いけふくろう通信(発行人=ムッシュ)

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『「監視カメラ:犯罪などの異常動作を自動検出 ソフト開発」に苦言』(いけふくろう通信第442号)

2007-10-19 23:26:30 | 政治・経済・法律・社会
毎日新聞2007年10月17日付けの朝刊によると、
とんでもないソフトが開発されようとしていることが発覚しました。

記事の概要は以下の通り。

「監視カメラ:犯罪などの異常動作を自動検出 ソフト開発」

 監視カメラの映像から犯罪などの異常な動作をリアルタイムで
自動検出できるコンピューターソフトを、
産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の研究グループが開発した。

現在は監視カメラの映像を監視する要員が必要だが、
人間が見ていなくても事件事故などの発生を自動的に検知でき、
防犯システムなどへの応用が期待される。

 産総研情報技術研究部門の佐藤雄隆研究員は
「既に実用化に近い状態まできている。さらに多くの映像を処理できるよう、
監視カメラに小型コンピューターを直接埋め込む研究も進めている」
と話している。

これが、日本の技術力ということだけであれば、それはそれで、
さすが日本の技術はたまげたもんだで終わるのでよい。

しかし、これが警備会社、さらには警察によって、
街のあらゆる場所におかれてしまったとしたら、
個人のプライバシーはまったくなくなり、
街は警察の監視下におかれてしまう。

そうカナダの社会学者であるデイヴィッド・ライアンが主張する
「監視社会」だ。

実際には、住民基本台帳ネットワークシステムやSuicaやPASMO、
インターネットといった情報を介して起きる個人情報の流出も
含めて、彼は「監視社会」と呼ぶらしいが、
現実にこうしたことがおこっている限り、
国民の生活は全て白日の下にさらされてしまっているのだ。

このような「監視社会」をさらに推し進めようとする
あたらしい「監視カメラ ソフト開発」、その利用には、
一定の制約をもうけてもらいたい。

そうしなければ、警察が繁華街に設置している監視カメラを
より増やし、全国の至る所に設置され、
しかも犯罪と思わしき行動はコンピュータがチェックをして、
それを確認した警察官が国民を任意に取り調べることになりかねない。

そうなってしまえば、われわれは萎縮し、何もできなくなってしまう。

そうならないためにも、やはり研究成果にも一定の制約が必要である。

われわれの安心した生活のためにも。

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~ムッシュ・いけふくろう~

編集長監修!?「2色のイクラ丼」(いけふくろう通信第441号)

2007-10-19 22:11:18 | グルメ(編集長特製)
少しは、気を抜いて、食事のお話し。
先日、つくったイクラの「塩水漬け」と「醤油漬け」を暖か~い
ご飯の上に乗っけて、「2色のイクラ丼」をつくってみました。

色が何ともいえないくらい綺麗じゃありませんか?



この赤の濃淡、美味しそ~う!



やっぱり前の記事にも書きましたが、同じイクラでも漬け方次第で、
味がこんなに違うんですね!

秋の味覚をふんだんに美味しくいただきました!



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~ムッシュ・いけふくろう~

「消費税率大幅アップの議論に一言!」(いけふくろう通信第440号)

2007-10-18 22:48:58 | 政治・経済・法律・社会
さて、今日は「消費税」に関する話題をひとつ提供します。
まぁ、今朝の新聞各紙をご覧いただいた方はご存じと思いますが、
念のため、記事を二つ紹介します。

内閣府は17日の経済財政諮問会議で、
現在の医療・介護給付の水準を維持するためには
2025年度に約14兆~31兆円分の増税が必要となり、
消費税でまかなうなら11~17%まで税率を引き上げる必要がある、
との試算を公表した。
町村官房長官や与謝野馨・自民党税制調査会小委員長も
消費税率見直しに意欲を示しており、
政権として、社会保障の維持とセットの形で、
この問題に取り組む姿勢が鮮明になった。
(asahi.com・2007年10月18日より引用)

この問題に関して、
与謝野馨氏は同日、毎日新聞のインタビューに応え、
消費税率引き上げについて
「1%ずつ上げて選挙に負けていたらしょうがない。
選挙で負けるんだったら、ドーンと上げなくてはいけない」と述べ、
2~3%程度を念頭に置く考えを示した。
(毎日新聞・2007年10月18日)

この記事を見て、私は愕然としてしまいました。

こんなに大切な話が今まで隠されて、一気に明るみになり、
国民を落ち込ませたり、怒らせる、この構図が今の日本なのでしょうか。

常日頃から、国民軽視の国家だとつくづく感じてはいたが、
ここまでくると憤りを感じる。

今回の記事を見て、いずれは、
全く国民を無視して、上だけで議論を進め、方針が出たら、
「はい、こうなりましたので、国民の皆さんはしたがってください」
といった乱暴な国家になっていくのでは、と危惧したのは、私だけだろうか。

おまけに、
与謝野馨氏の「1%ずつ上げて選挙に負けていたらしょうがない。
選挙で負けるんだったら、ドーンと上げなくてはいけない」との発言。

選挙の勝ち負けより、国民の幸福こそが代議士の使命ではないですか。
この投げやり的な発言をみて、本当にガッカリしてしまった。

これが一代議士の発言ですか?こんな人に国を任せてよいのでしょうか。

おまけに、経済界も頼りない。
日程的に厳しかったのかもしれないが、
日本商工会議所の山口信夫会頭は18日、会頭として最後の会見を行い、
その際、消費税率のアップに対して、
「もっと行政経費を切り詰められないのか。
安易に増税に頼る考え方はすべきでない」と述べ、
消費税上げには一層の歳出削減が前提だとの考えを強調した。
(時事通信社・2007年10月18日)
らしいが、もう少し、前からというか、常に議論を展開しないのだろうか。

私は不安で不安で仕方がない。

政府、国会、財界には、期待できないとしても、マスコミにだけは
かすかな望みを託したい。

マスコミは、もっと精力的に取材をして、国のやろうとしていることを
徹底的に調べ、ニュースとして国民に知らせていく必要が、当然あるはず。

そんなマスコミは、今は……。もうなくなってしまったのだろうか…。
いや、僅かな望みなのかもしれないが、期待したい。

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~ムッシュ・いけふくろう~

≪書評≫小泉吉宏『戦争で死んだ兵士のこと』〔MF・2001年〕(いけふくろう通信第439号)

2007-10-17 22:28:05 | オススメ書籍・CD・グッツ等



小泉吉宏『戦争で死んだ兵士のこと』〔メディアファクトリー・2001年〕


本文はわずか26頁。

であるにもかかわらず、「死に至るまでのあまりにもの偶然さ」
が非常に丁寧に描かれている。

これほどまでの内容を26頁で凝縮しているものは、
私が読んできた本にはなく、とても素晴らしい一作といえよう。

本書は、ある兵士の「生」ではなく、「死」から人の一生涯を
さかのぼっていく形で、記述が進んでいく。

人の生涯に対する淡々とした記述を書いただけだ、といえば、
そうかもしれないが、挿絵とともに読み進めていくと、
「人の一生涯のはかなさ」を感じることができ、
「あぁ、人生っていうのは、偶然の連続によってできているんだな」
と感じさせる内容である。

特に、本書において、主人公が陸軍士官学校に入学するに至った経緯を
最初から読みすすめていくと、「あぁ、そうするしかなかったのか。
ほかに選択肢はなかったのか。」と思わず、ホロッと泣いてしまうだろう。

そういう意味で「人は偶然に大きく左右されて生きている生き物だな」
と嫌な意味で感じてしまうが、逆にそうであるならば、
あまりかっこつけず、ケ・セラ・セラではないが、
「ありのままになすがままに力まずに生きる」ことで、
世の中のできごとに耳を澄まし、感受性の高い人生を送ることの大切さも感じた。

なお、本書は、戦争とそこに向かったある兵士のことについて、書かれているが、
私はこれが現実のアメリカにもあることではないかと思ってしまった。

そう感じながら、もう一度、読んでみたら、次のことを感じた。
戦争はいかなる理由があっても起こしてはならない。
兵士となって、不幸にも死んでいくものを生み出さないためにも。

最後に、短編であるにもかかわらずこれだけの感動を与えるというのは、
やはり、文章と挿絵の絶妙なマッチングの素晴らしさではないかと感じた。

ちなみに、装幀を申し上げると、これだけの薄さの本であるにもかかわらず、
しっかりとした上製本と仕上がっていることには、関係者としては驚いた。

<補 足>
本書の書評にあたっては、maさんより、本を提供していただいた。
ここに記して、感謝申し上げる次第である。

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~ムッシュ・いけふくろう~

2007年・秋の味覚「イクラの塩水漬け&醤油漬け」(いけふくろう通信第438号)

2007-10-17 21:31:48 | グルメ(食材等)
さて、秋もいよいよ本格的になり、食べ物が美味しい季節、
いわゆる食欲の秋となってきましたね!

ということは、「イクラ」も美味しい季節になってきました!

ということで、今日は「イクラ」の「塩水漬け」と「醤油漬け」をご紹介します。

ちなみに、「塩水漬け」は、音子さんよりレシピをいただきました!
詳しくはmixiの音子さんの日記をご覧ください。

どうです。この光り輝く赤いダイヤ色。
初めてつくったわりには、よくできたでしょ?
音子さんのおっしゃるとおり、確かに、ねっとりとしています。



アップにしてみるとこんな感じです。



さらに、ご飯にのせるとこんな感じ。
醤油漬けよりもイクラの食感が楽しめます。



つづいて、我が家の定番、「醤油漬け」。
我が家では、醤油とお酒を入れるのですが、これが何ともいえないんですね。



アップにするとこんな感じ。って、しつこいですね。すみません。



ご飯にのせるとこんな感じ。



最後に、両方のイクラをご飯にのせてみました。
ずばり「イクラ・オン・ライス」です。



ちなみにイクラは、ロシア語だそうです!

<編集後記>
いや~、秋って、涼しいし、湿気もないから、何をするにもいいですね。
まぁ、確かに夏が終わって、ちょっぴり寂しさもありますが、
やっぱり、秋っていい季節ですね。
さてと、勉強に取材に仕事に目一杯、頑張ろうっと!

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~ムッシュ・いけふくろう~