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講演会「認知症の“ほんとうのはなし”」

2012-08-08 21:17:44 | 講演会

中区役所ホールで午後2時~4時まで「認知症」に関する講演会があった。
講師は 国立長寿医療研究センター 内科総合診療部長で日本認知症学会理事の遠藤英俊先生

「早期発見とその対応」と副題がついており、とっくに高齢者の仲間入りをした私にとって知って
おくことは何らかの役にたつのではないかと出かけてみた。
この暑さにも関わらず、会場はほとんど高齢者で満席に近く、関心の高さを感じた。
誰しも、老後は認知症と寝たきりだけにはなりたくないが、聞くところによると全国に認知症の人が
300万人はいるとか。
「癌」は二人に一人、交通事故死は××に一人とか・・。健康で幸せな老後が遅れるのは何人に
ひとり?

深刻な内容なのに認知症のいろいろなケースを話されると会場からは笑いが起こるばかり。
ご主人の顔を忘れた妻が「知らない男がいる」とたびたび警察を呼んだとか、財布が無くなると騒ぐが
大抵は嫁が盗んだと言いはり、息子が盗んだとはあまり聞かない。息子が盗んだと言うときは
本当に息子が盗んでいるのではとか・・。
体験の一部を忘れるのではなく、体験そのものを忘れるとか忘れたことが自覚出来ない。
ずっとやってきた料理の段取りを忘れ生活に支障をきたすようになれば要注意だそうだ。
老化によるもの忘れと認知症によるもの忘れの違いを知る必要がある。

認知症の進行を遅らせる薬が開発されつつあるが、認知症は予防出来るという。
そのためには、定年後、ボーッとしない。考えることが大事。運動をし、人とのコミュニケーション
をとり、ストレスを溜めない。生活習慣病に気をつける。
話を聞いてもらえる友達や仲間を近所に作り、支え合いが必要。
高齢者や独居老人が多く住む「鳴子団地」で住人たちが立ち上がってNPOが支援のもと
取り組んでいる例や「認知症」の早期診断と早期治療が大切であるといった内容だった。
遅まきながら運動や好奇心を旺盛にして脳の血流をよくする生活を心がけ実践しよう。
         

 



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