白い影

日々 想う コト・モノを語ります。

12月15日は赤穂骨董市(其の二)

2010年12月21日 | 骨董市


再び赤穂骨董市の報告です。

前回のカメラ購入まで書きましたが、そのときもうひとつ変わったものを買っていました。
買ったお店は赤穂骨董市だけに出しているお店で
いつもはほんとガラクタだらけで買ったことがないところなのですが
このときだけはひとつの紙物に目が止まり、
久しぶりに5000円という大金を払って買ってしまいました。
それがこちら



新聞より大きなサイズの画集です。タイトルは「紀信と玉三郎」
中村誠さんというデザイナーの作品です。



昭和48年に発行されてたった500部しか作られなかったものです。
写真は篠山紀信、モデルは坂東玉三郎、デザインは中村誠、印刷は大日本印刷と凸版印刷の共同制作です。

中村誠さんは広告の世界では僕にとって雲の上のような方で、
黄金時代の資生堂のビジュアルを全て手がけられて、その後資生堂の顧問になられた方です。
その中村誠さんが昭和48年頃にビエンナーレに出品される際に合わせて500部作られたもののようです。

その中身ですが…





このように一枚一枚手刷りで印刷されたすばらしいものです。
印刷の天才と言われた中村誠さんのパワーが何十年も経ても
古くならず現代の自分に襲いかかるような迫力です。
本当は10枚揃いらしいのであと4枚も見てみたい気持ちです。

2011年、2ヶ月ごとに事務所に飾って刺激を受けたいと思います。

12月15日は赤穂骨董市(其の一)

2010年12月18日 | 骨董市


本当は今日は土曜日なので新大阪骨董市や大須観音骨董市なんかがあったんですが
朝があまりに寒いのと、ちょっと風邪気味なのでそのまま布団に入っていました。

そのかわり15日に兵庫方面に仕事に行く都合があったので、
朝早くに兵庫県の大石神社で開催されている赤穂骨董市に行った報告をします。

ここの骨董市は北野天満宮と同じぐらいの規模なのですが、
いつもながら客が少ないのとかなり品物が安いのが特徴です。

今回は2点ばかり買ったのですが、カメラとデザイナーの作品集という
全然違うジャンルのものを買ったので、まずはカメラから。

この市にはいつも時計を安く買えるお店があって、
前回は古いスモセコのシチズン、テクノスの電磁テンプ時計、
ラドーの自動巻なんかが500円ぐらいで買ったんですが、
時計関係はめぼしいものがなく、帰りかけると
お店の片隅にカメラがごろごろ入っている段ボールがあって、
中を見ると定番のミノルタ一眼類の中に異色のカメラがありました。

店主はカメラの知識は皆無らしく
「カメラは全部2000円、動くかちゃんと確認してよ」と言われたので
一通り動かすと動作に問題がなかったのでこれを買いました。




キャノン初期の一眼レフ「キャノンフレックスRP」です。
写真は買ったままの状態なので汚いですが、きれいに拭くとピッカピカになりました。
基本的にキャノンカメラにはあまり興味がないのですが、キャノンフレックスだけは
軍艦部分のロゴが好きで先日も大須観音で1台買ったところです。
これがシルバーボディなら興味ないですが、このブラックペイントボディは
凄く厚塗りでパーツ一つ一つまで真っ黒で、実物を見るとかなりかっこ良かったです。

段ボールを探すとレンズキャップもあったのでおまけにつけて貰って帰りました。

ブローバ アキュトロン(音叉時計)の電池対策裏技

2010年12月17日 | その他


その昔、機械式からクォーツ式への転換期に
電池を使って機械式時計を動かす「電磁テンプ時計」や
今回紹介するブローバ アキュトロン(音叉時計)などがありました。
この音叉時計はひろことで言うことは難しいのですが、
動力的には電池で駆動するのですが、機械の内部に小さい音叉が埋め込まれていて、
その振動を拾って動作する不思議な仕掛けの時計です。
今でも時々シチズンの音叉時計は中古でも見かけますがアキュトロンは少ないですね。
でもこの音叉時計の最大の問題が「電池」です。
該当電池である1.35vの水銀電池は生産されていないので入手はほとんど不可能状態です。

じゃボタン電池で代用できるかというと今度は電圧という大きな問題があります。
現在流通している電池はほとんどが1.5~1.55Vで少し電圧が高めなので
この電池を入れると、ものすごく時間が進むか、最悪クォーツが壊れてしまいます。
なのであきらめて部屋の片隅に転がっていたのですが、
いろいろ調べてみると補補聴器用の空気亜鉛電池が1.4Vというものがあるのがわかりました。



5個で800円ぐらいなのでリーズナブルで水銀電池に近い電圧なので早速買ってみました。
サイズは少し小さいのですが、厚みだけが該当電池と同じものを探すとPR41がいいようです。
これを裏蓋を開けて入れてみると無事動き出しました。
一週間が経過しましたが精度もバッチリでやっと使えるようになりました。


12月11日は新大阪骨董市

2010年12月15日 | 仕事場



久しぶりの新大阪骨董市です。なにぶん年末なので仕事がバタバタしているのと
あまりに朝が寒いので起きれないんですよね。
この日も少々遅れ気味に到着。
でも運良くいつもの軽自動車のお店は遅くにやって来ていろいろ見ることができました。



そうは行ってもいつものようにすごいお客さんなので手前の段ボールしか見れません。
今回はたまたま足ものと段ボールに面白いものがありました。

まずはこちら。



ホーロー好きにはたまらない蓋付きのケースです。蓋付きってなかなかないんです。
これはとても状態が良かったのでお買い上げ。



裏にはこんな刻印。いまもある月ウサギの昔のものなのか勉強不足でわかりませんが…

このホーローの横にカメラが転がっていて買ったのはこちら。



少しマニアックなカメラ「コニカオートレックス」です。
このカメラ一眼レフなのに35ミリサイズとハーフサイズの撮影ができる少々変わったカメラです。
前から興味があったカメラなのでコニカの革ケースの中にこれがあったときはうれしかったですね。

この2点で2500円で買わせていただきました。

その後いつも立ち寄るカメラ専門のお店に寄ると、



オリンパスペン初代やオリンパス35RCが置いてありいずれも3000円とのこと。
かなりこころひかれましたが我慢、我慢。
でも陳列しているカメラの奥の方にこれが置いてありました。




デジタル一眼オリンパスE-420です。
2年前にこのカメラが出たときは「世界最軽量」をうたい、昔のOM-1を彷彿させる感じがとても魅力的で
ほしいなと思いながら廃番になっていたカメラです。

店主に行くとバッテリーがなく使えるかわからないとのこと。
中には2ギガのピクチャーカードが入っていて値段を聞くとかなりびっくり価格。
その値段でも買おうと思ったのですが、念のため
「カードを抜いてデジタル一眼だけならいくらになるんですか?」と聞くと、
「カードは2000円、だからカメラは3000円」
すぐに買ってしまいました。
後日非純正で1000円ほどのバッテリーを注文して、電源を入れると無事動きだしました。
裏技のショット数を確認すると驚きの110ショットだけ…。
110ショットしかボタン押してないなんて店頭陳列していてもそれぐらい
シャッターは押されているでしょう。
うれしい反面、たった2年前のデジタル一眼が中古家電あつかいで底値で売られているなんて
少し悲しいですね。デジタルは嗜好品になり得ないのかな。

そんなことを感じながらご近所をこれで撮っています。