いけふくろう通信(発行人=ムッシュ)

Copyright 2005-2021 いけふくろう通信社 All Rights Reserved.

『ゆずり葉~きみもまた次のきみへ~』(いけふくろう通信第534号)

2009-06-21 22:35:45 | 映 画
今日は映画のご紹介!

と映画といえば、かなり久しぶりの記事ですね。
観に行ったのも久々だし、正直、緊張しております……。

映画は、耳が聴こえない方々の全国レベルの団体である
「財団法人 全日本ろうあ連盟」が創立60周年を迎えた記念としての作品。

タイトルは、『ゆずり葉~きみもまた次のきみへ~』。







あらすじは、書きません。
それは、
1.劇場で観てほしいし、
2.僕が書くより、下記のサイトを見てほしいから。

でも、ちょっとだけという方のために書くと、
1.
あることがきっかけで、31年前に記録映画の撮影を止めた
主人公の大工が自身のこと、そして、誘いがきっかけで、
撮影を31年振りに再開させ、メガホンをとる。

2.
再び始まった記録映画の主役は鼻っぱしらが強いが、プライドも高い。
彼女のろう学校の先生とは何年もつきあってはいるが、
なかなか結婚を決断できない。

3.
そんな彼女の妹は、薬剤師の国家試験に合格したものの、
耳が聞こえないという理由のみで、免許の申請が却下される。

1、2、3の場面が展開し、ストーリーは進んでいく。

そして、主人公はメガホンをとっていくうちに、過去の自分を思い出す。
さらには………。(T.T)(T.T)(T.T)

ということでお許しください。

ちなみに、
「ゆずり葉」とは、ユズリハ科の常緑高木。
葉は長楕円形でつやがあり、裏面は白緑色で、
柄は赤く、枝先に集まって互生する。

若い葉が育ってから古い葉が落ちることから、
己の代を次の代にゆずる親心を表す繁栄の象徴とされている。
新旧相ゆずるという縁起を祝って新年の飾り物にも使われている。

とのこと。

いろいろな「ゆずり葉」の場面がありましたが、
やはりクライマックスのシーンは、感動的。

「これが『ゆずり葉』なのか」とかなりの衝撃を受けました。

個人的な感想としては、
聴覚障害者の方々、手話を学習している人はもちろんのこと、
普通の手話を知らない方々にも、是非、観ていただきたい作品です。

これまで、邦画を中心に観てきた私ですが、
そのなかでも作品としての完成度は高いと思います。

手話での台詞が繰り返される、これって、すごいなと感じましたし、
ジーンときました。

東京では、ポレポレ東中野で7月3日まで上映中です!


ちなみに、
ハンカチはできれば、タオル地がオススメです。(笑)

『ゆずり葉』ホームページ
http://www.jfd.or.jp/movie/index.html

『ゆずり葉』予告編(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=WcKdAbRQrPk&feature=channel_page

『ゆずり葉』チラシ(PDFファイル)
http://www.shigajou.or.jp/osirase/2009/yuzuriha.pdf

「財団法人 全日本ろうあ連盟」
http://www.jfd.or.jp/

<補 足>
ここまでたどり着いたあんたは偉い!!
物語の核心に触れる言葉が載っております!
ネタバレが嫌な方は見ないでね!


君は知らない

いつも緑を絶やさないあの木は

四季を巡る思いの中で

先達から若いものへ

受け継がれ生きていく

それは「ゆずり葉」という



全日本ろうあ連盟はこれまでの60年間、
支えていただいた方々に感謝の気持ちを込めて
創立60周年記念事業として「ゆずり葉」という
タイトルの映画製作を企画しました。

映画監督・脚本にろう者である早瀬憲太郎氏、
さらにメインキャストにろう者の俳優を配し、
ろう者の世界から見た独自の視点による映画を製作し、
2009年6月に上映初日を迎えることを目指しております。

「ゆずり葉」という映画は
障害者を排除した法律の欠格条項撤廃運動
(222万人の署名運動等)を再現しながら、
家族の絆を通してろう者の生き様を多くの人に理解していただき、
また生きることの素晴らしさ、夢と感動を与える内容になっております。


~~~~~~~~~~~~~~あらすじ~~~~~~~~~~~~~~

ある夏の暑い日の工務店。

63歳のベテラン大工、敬一(ろう者)が突然倒れた。

周りが病院に運ぼうとするも、敬一は入院を頑なに拒む。

それは耳が聞こえないがために最愛の恋人を病気で亡くした
過去があったからであった。

なぜ、耳が聞こえないがために最愛の恋人が亡くなってしまったのか。

昭和40年代、はるか昔、なにがあったのか。

一方、現在では、耳が聞こえないながらも多くの若者が
夢に向かって進もうとしていた。

しかし、社会から理解されず、夢を諦めせざるを得なかった。

過去を引きずる敬一が、彼らに会い、何を伝え、どこに導こうとするのか。

敬一からわたる「ゆずり葉」とは?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

監督や俳優、映画製作スタッフ、映画製作委員会、委員会事務局など
多くの人の手によって映画が完成されようとしています。

著名人の方々にもこの趣旨に賛同いただき、SPEEDの今井絵理子さんや、
林家正蔵師匠、大和田伸也さんも出演いただいています。


Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード

gooリサーチモニターに登録!

Copyright © 2005-2009 いけふくろう通信社 All rights reserved.

~ムッシュ・いけふくろう~

『明日への遺言』(いけふくろう通信第513号)

2008-03-15 19:37:32 | 映 画


(あらすじ)
太平洋戦争末期、無差別爆撃を実行した米軍機の搭乗員を処刑した責任を問われ、
B級戦犯として戦争裁判にかけられた岡田資(たすく)中将(藤田まこと)。
傍聴席から妻・温子(富司純子)や家族が見守る中、彼はひとり“法戦”に挑んだ。
部下を守るため全責任を負った岡田中将の潔い姿は、
次第に法廷内にいる全ての人の心を動かしていく。
そして、判決が下る――。
戦勝国アメリカとの法廷戦争に、
最後まで誇り高く立ち向かった岡田資中将と家族の絆を描いた真実の物語。

(私のオススメ)
藤田まこと氏演じる「岡田 資 中将」と
ロバート・レッサー氏演じる「フェザーストーン主任弁護人」の会話、
もちろん会話もありますが、目でのコミュニケーションがとても素敵です。

また、リチャード・ニール氏演じるラップ大佐(裁判委員長)が、
目を閉じるシーンがありますが、この場面が一番、グッとくるものがありました。

そして、法廷劇といえば、とかくきつい論争劇になりそうですが、
本作はいたって冷静な法廷劇となっています。
「事件にも焦点を当てながらも、人間により焦点を当てた落ち着いた裁判」
ではないかと思います。

戦争を知らない私ですが、こういった映画はぜひ観るべきだと思います。
戦争はいかなる理由があっても二度としてはならないと思っています。
だからこそ、こういった戦争における人間の心模様を丁寧に描いた作品は、
しっかりと見ていく必要があると思います。

ぜひ、若い人も積極的に劇場に足を運んでもらいたいです。

そういった意味で、本作は今年の良作になるであろうと思っていますし、
個人的にも、2年ぶりくらいに心打たれた作品です。

(監 督)
『雨あがる』、『博士の愛した数式』の監督を務めた 小泉 堯史 氏
*人の「こころ」のなかを本当に丁寧に描く、
 たいへんすばらしい監督さんだと思います。

(主な出演者)
藤田まこと、富司純子、ロバート・レッサー、フレッド・マックイーン、
西村雅彦、蒼井優、田中好子

(映画館)
2008年3月1日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて公開
池袋だと、シネマロサで上映されています。

(公式サイト)

http://ashitahenoyuigon.jp/index2.html

(その他情報サイト)
http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/19623/

Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード

gooリサーチモニターに登録!

Copyright © 2005-2008 いけふくろう通信社 All rights reserved.

~ムッシュ・いけふくろう~

『ヘレンケラーを知っていますか』(いけふくろう通信第470号)

2007-11-28 21:50:25 | 映 画
先日の勤労感謝の日、赤羽で行われた『ヘレンケラーを知っていますか』の
上映会に行ってきました。

『ヘレンケラーを知っていますか』というタイトルなので、
主人公の想像はできましたが、それ以外の内容は、
まったく知らずにいったため、どんな映画なのか、
わくわくというか、興味津々で会場へと向かいました。

あらすじの最初の部分は、
(ホームページあらすじより)
 目が見えず、耳が聞こえない、という障害がある北嶋絹子(78歳)の
小さな家が山口県のある地方の雑木林の中に、ぽつんと建っていた。
 ヘルパーの協力を得ながらも、一人で自立して生活している絹子の家に、
リストカットを繰り返し、若い人生に終止符を打とうとしている山口祐介
(15歳)がやってくる。
という設定。

おばあちゃんの目が見えなくなってしまったきっかけ、
耳が聞こえなくなってしまったきっかけ、
そして、なぜ、この家にいるのかということ、

また、少年がおばあちゃんと向き合っていく過程で
いかにして、社会と向き合っていくのか、ということが
とても感動的に描かれていました。

そして、金子みすゞさんの詩、「みんなちがって、みんないい」、
これには、もう涙が止まりませんでした。

ちなみに私の今年、一番の感動作です!

<参 考>
http://www.helen.jp/

gooリサーチモニターに登録!

Copyright © 2005-2007 いけふくろう通信社 All rights reserved.

~ムッシュ・いけふくろう~

『Always 続・三丁目の夕日』(いけふくろう通信第469号)

2007-11-28 21:20:49 | 映 画
『Always 三丁目の夕日』から2年。
待ちに待った続編が11月3日に公開されましたが、
ようやく私も観に行ってきました。

設定は、前回の作品から4か月後?ということで、
そんなに大幅な変更はありませんでした。

でも、東京タワーの完成、日本橋上空への高速道路の建設話の場面では、
あぁ、当時は脱兎のごとく発展する日本を垣間見ることができました。

さて、全般的な講評ですが、前作の邦画史上最高の感動に比べれば、
多少、感動は薄れてしまったものの、それでもなお、素晴らしい作品だな、
と感動する場面はありました。

たとえば、「お金よりも大切なものがある」といった台詞。
日本が高度経済成長を進むうえで、お金が重視されつつある
世の中での台詞であるだけにたいへん重要だし、グッとくるものがありました。

また、事業に失敗した親戚の娘、美加に対しての鈴木家ほか、
まわりの世間の暖かい接し方が、とても心にしみました。

さらに、これは観た方みなさんがそう思われたと思いますが、
「純青」の文章をヒロミが読む場面、そして、その文章には、
思わず泣いてしまいました。

それにしても、日本橋や羽田空港の風景には、
あまりにもの精巧さにビックリしました!

ぜひ、昭和へ映像も心もタイムスリップしてみませんか?

gooリサーチモニターに登録!

Copyright © 2005-2007 いけふくろう通信社 All rights reserved.

~ムッシュ・いけふくろう~

『Life 天国で君に会えたら』(いけふくろう通信第435号)

2007-10-14 15:29:20 | 映 画


大沢たかお・伊東美咲のダブル主演の映画で、
原作は、ウインドサーフィンのプロが突然、ガンになってしまい、
死に至るまでの生活を描写した作品。

実話の映画化ということで、多少、着色が濃いのかなと思い、
観に行ってきましたが、多少はあったものの、おおむね、原作を誇張する
こともなく、よい作品でした。

もう、泣けるところがわんさかあって、私は大変でした。

とくに、
 自分らしさとは、何か。
 苦しんでいるのは、ひとりではないこと。
 死はやはり怖いもの。
などを考えさせられる作品でした。

gooリサーチモニターに登録!

~ムッシュ・いけふくろう~