海外組でただ一人、2試合とも90分間フル出場した稲本と、ラトビア戦で失点につながるパスミス、ウクライナ戦では退場と独り相撲の中田浩は、定位置確保に向けては微妙な内容だった。
ともに守備的MFだが、ジーコ監督は国内組の福西(磐田)を第一の選択肢としている感がある。守りの安定感と得点力でチームへの貢献度が高く、攻守にわたって計算できる存在だからだ。
稲本は今回の遠征で、課題となった守りは懸命のカバーで無難にこなしていたが、ウクライナ戦の前半にゴール前右でのシュート場面を大きく外すなど、今度は攻撃面でのミスが出た。中田浩は左サイドバックとの併用となり、本職の守備的MFで先発したウクライナ戦では気負いが目立った。退場の判定は確かに微妙だったが、空回りした気負いの延長線上に激しいタックルがあった。
2人に共通するのは、所属クラブで出場機会に恵まれないこと。どうしても代表ではアピールしたい気持ちが前面に出るから気負いがある。試合勘も含めて、常時出場している中田英、中村、松井らとは動きのキレに差が出た。ともに来年のW杯では欠かせない存在だが、代表に貢献するには、まず所属クラブでの実績作りが必要だろう。(抜粋)
[毎日新聞]
ともに守備的MFだが、ジーコ監督は国内組の福西(磐田)を第一の選択肢としている感がある。守りの安定感と得点力でチームへの貢献度が高く、攻守にわたって計算できる存在だからだ。
稲本は今回の遠征で、課題となった守りは懸命のカバーで無難にこなしていたが、ウクライナ戦の前半にゴール前右でのシュート場面を大きく外すなど、今度は攻撃面でのミスが出た。中田浩は左サイドバックとの併用となり、本職の守備的MFで先発したウクライナ戦では気負いが目立った。退場の判定は確かに微妙だったが、空回りした気負いの延長線上に激しいタックルがあった。
2人に共通するのは、所属クラブで出場機会に恵まれないこと。どうしても代表ではアピールしたい気持ちが前面に出るから気負いがある。試合勘も含めて、常時出場している中田英、中村、松井らとは動きのキレに差が出た。ともに来年のW杯では欠かせない存在だが、代表に貢献するには、まず所属クラブでの実績作りが必要だろう。(抜粋)
[毎日新聞]