“色の話いろいろ”

色には意味があり、使い方次第で印象が良くなります。
「イマイチ」が「素敵」に変わります。

松葉色(まつばいろ)・日本の伝統色

2013-07-09 | Weblog


“松葉色”

小塩山 神のしるしを松の葉に 契りし色はかへるものかは  
(新古今和歌集より/鎌倉時代初期)

 *小塩山(おしおやま)は、京都市西京区にある山のこと。

四季の移ろいを感じながら暮らす日本人は、年中、葉をつけている松の葉の色と、その木に、神聖を感じたのでしょう。
“松竹梅”を吉祥文と考えたのは、中国なのか? 日本なのか? 元はやはり中国っぽいです。

写真は、京都・妙心寺山内の塔頭の一つ、大心院(だいしんいん)の五葉松(ゴヨウマツ)です。
五葉松は別名“姫小松(ヒメコマツ)”といって、盆栽の女王といわれているそうですが、立派な松でしょう!
樹齢350~400年だとか。
老松の印象はまったく感じることなく、むしろ若々しく、凛々しく、美しい。
狩野永徳や、長谷川等伯の描いた“松”も、対照的ですけど、美しいですよね。

妙心寺・・・京都市右京区花園妙心寺町1
 大心院・・・宿泊できます。お庭を見せていただくだけなら、300円。
 法党(はっとう)&浴室・・・解説付きで500円。とても良いです。2013.7現在 
 退蔵院(たいぞういん))・・・陽の庭、陰の庭が素敵。 500円。
 龍安寺・・・なんと、この妙心寺山内の一部です。今回は鑑賞せず。

 非公開がほとんどですが、

 檀家さん方が掃除をされているところをたまたま通りがかり、「経蔵(きょうぞう)」という建物内の中を外から見せていただくことができました。

毎日ホント暑いですね。
お互いに熱中症対策して、気をつけましょう。



京都の桜

2013-06-24 | Weblog
福岡県で13年間暮らしました。京都市内へ帰ることが観光気分になってしまい、
これまでは、桜の開花頃に合わせてスケジュールを調整し、いざ京都へ!
とハリキっても、なかなかタイミング合わず・・・
しか~し、今春は違いました。
引っ越しでバタバタとしつつ、

白川疎水の桜(上流は哲学の道)
観光名所ではない所でも、高い建物がないので、より桜並木が美しく見えます。


龍安寺の桜
この時期だけの龍安寺の庭をずっと見たいと憧れていました。


御室・仁和寺の桜
背の低い御室桜は、別名お多福桜と云われているそうです。


平野神社の桜
日ごと、音楽コンサートがありました。

鴨川上流の高野川(たかのがわ)の東側の遊歩道は、延々と桜並木が続いていて、気持ち良さそうに散歩する人がチラホラ。
私は出町柳~30分ほど上流に向かって歩き、桜を十分堪能して沿道からそれました。

京都の桜の名所は、やはり美しい。
ビルの谷間の桜が悪いといっているのではありませんが、
やはり、景観の規制があるからこそ美しく、観光客が殺到するのでしょうね。

ここ3ヶ月、いろいろなことがあって、ネガティブになることがあっても、京都の寺社へ出かけると、いつものポジティブになっている私です。