いけふくろう通信(発行人=ムッシュ)

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上野の森美術館「山下 清 展」(いけふくろう通信第416号)

2007-10-03 22:52:57 | イベント・お祭
つい先日、放浪の画家「山下 清 展」をやっているというので、
御茶ノ水にある某大学病院の帰りに、上野にある上野の森美術館に立ち寄ってみました。



この日は、雨が朝から降っていて、肌寒かったので果たして人は来ているのかな、
と思っていました。



ところが、その予想を裏切るべく、館内はものすごいお客さん。
私はそのお客さんの数に圧倒されつつも、山下清氏の作品を鑑賞してきました。

3歳で、障害を持った山下画伯は、その後、八幡学園に入り、ちぎり絵を学ぶようになり、
年を重ねるごとにその技術を身につけていったようです。

最初の頃は、ペン画が主流のようでしたが、なんともいえない心の清らかさが
伝わってくるような「トンボ」の絵を見て、私はホッとしてしまいました。

その後、ちぎり絵の世界に傾倒していくのですが、その技術の素晴らしさと
いったら、もう言葉にできません。

立体的であったり、色の濃淡があったり、どうしてここまでできたのか、
彼の才能の素晴らしさには、感服するばかりです。

そして、山下清氏といえば、放浪癖が有名ですが、
なぜ、そうなってしまったのか、という、エピソードも書いてありました。

彼は、戦争が嫌いで、徴兵を受けたくないがために、
放浪の旅へと出かけたようです。

そして、その癖について、「僕はルンペンをやめます
でもやめたいのですが癖なので直りません……」という面白いフレーズを
残しています。

ちなみに、文章に一切、句点・読点がないことについて、
彼は、「話をするときになんとかなんだマルとかなんとかだなテン」
といわないので、文章にもテン・マルがあると不自然なんだな
というエピソードが書いてありました。

また、その戦争嫌いがよくわかるエピソードがあります。
彼は、花火がとても好きでしたが、それについて、

「みんな爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかりつくっていたら
きっと戦争なんて起きなかったんだな」

という、とても素晴らしい意見を述べています。

この意見、今の政府関係者にも見てもらいたいものです。

それから、テレビでは、放浪先でちぎり絵を書いている場面がよく、
登場していましたが、実際は、その場で創作活動をすることはなかったようで、
放浪を終えて、学園に帰ってきてから、目に焼き付いたものを絵にしていった
ということです。

ものすごい記憶力というのか、一種の才能でしょうね。


さぁ、なんとなく「放浪の画家・山下清氏」の作品を観たくなりませんでしたか。

この「山下 清 展」は、2007年10月9日(火曜)まで、
上野の森美術館で開催されています。入館料は、800円。

ぜひ、訪れてみてください。

~ムッシュ・いけふくろう~

西国立「ギリシア料理・シュポール」(いけふくろう通信第415号)

2007-10-03 22:25:04 | グルメ(お店情報)
先日、ミクシィのあるコミュニティで、ランチオフ交流会というものに行ってきました!

今回のランチオフ交流会の場所は西国立(羽衣町)、お店の名前はギリシア料理・シュポール(SHUPOUL)。



正直、ちょっぴり都心から離れていますが、国立のネームバリューはすごい。
なんていったらいいのか、ハイソなイメージがいいですよね!

お店の外装はこちら。



ギリシャ家屋ではあたりまえの白い壁。
晴れていたらもっといい写真が撮れたはずでしょう。

当日は貸し切り。だいたい20人が入れば、いっぱいのお店って、
私は大好きですね!



ちなみに、内装(ほんのちょっとだけですが)はこちら。







さて、今回のランチオフ交流会では、
前菜2品、メイン3品、パスタ、デザートの超盛りだくさんの内容。

お腹ペコペコで意気揚々と向かった私も大満足のボリュームでした!

では、一品目からご覧ください。

<ギリシャサラダ>
 キプロス産フェタチーズとブラックオリーブをトッピング



いや~、彩りが綺麗ですね!
ちなみに、フェタ(FETA)チーズは、ヤギや羊のミルクから作られる
塩分の強い真っ白なチーズ。
いつも私たちが食べているチーズと違って、パサッとしていながらも、
モッツァレラチーズとも違う、そして、少し濃厚な味わいを堪能しました!


<ハルミチーズの鉄板焼き>
 モチモチ食感!ギリシャチーズのこんがり焼き



キプロス名産のハルミチーズを焼き、レモンを搾ったものです。
このハルミチーズは、何とも不思議ですが焼いても「とろけない」。
だから、見た目はチーズには見えないので、
予備知識を全く入れずに望んだ私は、最初、お店の方に持ってきていただいたとき、
思わず、ん、ジャガイモと思ってしまいました……。

外はカリッと焼かれていながらも、なかはモッチモチ&モッツァレラチーズに似た
なんともいえない面白い食感。美味しくいただきました。


<ギ ロ>
 グリルしたお肉(鶏肉と豚肉)と爽やかなヨーグルトソースをピタパンで
挟んでサンドに!



チキンとポークを串に刺して、グリルして、焼き上がってお皿に盛りつけた後に、
特製スパイスをふってできあがり。

食べ方はいろいろで、そのまま食べるもよし。ヨーグルトソースをつけて食べるもよし。
ピタパン(ピーターパンじゃない。)という、ナンに似ているパンに挟んで食べるもよし。

 私は、ピタパンに挟んで食べましたが、このヨーグルトソースが、
お肉の脂を上手い具合にまとめて、さっぱりと食べることができました。





それから、フライドポテト。これもホクホクで美味しかったです。




<ムサカ>
 茄子とポテトのギリシャ風ミートグラタン



ナスと挽き肉、油で揚げたジャガイモを交互に重ね、ベシャメルソースをかけて
最後にチーズをかけて、オーブンで焼いたものです。

チーズ好きの私は、もうたまりません。テーブルにくるなり、ササッと取り分け、食べました。

上にかかったチーズの香ばしさ、ベシャメルソースの濃さ、
ナスの柔らかさとジャガイモのホクホクさをあっという間に味わいました。
いや~、美味しすぎる。



それにしても、ムサカだなんて面白い名前ですね!
おバカな私は、思わず、俳優の六平 直政(むさか・なおまさ)さんを思い出してしまいました……。


<トマトとモッツァレラのパスタ>
 フレッシュトマトとモッツァレラチーズのパスタ。仕上げにバジルがのっていました。



 あれ、ギリシャ料理?と思いつつも、それはご愛敬。日本人にあったギリシャ料理ということで、
納得しました。
 それから、このパスタを食べる際に、お店の方から、よろしければ、
青唐辛子のオイルか赤唐辛子のオイルをかけてみてくださいといただきましたが、
そのオイルがピリッと辛いのですが、ただ辛いだけではなく、
ニンニクの香りなどがして、美味しかったんです。




<チーズケーキ>
もう食べられないよ~というくらいのご馳走でしたが、最後はデザート。
なぜか、暗転。もしやと思いましたが、そのもしやが大当たりしました。



いいですね!こんなに多くの方から祝福されるなんて!
私は昨年、ある会で催してくれたのですが、
本人はまったく気がつかず、当日、欠席。
ぜひ、参加しておくべきでした……。



チーズは、そこいら辺で食べるものとは違って、なんというのか、
チーズの味が甘すぎず、塩加減が強すぎず、絶妙で、上にかかったハチミツ
と添えてあった巨峰とパイナップルとの相性も抜群でした!


<OUZO(ウーゾ)>
それから、この交流会でいただいた飲み物も紹介しますね。
私は、ギリシャ料理を食べるからには、地のお酒も飲まなきゃいけません、
という持論のもとに、ウーゾというお酒を頼みました。

ぶどうの絞りかすを発酵させて、八角(アニス)を入れた40度の蒸留酒。
原酒は、透明なのですが、八角が入っているので、水を注ぐと半透明になるらしいです。

とっても強いお酒でしたが、いい香りのするお酒でした。

ということで、大変楽しい交流会でした。
しかも超・お手頃価格だったことが大変満足でした!

<参 考>
SHUPOUL http://shupoul.com/



場 所 立川市羽衣町2-45-11
アクセス 西国立駅から徒歩2分。

~ムッシュ・いけふくろう~