(これって、秋元康の作詞なんだね。ドラマの原案者だからか。)
チネチッタ(川崎のほう)は、かなり好きな映画館だったのに、
もうこれからは行くのが怖くなりました。
というのも、今日観た『キック・オーバー』の上映で衝撃的な惨事に遭遇したからです。
映画館で映画を観ることにこだわりをもっている映画好きにとって許し難いのが、
デジタル化に便乗し、スクリーンマスク開けっ放しで上映し始めた昨今のシネコン。
私の行くシネコンでも、MOVIXは夏前からそれを始めてて、109シネマズでも体験。
最近ではついにTOHOシネマズでも遭遇し、劇場のスクリーンはもはや
「銀幕」などという言葉からは程遠い、テレビの画面の如く扱われる存在に。
だから、良くも悪くも、横に幕が拡がらなかったり、拡げたままビスタ上映することくらい、
多少の免疫はできていた。(勿論、許し難い。というか、許せないし、許さない。)
しかし、今日のチネチッタ9番スクリーンでの『キック・オーバー』の上映は衝撃的だった。
『キック・オーバー』のスクリーンサイズはシネスコ。9番スクリーンは所謂縮みシネスコ型。
(フルサイズがビスタで、上下の幕が内側に動いてシネスコの画面をつくるタイプ。)
だから、本編前に縮まる切ない瞬間は覚悟していたのだが、あれ?幕が動かない・・・
と思っていると、「映画泥棒」が始まる。えぇ~!?もしかして!?!?
上下の幕を狭めずに、テレビの画面でシネスコサイズを観るような上下黒帯タイプ。
それなら、たまに(それでも映画祭とかくらいでだけど)遭遇するけれど、
今回の上映はそれとも違うのです。
どういうことかって?
スクリーンを最大のまま(ビスタサイズ)にして、
シネスコサイズを下底に合わせて上映し出したのだよ・・・
つまり、上下黒帯ではなく、下の黒帯は皆無で、
上に太~い(画面の四分の一ほどの)黒帯が出ている状態なのですよ。
そりゃぁもう見慣れない光景に違和感はハンパなく、醜く観にくく、
最低な気分で本編が始まった。
劇場側としては、9番スクリーンはスクリーン位置が上方にある設計故に、
「配慮」したつもりの設定なのだろうけど・・・・・・そもそも、根本的な配慮が欠けている。
というか、本当なんでそういうこと平気で出来るのか、理解に苦しむ。
いや、理解なんてする必要ない。
バカでかいPCの画面としか考えてない人間のすることだから。
ここにきて、そういった蛮行愚行が慣例化しつつある。
「カルテル」的に横並びで怠慢を始めたシネコンたち。
彼らだって商売だから、合理化効率化は当然かもしれぬ。
こういう時こそ、メディアやジャーナリズムが機能して欲しいのだけど・・・
◇今日のチネチッタでは客にも酷いのが混入。
『アウトレイジ ビヨンド』では、終盤の緊迫した会談シーンの最中に、場内に響く着メロ。
のみならず、なんと普通の声で「おぉ!」とか電話に出て話し始めるオヤジ。
◇『キック・オーバー』では、何でも笑う気味悪いオヤジがいた。
笑い上戸とかじゃなく、女性がレイプされそうになってる時も、
(ネタバレ注意)少年が母親を助けるために自分の腹を刺す瞬間にも、
ケラケラ笑うんだよ・・・。もう、その不快さったらないわ。いや、不快超越な戦慄か。