再び赤穂骨董市の報告です。
前回のカメラ購入まで書きましたが、そのときもうひとつ変わったものを買っていました。
買ったお店は赤穂骨董市だけに出しているお店で
いつもはほんとガラクタだらけで買ったことがないところなのですが
このときだけはひとつの紙物に目が止まり、
久しぶりに5000円という大金を払って買ってしまいました。
それがこちら
新聞より大きなサイズの画集です。タイトルは「紀信と玉三郎」
中村誠さんというデザイナーの作品です。
昭和48年に発行されてたった500部しか作られなかったものです。
写真は篠山紀信、モデルは坂東玉三郎、デザインは中村誠、印刷は大日本印刷と凸版印刷の共同制作です。
中村誠さんは広告の世界では僕にとって雲の上のような方で、
黄金時代の資生堂のビジュアルを全て手がけられて、その後資生堂の顧問になられた方です。
その中村誠さんが昭和48年頃にビエンナーレに出品される際に合わせて500部作られたもののようです。
その中身ですが…
このように一枚一枚手刷りで印刷されたすばらしいものです。
印刷の天才と言われた中村誠さんのパワーが何十年も経ても
古くならず現代の自分に襲いかかるような迫力です。
本当は10枚揃いらしいのであと4枚も見てみたい気持ちです。
2011年、2ヶ月ごとに事務所に飾って刺激を受けたいと思います。