稲本、守りで猛アピール １２日ウクライナ戦

サッカーの日本代表は１２日午後５時（日本時間同１１時）から当地の五輪スタジアムで、ワールドカップ（Ｗ杯）出場を決めたウクライナ代表と親善試合を行う。ジーコ監督が「選手をいろいろ試したい」と話す今回の遠征で、猛アピールしているのが稲本（ウエストブロミッジ）。本人も「チームでも代表でも定位置を取るための試合」と意気込む。
ラトビア戦（８日）でダイヤモンド型の中盤の守り役を任せたジーコ監督は２失点は喫したものの、稲本について「いいバランスを取っていた」と評価した。
所属チームでは８月１３日のイングランド・プレミアリーグ開幕戦、マンチェスターシティ戦でフル出場を果たしただけ。あとの７試合は１試合で途中出場したのみ。攻撃はいいが「守りに課題がある」が現地での評価。下部リーグへの期限付き移籍話も取りざたされている。それだけに「いいプレーをすればチームに伝わる」と稲本は言う。
ウクライナ戦は、前回と異なり、守備的な位置より前に出て攻撃も支援するが、稲本は「中央の空いたスペースをカバーする」と意識は守りに置き、課題の克服に取り組む。
０２年日韓大会では２ゴールを挙げてベスト１６進出の立役者となった。現在の代表では、攻守とも貢献度の高い福西（磐田）がジーコ監督の第一の選択肢となっているが、この試合で完全復活を印象づけたい。
[毎日新聞]

「アピールするいい機会」稲本潤一

ウクライナに遠征中のサッカー日本代表は１１日、キエフのオリンピックスタジアムにて、ウクライナ戦の前日練習を行った。
この日練習では、守備のコンビネーションやセットプレーでの対応などを丹念にチェック。最後は、いつものようにミニゲームで締めくくった。スタメン組のメンバーは、ＧＫ川口、ＤＦ駒野、坪井、茂庭、三都主、ＭＦ稲本、中田浩、中田英、中村、ＦＷ柳沢、高原。試合当日も、このメンバーでスタートすることをジーコ監督は明言している。

以下は練習後の、稲本潤一（ＷＢＡ）選手のコメント。

「チームで試合数をこなしていないので、この試合は重要。ウクライナ戦ということで、誰が見ているか分からない。アピールするいい機会だと思う。相手にもよるけど、もっと前に行くことを意識したい。（中田）浩二が１人になるので、そのカバーにも回りたい。
（移籍報道について）独り歩きしている部分もある。今すぐに、移籍するということはない。出られない状態が続いたら考えるかもしれないけれど」
[スポナビ]

稲本が新ダイヤ中盤の左で先発

日本代表ＭＦ稲本は、所属のウェストブロミッチで出場機会が少ないため、代表で試合勘を養っていく。ダイヤモンド型の中盤の右で、１２日のウクライナ戦に先発出場する。「チームで出番がないんで、ラトビア戦を含めた２試合は僕にとっては重要」と言った。移籍話も浮上してきているが「今すぐの移籍は考えていない。このままクラブで出番がなければ（移籍が）あり得ますけど…」と言葉を濁した。
[ニッカン]

≪稲本はバランス重視≫
ＭＦ稲本が代表では珍しくトリプルボランチの左に入る。「ガンガン上がるのではなく、（中田）ヒデさん、（中村）俊さんとのバランスを見たい。左ＳＢのアレ（三都主）が上がった時は（中田）浩二にサイドのスペースを任せつつ、中央を空けないようにしたい」と話した。福西、遠藤がオールスター選出のため不在の今遠征。結果を残してレギュラー奪回する。
[スポニチ]