白い影

日々 想う コト・モノを語ります。

自覚のないデザイナーの仕事

2009年12月02日 | デザインの仕事

ようやく明日プレゼンするデザインラフが仕上がりました。
そもそもこの仕事、当初はウチへの発注相談で構成案から見積もりまで出して
いたのですが、
東京のデザイナーの見積もりがうちの半分だったので取られた仕事です。
そのデザイナー、うちから仕事を奪っておいて
印刷・撮影・デザインのグロス発注ではなくデザインだけの仕事なことと、
渡された撮影データのレベルが低いのでやる気が起こらず、
1ヶ月たってもラフがいいかげんな出来の1案でどうにもこうにも仕事が進まず
結局うちに戻ってきた仕事です。
たしかに渡された撮影データを見るとなるほどひどいレベルで、
鮮度の悪い野菜で料理をしろと言われた料理人の気分になる代物です。
でも、だからといって中途半端なスタンスでの仕事はやはりダメだと思います。
それならそもそも仕事を降りればいいのだし、
受けたら受けたで責任を持ってするのがプロの仕事だと思います。
こんなデザイナーがいるから、クライアントはやっぱり小規模な事務所には発注を躊躇して、
印刷会社や広告代理店に高額でも依頼してしまい
ぼくらのような小規模な会社は下請け甘んじるだと思います。
そんなことを思いながら出力をして製本していました。
ただまじめにやったからと言ってもクライアントの意向や好みと合わなければ
ダメという難しい業界ですが‥
画像は先月読んだ細谷さんの「デザインロード」です。
細谷さんは僕の父親とあんまり歳が違わないのになんて思考回路が
柔軟でアグレッシブなんだろうと、自分の柔軟性のなさを痛感した本です。

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