いけふくろう通信(発行人=ムッシュ)

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2009年「都会で見た心温まる光景」(いけふくろう通信第540号)

2009-08-12 23:34:00 | 政治・経済・法律・社会
それは、文京区にある大塚車庫でのある光景。








車庫前に立っているおじさん(交通局職員)が通行人に対して、
挨拶をしているのです。
それもとても明るく、元気よく、にこやかに。

3年前に初めて、見て、心温まり、それ以降、毎日、
欠かさずバスの車内からその光景を見ていました。

ちょっとだけですが、心温かくなるお話。
昨年、定年退職をされるというお話を聞き、
失礼かなとも思いつつも、大塚車庫のおじさんを尋ねました。

私がお話をさせていただいた方は、Nさん。



都営バスの運転手として東京都交通局にて、長年勤務をしたNさん。
運転手を辞めたあとに、車庫で働き始めることになるも、
最初の1年くらいは公務員という意識があり、違和感があったそうで、
このままではいけない、と思い、Nさんはちょっとだけ何かを変えてみようと
思ったそうです。

何かできないかと思ったNさんはその乗客、ひいては皆さんのために
恩返し(Nさんのお言葉を引用)という思いで、挨拶をはじめたのです。

きっかけは、バスの運転手時代になかなか乗客に
挨拶をすることができなかったことがあったそうです。

しかし、Nさん最初は知らない方へ挨拶をするということで、とても勇気がいる。
また、そこでも長年、公務員であるという意識がじゃまをする。

しかし、何とか思い切って、挨拶をするうちに、通行人の学生、社会人など、
通行人との挨拶での交流が始まったそうです。

たとえば、ある小学生とは毎日、じゃんけんをして、挨拶をする。
その他にも、中学生、高校生、社会人と毎日、同じ時間に通行する
人たちと挨拶を交わす。

ただ、なかには挨拶を返してくれない人も…。
それでもNさんはめげずに、車庫の前を通る人々全員に
満面の笑みで挨拶をする。

挨拶について、Nさんはいう。

・何年も通う学生さんとは毎日挨拶をしています。
・挨拶に対して、会釈をする人もいます。
・はじめてで、目をそらす通行人の方もいます。

そのうえで、Nさんは曰く。
毎日、挨拶をさせていただけることで、
私は気持ちが洗われるようになりました。

さらに、Nさんのこんな人柄も。
挨拶だけで、話をする人は意外と少ないんですよとも…。
でも、それで良いんです、と謙虚なNさん。

そういったところが、Nさんほか、大塚車庫のおじさんの魅力なんでしょうね。

定年直前には、お茶の水女子大の学生が卒論で、
Nさんのことを取り上げたいということで、
30分間のインタビューに答えたそうです。

Nさんは、私で良いのですかね?と答えるも、快くインタビューに答えたとのこと。

その謙虚な姿勢も素敵ですね!


私は、おじさんのファンの方も多いんですよというと、
とてもびっくりされていました。

とても素晴らしい方が多い車庫のおじさん。
大塚車庫が大塚自動車営業所から巣鴨自動車営業所大塚支所へと
格下げとなり、車庫の今後が一部では心配もされているようですが、
これからも車庫のおじさんが交わす挨拶で、
都会の殺伐とした空気が和らぎ、私たちの心が洗われることを期待しています。

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~ムッシュ・いけふくろう~

「長崎平和祈念式典に想う」(いけふくろう通信第539号)

2009-08-09 14:09:03 | 政治・経済・法律・社会


九州・長崎市街にアメリカの原子爆弾が投下されてから、今日で64年。

恥ずかしながら、はじめて、テレビで平和祈念式典を見た。
被爆者による「平和への誓い」を聴き、その悲惨さがヒシヒシと伝わってきた。

長崎市長、長崎県知事、内閣総理大臣、国連総会議長の挨拶、
爆心に近い高校生徒による合唱などを聴いた。

ただ、唯一、とても気になったことがあった。

それは、会場に手話通訳者がいたにもかかわらず、
映像では、ほとんど映らなかったこと…。

地デジ対応テレビ等、文字字幕放送に対応したテレビを持っている
聴覚障害者の方であれば、その内容を知ることが出来るだろう。

しかし、すべての聴覚障害者の方々が
字幕対応したテレビを持っているとは限らない。

仮に持っていたとしても、文字で見るより、
自らの言語・手話でその語りを聴きたいのではないだろうか?

そう感じたのは、私が手話という言語を学んでいるからだろうか?
それとも先日「手話で語る戦時体験2009」という行事に
参加した際に見た手話での戦争にまつわる語りに、
強い衝撃を受けたからだろうか?

その両方なのかもしれないし、
さらにいえば、戦争なんていうものは二度と起こしてはならないし、
その被害者にもなりたくない、戦争で大切な人を悲しませたくないとする
私のこころの底にある気持ちも含まれているのかもしれない。

終戦から64年を経て、日本という国は豊かになった。

確かに今は100年に一度の大不況で、景気が悪く、
仕事もなく、先が見えず、私もとてもつらい。

しかし、われわれの生活は戦時中の方達のそれに比べれば、
比べものにならないほど、豊かになり、心も満たされているはず。

そんな時代だからこそ、いいたい。
戦争について、深く考え、学び、二度と起こしてはならないとする
つよい気持ちを、国民が共有してほしい。

そのためにも、せめてもの願いだが、国を代表するような式典、
だからこそ、障害のあるなしに関わらない情報保障、
ちょっとした当たり前の配慮をすることはできないのであろうか?

今回の例でいえば、手話通訳者を囲みで映し続けるべきだ
というのが持論というか、ちょっとしたささやきだ。

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~ムッシュ・いけふくろう~

「花で見る四季(1)」(いけふくろう通信第538号)

2009-08-05 12:57:49 | 四季折々
ちょっと夏バテ?いや気分がさえない編集長です。
そんな時には、ということで、今回は撮りためてある
花の写真の一部を公開します!

ちょっとでも花をみて、癒されてみるというのはいかがですか??


月下美人


ノウゼンカズラ


柚 子


知ってる方教えてください。


クロッカス


紫陽花の蕾


なんでしたっけ…。


これもわかりません。教えてください。


ラッパスイセン


クチナシ


桜①


桜②


メリナ


コスモス


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