング装置のこと、ご存知でしたか?
汗と泥にまみれた清盛の汚い顔が、キラキラと輝いて見えました。
自然の緑の色もキラッキラッ。
毎回、太陽光を強調させたり、背景を暈したりしていろいろ手を加えてますねえ。

平清盛について、ここ、解り易いですよ。いつまでネット上にあるのかはわかりませんが。
 ↓   ↓   ↓
平清盛の破壊力

平清盛、落胤説!?

2012-02-07 | 平清盛・大河ドラマ

画像はクリックすると拡大画像になります。
平清盛展、江戸東京博物館まで行ってきました♪
「平家納経」は、キラキラと輝いて、本当に美しくて、東京まで行った甲斐がありました。
画像の左は、「仏舎利相承系図」鎌倉時代(14世紀) 一巻 滋賀・胡宮(このみや)神社 の部分
「姉妹」は後世の追記らしいです。
清盛、忠盛の名前がありますね。この清盛の母が女房。「院懐妊」?そう読める文字があります。
祇園の女御殿(役は松田聖子さん)が清盛を猶子(ゆうし)して、白河院から賜った仏舎利を清盛に伝えた、ということが字を読むと解ります。
血のつながらない平氏一門の人々と暮らしてはいても、祇園の女御殿というつよ~い見方がいた。
画像右は、平家納経 平清盛 願文(がんもん)。
父親の平忠盛の文字とよく似ています。
きちんと愛されて育ったのですね。
どうりで、清盛の書く文字は、力強く、自信に満ちていて、まっすぐな人物像が浮かぶわけです。
平忠盛奥書筆もアップしておきます。
博物館から怒られちゃうかも・・・ すみませ~ん。


紺紙金字阿弥陀経 平安時代 1149年 一巻 五島美術館 の部分

猶子(ゆうし)=他人の子供を自分の子として親子関係を結ぶこと。契約関係によって成立し、子供の姓は変わらない。その子の後見人となる。

紺または黒とゴールドの組み合わせ、なかなか良いですね。日本人は昔から色彩センスが良かったんです。

平清盛、ハッとするほど美しい

2012-01-25 | 平清盛・大河ドラマ
平清盛(NHK日曜よる8時)3回目・源平の御曹司
平清盛が育った屋敷の庭で、重い象牙色の「宗剣」を振り回す姿!!
ハッとするほど美しい!!
本当に汚い格好なんですけど、若い武士の表情がなんともいえません。
源義朝(玉木宏)との場面でも、共演者は誰もが認めるステキな玉木宏さんなのに、なぜか、松山ケンイチさんの方が輝いて見える。
衣裳に秘密ありだったのですね。
平清盛の人物デザインを紹介しているページです。
よかったら参考に見てみてください。こちら

貴族文化があまり美しく描かれていないところは、今回の大河ドラマ・平清盛は、武士を中心としたドラマなので仕方がないというか・・・
でも、厳島神社や、平家納経の美しさなどを思うと、清盛の美的センスは抜群です。
清盛という人物にドンドン興味が湧いてきます。

平清盛、目が離せない~

2012-01-16 | 平清盛・大河ドラマ
写真は、昨年(2011年)のGW(ゴールデン・ウィーク)に厳島神社裏の細道から撮った景色です。
朱色の鳥居がとても美しいですね。
大河ドラマの平清盛、昨年から楽しみにしていました。
平清盛(NHK日曜よる8時)2回目・高平太
伊東四朗さんが演じた白河法皇怖すぎ。
でも、一点集中に近い権力(院政)を持っていたのですから・・・
血生臭いことが嫌いな貴族に変わって、武士が治安を守っていた平安時代!!
清盛は武士でありながら、素晴らしい美的センスを持っていますよね。
だって、海の上に厳島神社を建てちゃって、あの美しい平家納経を納めた人物ですよ。
松山ケンイチさんが、これから平清盛をどう演じてくれるのか?
楽しみです。
平家ファンおすすめのホームページ見つけました。→→→“平家礼賛”
大河ドラマ・平清盛!!
楽しみましょうね~

私、福岡在住なんですけど、江戸東京博物館まで平清盛展へ出かける予定です。
レプリカではない本物の「平家納経」を見てきます。ウフフッ