音楽の入り口はGodiegoだった。
Godiegoが自作曲だと知って
俺も自分で曲を作ろうと思った。
思ったけどGodiegoの音楽は
高度で複雑でとても田舎の小僧
の手に負えるものでは無かった。
昨日書いたように最初にマスターした
楽器がフォークギターだったので
自然とフォークを聴くようになった。
Godiegoと違ってシンプルなコードと
少数の楽器編成の為、アコギだけで
そこそこレコードの雰囲気が出せた。
練習していくと、特に日本のフォーク
はそんなに技術的に難しいものは少なく
だんだん物足りなく感じてきた。
そこに登場したのが、長渕剛。
A面は全曲、長渕の
ギター1本の演奏の
「長渕剛LIVE」
これは聴きまくった。
コピーもした。
そこそこ難しかったが
手に負えないほどではない。
ある日ラジオ番組で、
長渕剛のスタジオLIVEがあった。
この番組が大きな分岐点になる。
この日の番組の中で長渕が弾いて
いたのは、先述の長渕剛LIVE
よりもっと複雑なことを弾いていた。
このラジオで弾いていたプレイの
スコアを手に入れた。
今まで弾いていたアルペジオでも
スリーフィンガーでもない奏法だった。
この奏法はカントリー&ウエスタンや
ブルーグラスの奏法だと知った。
早速ブルーグラスの教則本を見つけて
練習し始めた。
しばらく練習して少しずつマスター
してきたのだが、なんかしっくり
来ない。
なんだ?
我にかえった。
これカッコいいか?
俺がやりたいのは
カッコいい音楽だ。
カントリー音楽ではない。
ルーツをたどればフォークも
カントリーからの派生だ。
かぐや姫や井上陽水も
聴くのはいいが、カッコいいか?
Beatlesもその頃から少しは
聴いていたが、これまた曲は
良いけどカッコいいかと
言われるとそうでもない。
カッコ良い音楽といえば
GodiegoとKISSだけだった。
この後しばらく迷走の日々が
続き中学校を卒業します。
つづく
にほんブログ村
|