25日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、初戦でホームにリバプールを迎えたレアル・マドリーは、伏兵ベナユンのゴールにより0-1で敗れ、第2戦に向けて厳しい状況に追い込まれた。
レアル・マドリーのファンデ・ラモス監督が試合前の会見で言った「ささいなプレーの差が勝負を分ける」という言葉通り、ちょっとしたすきがリバプールに勝利をもたらした。
エインセの不用意なファウルから相手に与えたFK、小柄なベナユンを誰もマークしなかったことにより決められたヘディングシュート、こうした“ささいなプレー”によって、レアル・マドリーは大きな代償を払うことになった。
82分のこのゴールまで、そしてこれ以降も、リバプールの戦術にはまったレアル・マドリーは、ぎこちない試合運びに終始した。この日スタジアムに足を運んだレアル・マドリーのサポーターは、もっとスペクタクルな試合を期待していたに違いないが、実際には、中盤のスペースはほとんどつぶされ、両チーム共に守備的とも言えるサッカーが展開された。
時計のような正確なプレーを信条とするリバプールには、ジェラードという“部品”が欠けていたが(終了直前の88分に交代出場)、マスチェラーノとシャビ・アロンソの両ボランチが影の主役として勝利に貢献した。一方、右サイドからのロッベンの突破力に期待したレアル・マドリーだったが、リバプールはそれを十分に研究していた。対峙するファビオ・アウレリオだけでなく、逆サイドのリエラもカバーに入り、ロッベンをつぶしにかかった。それでもロッベンは、レアル・マドリーで最も危険な選手として何度かチャンスを作り出した。
前半5分、レアル・マドリーのラウルが最大の決定機を外すと、リバプールもFWトーレスがGKカシージャスと1対1でシュートと放つが、レアル・マドリーの守護神が体を張ってこれを防ぐ。そのトーレスは足首を痛め、後半は走ることすらままならず62分に退いたが、リバプールのベニテス監督にとっては、これがこの夜唯一の心配の種となった。
前半はこのまま0-0で終了と思われたその時、センターサークル付近からシャビ・アロンソが放ったロングシュートがレアル・マドリーのゴールを襲い、GKカシージャスが必死にパンチングで逃れるという、冷やりとさせられたシーンもあった。
後半に入っても攻撃の糸口がつかめないレアル・マドリーに対し、リバプールはより自陣に引きこもって戦う戦法に移った。試合は淡々と進み、サンチャゴ・ベルナベウの観客が引き分けを覚悟しはじめた時、“ささいなプレー”から勝敗がついた。
右サイドに近いペナルティーエリア外でエインセがカイトを倒し、リバプールがFKを得ると、ここからファビオ・アウレリオが中央に低いクロスを入れる。このボールは2列目でノーマークだったベナユンの正面に飛び、そのままヘディングでゴールに放り込まれた。
こうして第1戦は、わずか1つのゴールであっけなく幕を閉じた。第2戦のアンフィールドでもこの日と同じような展開になることが予想されるだけに、再び“ささいなプレー”が運命を決める可能性もある。
[スポナビ]
レアル・マドリーのファンデ・ラモス監督が試合前の会見で言った「ささいなプレーの差が勝負を分ける」という言葉通り、ちょっとしたすきがリバプールに勝利をもたらした。
エインセの不用意なファウルから相手に与えたFK、小柄なベナユンを誰もマークしなかったことにより決められたヘディングシュート、こうした“ささいなプレー”によって、レアル・マドリーは大きな代償を払うことになった。
82分のこのゴールまで、そしてこれ以降も、リバプールの戦術にはまったレアル・マドリーは、ぎこちない試合運びに終始した。この日スタジアムに足を運んだレアル・マドリーのサポーターは、もっとスペクタクルな試合を期待していたに違いないが、実際には、中盤のスペースはほとんどつぶされ、両チーム共に守備的とも言えるサッカーが展開された。
時計のような正確なプレーを信条とするリバプールには、ジェラードという“部品”が欠けていたが(終了直前の88分に交代出場)、マスチェラーノとシャビ・アロンソの両ボランチが影の主役として勝利に貢献した。一方、右サイドからのロッベンの突破力に期待したレアル・マドリーだったが、リバプールはそれを十分に研究していた。対峙するファビオ・アウレリオだけでなく、逆サイドのリエラもカバーに入り、ロッベンをつぶしにかかった。それでもロッベンは、レアル・マドリーで最も危険な選手として何度かチャンスを作り出した。
前半5分、レアル・マドリーのラウルが最大の決定機を外すと、リバプールもFWトーレスがGKカシージャスと1対1でシュートと放つが、レアル・マドリーの守護神が体を張ってこれを防ぐ。そのトーレスは足首を痛め、後半は走ることすらままならず62分に退いたが、リバプールのベニテス監督にとっては、これがこの夜唯一の心配の種となった。
前半はこのまま0-0で終了と思われたその時、センターサークル付近からシャビ・アロンソが放ったロングシュートがレアル・マドリーのゴールを襲い、GKカシージャスが必死にパンチングで逃れるという、冷やりとさせられたシーンもあった。
後半に入っても攻撃の糸口がつかめないレアル・マドリーに対し、リバプールはより自陣に引きこもって戦う戦法に移った。試合は淡々と進み、サンチャゴ・ベルナベウの観客が引き分けを覚悟しはじめた時、“ささいなプレー”から勝敗がついた。
右サイドに近いペナルティーエリア外でエインセがカイトを倒し、リバプールがFKを得ると、ここからファビオ・アウレリオが中央に低いクロスを入れる。このボールは2列目でノーマークだったベナユンの正面に飛び、そのままヘディングでゴールに放り込まれた。
こうして第1戦は、わずか1つのゴールであっけなく幕を閉じた。第2戦のアンフィールドでもこの日と同じような展開になることが予想されるだけに、再び“ささいなプレー”が運命を決める可能性もある。
[スポナビ]